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「じゃあまとめます!!これは俺がやっても良いの!?」

「お願いできますか?」

「恵里の頼みなら喜んで!!えっと、それじゃあ今日の結論としては[活字も漫画も読書は読書]!!朝読に関しては豪が調べてくれたように[生徒の想像力、国語力の向上]を目的としているから先生の漫画を読んではいけないっていうのが正しい!!そんで、生徒の意見についても[読書というカテゴリーには漫画も入ってる]から間違いではない!!ただ、学校では読んじゃ駄目ってことで良いかな…?」


「そうですね。」

「良いです…。」

「ってことは、俺も明日から…。」

「活字本を持って来なさい。」

「まじかよ!!持ってねぇよー!!」

「京香が貸してあげよっか~?」

「お前も雑誌しか読んでねぇだろう?」

「基本的にはね~。でも朝読ではちゃんと小説読んでるし~。」

「ちなみにタイトルは?」

「『明日また…』っていうのがおすすめかな~。」

「京香さん…それは清田君にはちょっと…。」

「そうね…和正は最後まで読まずに終えるわ。」

「俺知らないなー。有名なのー?」

「俺も知らないな…。」

「どんな話なんすか?」

「純愛ものね…。病気によって24時間で記憶が書き換えられてしまう恋人に毎日変わった出会いを演出しながら何度も恋に落ちるという物語よ。」

「若い女性の間で非常に評判の良い作品なんですよ(苦笑)」

「…うげぇ…。俺そういうの無理だ。」

「え~!!超泣けるのに!!」

「えー!!俺読みたい!!京香貸して!!」

「良いよ~。京香あとちょっとで読み終わるから明後日位には貸すね~。」

「やったー!!」

「よっしー部長は恋愛小説好きなんですか?」

「うん!!憧れるよねー。男女の美しい愛情がこれまた上手く描写されてる小説が多いんだよ!!」

「(恋愛小説も現実ではありえない展開いっぱいなんじゃないかな…?)そうなんですか(苦笑)」

「京香さー、もっと敵とか現われてきてそれを主人公が仲間達と共に戦いながらそれぞれの野望に向けて突き進む!!みたいな小説持ってねぇのかよ!!?」

「京香がそういうの持ってるわけないじゃん!!」

「あー…ちょっとでも興味持った俺が馬鹿だった。」

「ではこういうのはどうだ?」

「豪先輩なんか良いの持ってんすか?」

「あぁ。俺が推薦するのは『2点の視点』というものだ。小説ではないが中々面白いと思う。」

「内容的にはどんなんすか?」

「うむ。これは心理学者が書いた凶悪犯罪の加害者の過去や、事件に至るまでの彼らの心の葛藤を描写したものだ。」

「お義父さん…好きそうですね。」

「あぁ。一般に犯罪者と言われれば誰もが彼らを恐れ、憎しむ。確かに事件において法的にも罰っせられるのは被告となる者達だ。しかし、どんな事件にも必ず何かしらの動機がある。快楽殺人、復讐心からの犯行など、加害者を悪とはしているが100%責めるべきではないように…と書かれていたな。なぜそのような心理状況に陥ってしまったのか、なぜ憎しみが行動にまで発展してしまったのかということをこと細やかに分析して書かれている。どうだ?読んでみないか?」

