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『ゲロ味の錠剤』  作者: kar777


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『ADHDと空』

吐いた。吐いたら少しだけ楽になった気がした。空を見たらもっと楽になると思ったけど、空は白くて淡くて、なんかムカついた。夢ってなんだ。夢を諦めたくないって言ったけど、諦めたくない理由もよく分からなかった。才能がないって言われた。才能がないのは知ってた。でも才能がないって言われると腹が立った。腹が立つと吐き気がした。吐いた。床が汚れた。拭かなかった。空の向こう側って何だ。向こう側なんてない。手のひらの向こう側もない。でも見ろって言われたから見ようとした。見えなかった。見えないのは俺が悪いのか。ADHDだからか。才能がないからか。分からない。


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