22 こんなの初めて………。
伊達さんに手を引かれて着いた所は?なんと?!水族館!
「坂本さん。水族館、好きかな?俺……昔から水族館、好きなんだよね」
「私も好きです!って言っても、テレビでしか見たことないんですけど」
「良かった!俺ね、魚がゆったりと泳いでいるのを見てると、なんだか凄く癒やされるんだよね」
「魚……良いですよね!それとクラゲも、何も考えないで見れますよね」
「わかってくれる?そうなんだよ!会社のこととか、嫌なこと、何も考えなくてすむんだよね」
「伊達さん。普段そんなに嫌なことあるんですか?」
「そう言うわけじゃないけどさ。やっぱり、色々とね?」
私……やっぱり、伊達さんに迷惑かけてるのかな?
「伊達さん!ごめんなさい。私…伊達さんにストレス与えて、ホントにごめんなさい!」
「坂本さん?何を言ってるの?俺は全然ストレスなんか無いよ?」
「えっ?だって……。嫌なことあるんですよね?それって、私のミスとかじゃないんですか?」
「違うよ!坂本さんは、一生懸命やってるよ!俺はそんなこと全然気にしてないから」
伊達さんに言ってもらえて、私は少し安心したけど。でも、どうして?私を自分の好きな水族館に連れて来たんだろう?
「坂本さん?何を考えてるの?顔が暗いよ」
「いえっ何でも………。伊達さん!今日はどうして、水族館に私を?」
「どうして?って、俺のこと知って欲しいと思ったからだよ?好きな人には、自分のこと知って欲しいじゃない?」
好きな人って?私のこと?そんなこと言われたの初めてだよ!
私は、顔が熱くなるのが自分でもわかった!
これって、やっぱりデートなんだ!
私って、伊達さんと付き合ってる!今まで、実感がなかったけど。
私、本当に彼女になったんだ!
私に彼氏ができるなんて………、こんなの初めてだよ!