「うっ…面白そうっすけど、学校来て朝一番にそれ読むと一日中気が沈みそうっすね。」

「そうか?俺はむしろ頭が冴えるが…。」

「俺には無理っす!!あーでも、夏休み位に読んでみたいんでそん時に借りても良いっすか?」

「分かった。覚えておこう(微笑)」

「それで清田君はどうなさるのですか?」

「んー…亮の読んでる本は訳分かんねぇし…恵里ちゃん先輩が読む本も難し過ぎっからなー…。」

「じゃあ!!俺がオススメしよっか!!?」

「義孝か…いや、いいわ。」

「なんでー!!聞いてよ!!」

「いや、どうせ京香と同じようなジャンル持ってきそうだし…。」

「あ…確かにそうですね(苦笑)」

「彩ちゃんもひどい!!違うし!!聞いて!!せめてタイトルだけでも聞いて!!!」

「はいはい。タイトル聞きたいなー。興味あるなーー(棒読み)」

「そんな露骨な言い方ってあるーー!!?(泣)」

「良いから早く教えて下さーい(棒読み)」

「うっ…うん…。あのね、俺のオススメする本は絵本なんだけど…「はい終了ーー!!!」えーー!!!?待って!!とりあえず話だけ聞いて!!」

「えーー…はいはい早く離して下さい(チッ面倒くせぇな)」

「なんか心が痛いよ…カズの心の中の声が届いてきたような…。」

「部長絵本とか読むんですか…?」

「あっ!!たっくんは興味持ってくれる!?」

「いやぁ…まぁ…はい。」

「俺ね、今言うのも何なんだけど、将来『絵本作家』になりたいんだよね!!」

「絵本作家…ですか?」

「うん。だからね、参考に色んな作家さんの絵本を読んでるんだよね!!」

「へぇ…絵本てそんなに種類あるんですか?小さい時に読んでもらった記憶しかない…かも。」

「すっごくいっぱいあるよ!!最近のはすごく凝っててね!!絵が飛び出してくるのもあれば、自分でパーツを当てはめて作っていくのとかあるんだよ!!子供の創作意欲が向上するよね!!!!」

「あのー。」

「何カズ!!興味持ってくれた!!?」

「いや、絵本て朝読で読んで良いんかなって思って。」

「えっ!!!!!?」

「あ~確かに!!駄目なんじゃない!?」

「何で!?」

「活字は多少あるかもしれないが、漫画よりも少ないしな…。」

「はっ…!!」

「朝読の本としては適していませんね。」

「えっ!!でも…先生に注意されたことないし…。」

「言い忘れていましたが、桜庭部長の担任の先生に何度か注意するように言われました。」

「えー!!何て!?」

「「桜庭が朝読の時間に何度も注意しても全くこっちに耳を傾けないからどうにかしてくれ。あいつだけ読書じゃなくて図画工作の時間になってて困ってるんだよ(呆)」とのことです。」

「何で言ってくんなかったの!!?俺超先生困らしてんじゃん!!」

「極力会話をしたくなかったので(真顔)」

「…恵里先輩(苦笑)」

「ひどい!!じゃあ俺今までずっと持って来ちゃいけないもん学校に持って来てたってこと!!!?」

「そうなりますね。」

「冷静!!?」

「まぁ、義孝も明日以降は活字の小説なりなんなりを持って来るのが良いだろうな。」

「えー…。」

「良ければ私の本を貸しましょうか?」

「彩ちゃんの?どんな奴?」

「新入生課題の読書感想文で使った本なんですけど、すごく良くて!!『世界と語る~言葉がなくても~』っていう本なんですけど、旅先で出会った人達との話とか、違う国の文化についてとか…とにかくすごく良い本なんですよ!!」

「彩ちゃんその本…。」

「何ですか?お貸ししますよ?」

「ううん。俺も持ってる…てかほぼ皆持ってるよ。」

「え!!?すごい有名な本だったんですか?知らなかった…(恥)」

「ううん。一般的にはどうなんだろう…?亮。」

「まぁ(苦笑)彩さんも弁論部だということです。」

「すごい偶然だよね~(笑)」

「あややすげぇな(笑)」

「弁論部では…有名な本なんですか…?俺知らない…。」

「拓未には私のを貸すわ。すぐにもらうことになるとは思うけど、読んでおいた方が良いかもしれないわね。」

「有難うございます…(そんなにすごいもんなのかな)」






ガチャ!!


