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「切り替え切り替え…よしっ!!じゃあ話戻すよ!?あのさ、俺からの話題ふっちゃうんだけどさ、たまに[若者の活字離れ]が深刻だーみたいな話あるけどさ、朝読を含め結構文字って毎日読んでると思うんだけど…どう思う?これって本当に問題なのかな?」
「あっ!!それは俺調べた!!」
「まじ!?じゃあカズ説明して?」
「了解!!多分その理由として挙げられてんのって、漫画・アニメの普及とか、新聞を読む人が少なくなった、本の売り上げが下がったってことだと思うんすけど、実際それ以外で調べると特に活字を読まなくなった訳じゃないですっ!!…こほんっ。程度はともかくとして、漫画にも雑誌にも字はあるわけだし、まあ確かに新聞紙だったり、本だったりを読む人は減ったかもしれないけど、携帯とかパソコンを使って色々な事調べるのにも文字使います。今は携帯小説とか結構流行ってるし、ブログやってる人とかも結構いるから、活字を読まなくなったとは言い切れません。」
「文字を見る媒体がアナログからデジタルになっただけで、活字を読むこと自体はむしろ増えているかもしれないわね。」
「そもそも、[活字離れ]の意味はそれで良いんでしょうか?」
「どういうことだよ?」
「いえ、その言葉において[活字]をどのようにとらえているのかが気になりまして…。」
「ん~?本とか新聞のことじゃないの?」
「もしそうであったとしても、新聞はともかく現在はアニメと同様に[ライトノベル]の人気も高いようですし、学校も朝読書の習慣を取り入れています。活字離れというにはふさわしくないかと思うのですが。」
「んあー、まーた亮は難しいこと言って。こんがらがるから止めてくれ!!」
「すいません、続けて下さい(苦笑)」
「ん、まあ俺からはこんだけなんだけどな(笑)ていうか[漫画派]から言わせてもらうけど、なんか先生の言い方だと漫画なんてくだらんもん読むなって言われたように思うんすけど、恵里ちゃん先輩、そんな感じでした!?」
「そうね…うちのクラスの担任はすごく真面目だから。漫画というだけでくだらないと思っている感じかしら。」
「あーやっぱり。俺から言わせてもらいます!!ずばり!!漫画は[人生の教科書]になる!!」
「人生の教科書って…。」
「すごく…壮大ですね…。」
「壮大なんだよ!!!!あれ?結構皆漫画読まねぇの?読まない人手ー挙げて。」
スッ×5
「嘘!!半分以上挙げたし!!まじで!?恵里ちゃん先輩と豪先輩と亮とたくみマンはなんか分かるけど、京香!!お前は嘘だろ!!!!」
「は~?嘘じゃないし。小学校位までは読んでたけど、中学生になってからは読んでないし。今本って言ったら教科書と雑誌位しか読んでないな~。」
「まじかよ!!こっちサイドは…あややと…………義孝かよ(溜息)」
「こらー!!良くないぞそのかんじーー!!」
「彩ちゃんはどんな漫画読んでるの…?」
「うーん…ほとんど少女漫画かな?でも、小学生の従兄弟が遊びに来る時に色々持って来てくれるから少年漫画も読むよ?」
「えー!!彩ちん少女漫画読むの!?」
「え…?京香先輩は読みませんか?(すごく好きそうなのに)」
「ん~…なんかね…。少女漫画の恋愛ってすんごくロマンチックだけどさ、現実ってそうじゃないじゃん!!?読んでる時は良くても終わった後で空しくなる気がするんだよね…。」
「(意外とリアリスト…?)そうですか…。」
「あれ、俺こないだ豪に漫画貸さなかったっけ?面白かったって言ってたよね。」
「………すまん。実は借りた頃ちょうど別の本を読んでいてな…長く借りるのも悪いし、読まずに返すのも悪いと思ってあらすじだけ読んで返したんだ。」
「えーー!!そんなのってあり!!?」
「すまん…。」
「岩城先輩は一度読みだすと最後まで他の本に目移りしませんからね。」
「昔絵本はよく読んでいたけど、漫画は読んだことないわね…。」
「よーし分かった!!俺が今から皆に漫画の良さを話します!!そんでお勧めのやつ持ってくるから、読んで下さい!!!!」
『はっ…はい…(どんだけ漫画好きなんだ…汗)』
「まず!!漫画の良さっていうのは[絵がある]ってこと!!確かに活字と違って想像力は使わないかもしれないけど、読者は作者の世界観をそのまま受け入れることができます!!ほんで次!!漫画は[キャラクターが熱い]!!」
「熱い?燃えているのか…?」
「豪先輩違う!!中には実際に燃えるようなのもいるけどそうじゃなくて!!現実にいるいないはおいておいて濃いキャラクターを持った人達がいっぱいなんすよ!!」
「そうか…燃える奴もいるのか。」
「そっち!?まぁいいや、それから何よりも俺が読んでる漫画には[夢がある]!!野望や目標を持った主人公達がその実現をかけて数々の困難に立ち向かう姿!!まさに人間の理想!!」
