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天空闘竜の開催期間について

(天空都市群グングニル中央島南西地区:表通りから外れたマンションの一室)


 さて。


 今回は、天空闘竜の開幕期間について、説明しよう。 


 ここまで述べてきたとおり、天空闘竜は、天空都市隋一の人気競技である。


 その天空闘竜のシーズンは、約十ヵ月間だ。


 二月の終わりに各リーグが開幕し、年末に閉幕する。


 各時期に、大きな選手権やランキング戦があり、全ての選手は一つでも上のランクを目指す。


 そして、闘竜士たちの最終目標が、年末のチャンピオンズリーグだ。


 この大会は、上位七名のグラディエーターしか、出場できない。


 つまり、インペリアルリーグに属する七帝の七選手だけだ。


 この年末の祭典で、トップのランカー達が、その年の頂点を目指して、しのぎを削るというわけである。


 この試合に勝ったグラディエーターが、シーズン最後の勝利者なのだ。


 いうまでもないことだが、この祭典の決勝で勝てば、選手として最高の栄誉を授かることができる。


 祭典の優勝賞金は、10億ミスリル。


 優勝者の来年ランクは、勿論一位。


 富と栄光、どちらも手に入る最上の舞台なのである。


 無論、それ故に、参加者全ての七帝が死力を尽くしてくるため、通常の選手権や大会とは、勝つ大変さが段違いだが……。


 今年のシーズン序盤に七帝入りした俺も、例の怪我さえなければ、この大会に出場するはずだったのだが。


 今年の参加は、少し難しいかもしれない。


 なぜならば、今は十ニ月の中旬。


 チャンピオンズゲームの初戦は、十月二十二日に行われるため、この時期にランキング戦は行われない。


 既に、インペリアルリーグ以外は、閉幕しているのだ。


 今年はもう、急な指名戦と祭典を除けば、公式戦は行われない日程である。


 それに、最後の手段である指名戦も、恐らく受けてくれる七帝はいないだろう。


 この時期は、どの皇帝たちも皆、大舞台に向けて最後の鍛錬をしている頃だからだ。


 わざわざ練習試合や指名戦で消耗する必要性が、あまりない。


 無論、中には、実戦感覚を磨きたい皇帝も、いるかもしれないが……。


 だから、もしかすると。


 年内に俺が七帝に返り咲くのは、少し難しいかもしれないな。


 流石に、この時期に七帝と指名戦は、簡単には組めないだろう。


 なにか特別な理由があれば、別かもしれないが……。


 そう考えると、俺の七帝への返り咲きは、来年になる公算が大だ。


 まあ、開幕と同時に試合を組みまくれば、なんとかキーロの受験には間に遭うだろうが……。


 どうしても、年内は彼女を不安にさせてしまう。


 そのことが、ふがいない。


 うーむ。


 どうしたものだろうか?


 俺とキーロの今シーズンは、もう、終わりなのかもしれない。


 来年、心機一転してかけ上がればいいのか。


 それとも。


 ――まだ、俺達には、今年のチャンスがあるのか。


 ――どっちなのだろう?








 


 


 


 


 


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