「お疲れさーん。」

「あっ!!ずっきーーーー!!!!!!」

「ずっきー言うなー。鈴木先生と言えー(笑)」

「先生…どうしたんですか?」

「おう拓未!!頑張ってっか?」

「一応…。」

「一応って…なんだそりゃ(笑)」

「あ…顧問の…。」

「おー。君が西田彩ちゃんね。大変だろ?この部活変な奴ばっかだから(笑)」

「いえ…(苦笑)」

「先生ーー!!!!」

「うおっ!!どうした桜庭変な顔して(笑)」

「ひどいっ!!ってそうじゃないや!!やっぱ朝読で絵本て駄目なんですか!?」

「あーん?朝読で絵本…?そんな奴いないだろ(笑)」

「それが…いるんですよ(苦笑)」

「まじか?(笑)誰だよそんな馬鹿野郎(笑)」

「俺ですよーーーー!!(泣)」

「お前かよっ!!あはははははははっ!!(爆笑)」

「先生…笑い過ぎですよ。」

「悪い悪い(笑)」「うぅぅぅ…先生…(泣)」

「そりゃお前が悪いわ。ちゃんと1年の時に説明受けてるはずだろうが(笑)」

「確かに、そのような話はされたな。」

「豪はちゃんと覚えてんじゃねぇか!!流石元俺のクラス!!」

「お義父さんも前鈴木先生のクラスだったんですか…?」

「あぁ。1年の時にお世話になった。」

「先生っ前そんなこと教えてくれなかった…。」

「ん?知りたかったか?悪い悪い(笑)拓未は豪が好きなんか。」

「尊敬してます!!だから先輩の情報をくださいっ!!」

「なんじゃそりゃ(笑)恋する乙女かお前は(笑)」

「そんなことよりずっきー何しに来たのー?」

「ずっきー言うなっつーの(笑)あー、今日は久しぶりに弁論部の様子見に来ただけだよ。んで?どうよ議論は。進んでんの?」

「今日はもう終わりましたよ。」

「えっまじ!?(笑)めっちゃ早いじゃん。ちなみに今日の議題は何だったん?」

「今日の議題提示は私から。『活字本と漫画読むべきはどちらか』というものです。」

「ほー…恵理にしては珍しい議題だな。んで結論はどうなったよ?」

「まぁ、どちらにも良い点悪い点はありますが、とりあえず学校の朝読書では活字本を読むべきだという結論に落ち着きました。」

「なるほど…まぁどっちかっていう答えは出せないわな。出す必要もないし(笑)そんで…桜庭が朝読で絵本読んでるっつーことが判明したわけな(笑)あっ!!そう言えば俺も担任に言われてたわ。『朝読で一人だけなんか本から色んなもん飛び出させてる奴いるからそいつになんか本読ませてやってくれって(笑)」

『え…。』

「テキトーに聞き流してたけどあれ桜庭だったんだな(笑)」

「そんなっ!!先生俺を放置してたんですね!!」

「人聞き悪い言い方すんなよ。普通に考えてダメだろ絵本は(笑)まぁ…とりあえず明日お前に本貸してやっから朝一俺んとこ来い。」

「先生ありがとーーー!!!(抱)」

「はいはい(笑)」

「あのっ…!!」

「ん?」

「鈴木先生はこれからは毎日部活に来られるんですか?」

「何?来て欲しい?(笑)出来ることなら毎日顔出したいんだけどな…4月は1年の行事結構あるからそっちに追われててよ…活動中ずっとは無理でもなるべく顔は出すようにするから(笑顔)」

「本当ですか?(笑顔)」

「(小声)なぁ清田…あの子癒し系だな。」

「(小声)まぁ…俺の妹なんで。」

「えっ!!まじで!?苗字違うじゃん!!…あっ悪い…色んな家庭があるからな…。」

「先生、清田君の話を真に受けないで下さい(呆)」

「なんだよ嘘かよ。」

「何がですか?」

「いや、何でもないよ(笑顔)」

「あれ、てか今何時!?」

「今は…5時45分ね。そろそろ終わった方が良いかしら?」

「やばい!!きっともうこっち来てる!!恵理先輩しめて!!終わろう!!」

「はいはい(微笑)部長。」

「あっ!!分かった!!そんじゃあ今日は解散で。各自気を付けて帰るように!!えっと…なんか連絡あるっけ?」

「豪と部長はこの後残って部室の掃除をお願いします。それから…明日の議題発案者は私のところまで来るように。」

「やべー!!明日の議題発案者誰いくか決めてねぇな(汗)」

「そうですね。では、自分が…。」

「嫌だ!!京香がやりたい!!あー!!もう行かなくちゃ!!ごめん!!京香がやる!!恵理先輩後でメールするから!!」


ガチャッ!!バタンッ!!


