表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転ばせ魔法で頑張ります!  作者: 八田 D子
リサとネクロマンサー
PR
46/123

46話

 2人はバーズの町を目指して街道を進んで行く。その間も師匠呼ばれている男の、魔法に関する講義が続けられている。

「これは復習ですが、主な魔法は4つの元素からなる元素魔法があります。では、回復魔法に見られる、特定の存在に触れて使う魔法は何と呼びますか?」

「接触魔法」

「杖や魔石などの触媒を通して対象に触れずに行使する魔法は?」

「間接魔法」

「正解です。魔法の分類は起訴中の基礎。忘れてはいけません。では……」

 話の途中で川を隔てる大きなつり橋までたどり着いたのだが、その橋の前に大きな魔物が陣取っていた。

「やれやれトロールですか……こういう魔物は早めに討伐される物ですが、最近出たばかりでしょう」

 トロールはオークより巨体だがオーガよりは小さい人型の魔物だ。魔物の中では知能が高く、橋や一本道などに居座って食料を要求するような習性をもつ。魔物の中では大人しいとされるが、その食料には人間が入る事もあるため、危険な事には変わりない。

「遠回りしても良いですが、いずれ他の旅人の邪魔になるでしょう。ここで退治しておきましょうか。リサ」

「分かりました。師匠」

 リサが前に出る。どうやら彼女一人でトロールを討伐するつもりらしい。トロールの方は彼女が何をするつもりなのかまだ分かっていないようで、ぼーっと彼女を見ている。

「元素魔法、火」

 荷物から小さな小箱を取り出した。中にはこの世界で使われるマッチが入っていた。

「火炎弾」

 慣れた手つきでマッチに火を付けると、その火が空中で大きく燃え上がり、3つの火の玉となる。ここでトロールはようやく相手が自分を攻撃してくるのだと気づいたようで、慌てて立ちあがる。

「遅い!」

 リサがそう言うと、火炎弾は次々とトロールに向かって飛んでいき、直撃して弾ける。

「うごおおお!」

 トロールは全身を焼かれてもまだ生きており、雄たけびを上げてリサに襲い掛かる。

「生命力だけは高いわね、でも次で終わりよ」

 どんどん迫ってくるトロール相手にも、リサは冷静に次の魔法の準備に入る。

「危ない!」

 背後から聞いた事のない声が聞こえて来た。

「転ばし!」

 次の瞬間、こちらに向かってきていたトロールが地面に倒れた。というより転んだという方が正しかった。魔物自身も何が起こったのか分かってない様にぼかんとしている。

「今ですアンジーさん!」

 その声に続いて、目にもとまらぬ早い影が、リサの横を風のように通り過ぎた。驚いてトロールの方へ視線を向けると、一人の女戦士が大きな剣を高々と掲げていた。

「はあぁっ!」

 女戦士は跪いているトロールの頭部をたたっ切った。上半身まで真っ二つになったトロールは、そのまま二度と起きる事はなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