「言い逃げしていきやがった…。」

「なんともずるいですね。」

「京香がやるってことで…良いかしら?」

「「えー…。」」

「まぁ良いじゃねぇか(笑顔)あいつも毎回面白い議題ぶち込んでくるし、俺結構好きだぜ?明日時間作って見に来るかな。」

「先生がそうおっしゃるなら…。」

「今回は京香に譲るか…。」

「良い子だ(笑)帰りに何か奢ってやるよ。」

「「ありがとうございます。/ラッキー!!」」

「勿論お前らもな。」

『ありがとうございます。』

「そんなら行くか?あ、豪と桜庭居残り掃除だっけ?(笑)お前らはまた今度な(笑)」

「「はい…(凹)」」


「じゃあ行くぞー!!じゃーなー(笑)」

「「「お疲れ様でした。」」」

「また明日…掃除頑張って下さい。」

「綺麗にしといて下さいよー(笑)」


「「お疲れ…。はぁ…。」」



顧問鈴木に連れられ帰って行く部員を見送りながら豪と義孝はただ黙々と部室掃除に励むのであった。





終わり。





参考資料:朝の読書ホームページ

       http://www1.e-hon.ne.jp/content/sp_0032.html




<掃除中の1コマ>

「くそー!!なんで部長の俺が…。」

「諦めろ。今回のことに関しては完全に俺達に非がある。」

「分かってるけどさー…あっ!!良いこと思いついた!!豪!!」

「…何だ?」

「腹いせにさ、皆のパソコンのデスクトップ画面違うのにしない?」

「(なんと幼稚な…)そんなことしてみろ。また叱られるぞ?」

「大丈夫だって!!皆がどんな画面に設定してんのか気になるし。」

「それは確かに…。」

「とりあえず、見てみない?」

「見るだけなら…な。」

「よーし決まり!!全員分のパソコン起動して!!」

「分かった。」

「俺のはねー…。」

「恵理だな。」

「うん!!これ超可愛くない!?」

「これは…自分で加工したのか?」

「うん!!1枚に選べなくてさ…フォトショで加工したんだ!!」

「(恵理が知ったら間違いなく消されるな…)そうか…。」

「豪のはー?」

「俺のは普通だ。初期設定のまま何も変えていない。」

「なんだーつまんないの。飽きない?」

「いや。」

「次はー…京香の。これは…モデルさんかな?」

「そのようだな。憧れの芸能人というところか。」

「ふむふむ…んでカズのが…ギター?」

「バンドをやっているからな。自分のギターの写真だろう。」

「なるほどね…彩ちゃんのは…彩ちゃんらしいね(微笑)」

「洋菓子のイラストか…西田らしさが出ているな。篠田は…犬?」

「あ!!ロンちゃんだ!!」

「飼い犬か?」

「うん!!1回だけ会ったことあるんだけどさ、可愛いよ。最初は吠えられてびびっちゃったけど(苦笑)」

「(安易に想像がつく)随分と良さそうな毛並みだな。」

「たっくんかなり可愛がってるからね。」

「俺も見てみたいものだ。」

「今度家に遊びに行っちゃおうよ!!」

「そうだな(微笑)」

「えーっと亮は…おぉうっ!!」

「なんだ?」

「文字だらけ…。」

「これは…偉人が残した名言だな。」

「亮っぽいね。」

「あぁ。後は恵理か…。」

「ふふふっ…恵理のはー…。」

ガチャ

「お疲れ様です。先生に頼んで2人の分も飲み物貰って来ました。…何してらっしゃるんですか?」

「げっ!!恵理!!(汗)」

「……(焦)」

「真面目に掃除しているものと思って来てみれば…人のパソコンの前で何を?」

「あの…これは…そのっ!!部長としてっ…そう!!部長として部員の実態調査っていうか…皆のデスクトップ見て今何に関心があるか調査しようと思ってさ!!」

「全員の許可無くプライバシーに侵入すると…そんな部長の権限ありました?」

「(怖い)無いです…。」

「……。」

「飲み物は置いておきます。このことは誰にも言いませんが、今すぐに全員のパソコンをシャットダウンして下さい。私は帰ります。余計なことしたら…分かってますよね?」

「「はいっ!!」」

「では…お疲れ様です。」

「「お疲れ様でしたぁーっ!!!!」」

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