拳を握りしめて力強く話す和正。
周りとの温度差に気付かない。
「随分語りますね…(汗)」
「そういえばカズこないだ進路調査票に[俺は海賊キングになる!!]って書いて先生にめっちゃ怒られたんじゃなかったっけ~?」
「また随分馬鹿なことを…(呆)」
「清田!!お前倭寇に成り下がるというのか!!俺はっ!!俺は悲しいっ!!」
『(真面目にとっちゃった!!)』
「嫌だな~本当になろうなんて思ってないっすよ(笑)中学ん時に試しに多摩川からいかだ乗って出発したら即沈没しましたもん!!いかだバラバラーってなって(笑)でも夢見るのって自由っすよね!!!?」
『(すでに実験済み!!?)』
「そういえば和正、1度だけ熱を出して休んでいたわよね?それが原因だったのかしら?」
「恥ずかしながら(笑)皆勤賞狙ってたのも駄目んなって、そん時に初めてこれリスク高過ぎるな~って気付いたんすよ(笑)」
「でも…それなら何で今更海賊キングになりたいなんて…書いたんですか?」
「あ~…その日その漫画が連載してる少年誌の発売日でさ、朝コンビニで立ち読みしてテンション上がって、そのままのテンションで書いたからだな!!(笑)あん時は担任まじでキレてて焦ったしよ、進路指導部のまっつんも出てきたからビビったぜ(爽笑)」
「カズってたまに訳分かんないこと言い出したりするよね~。」
「俺こないだカズとご飯食べに行ったんだけどさ、ご飯きたと同時に[お残しは許しまへんえ~!!]とか言い出してさ、カズが作ったわけじゃないのにって突っ込んだんだけど今思えばあれも漫画の台詞だよね?」
「小学校の時私もアニメで観てましたそれ(苦笑)」
「中学時代も突然[俺は忍者になるってばし~!!]とか言って学校の池の上を走ろうとしてたわ…。」
「わー!!皆聞いた!?恵里の超ーかわいい!!もう1回言って!!?」
「…和正は漫画に影響を受けやすいのかしら?」
「無視良くない!!!(泣)」
「影響っつーか、まぁ俺が読む漫画に出てくる人達って誰も彼もめっちゃかっこ良くて!!憧れてるキャラとか挙げてったらキリないし…なんていうか、実在しないって分かってるけど、[尊敬できる人]っすね!!クラスとかにもいません?人気の芸能人の話し方真似したり、売れてる芸人さんのギャグをしきりに会話に入れてくるやつ。あれ程軽い扱いはしてないっすけど、やっぱかっこ良い台詞とかってついつい言いたくなるんすよね(苦笑)漫画ってそういうの多いし。」
「彩ちゃんは、少女漫画読むって言ってたけどその魅力って何…?」
「うーん…私が読むのは恋愛ものとか、学園ものっていうのかな?カズ先輩のに比べたら大分日常に近いシチュエーションが多いと思う。主人公がいじめと戦ったり、中学時代目立たなかった主人公が高校で大変身して素敵な恋するとか…。」
「彩ちゃんも恋愛に興味あるんだ~ふむふむ。」
「何ですかっ(恥)私だって、人並みに恋はしたいと…思ってますよ(照)」
声を小さく義孝に反論する彩に、
「初心だな~。」
「癒しね(微笑)」
「心が和みますね…(微笑)」
一部非常にほわほわした気持ちになっていた。
そこに飛び込んできたのが
「でもさ、恋愛漫画に出てくる相手の男の子って皆イケメン過ぎるし、王子様みたいな人ばっかりじゃん!!実際にはそんな人滅多にいないし、そんな漫画読んでると実際に恋愛した時まじがっかりすることばっかになっちゃうよ~?」
リアリスト(今日判明)の京香だった。
「うっ…でも、最近のは失恋するのもあるし、ライバルに負けちゃったり、えっと…すごい嫌な人とかも出てくるんですよ!?」
「でも、結局他の男友達に告白されてそっちとくっついたり、嫌な子ともな~んか仲良くなっちゃって…とか言う展開になるんじゃないの~?心配してくれる友達もいっぱいいたりしてさ~。」
「うぅ…確かにそうですけど…。」
「実際の恋愛っていうのはさ、そんなにファンシーじゃないわけだよ彩ちん!!」
「ひっ…(怯)」
ビシッと音を立てそうな程にするどく彩を指差す。
「あのねぇ…どんなにかっこいい男の子だって漫画みたいに完璧な人なんていないんだよ!!?笑ったところで星も花も飛ばないし、自分が落ち込んでる時にタイミング良く声かけてきたりもない!!それに両想いだったところで、いきなり抱きしめたり、告白と同時にチューしたりなんてないの!!」
「それ位分かってます!!でもっ!!京香先輩いっつもまぁたんがどうこうって惚気てるじゃないですかっ!!」
一息で夢を砕く京香に必死の抵抗を見せる。
「まぁたんはかっこいいよ!?でも現実の人間だもん、京香の前で平気でおならだってするし、こっちが会いたいって言っても友達と会ってるから無理とかって断るし、近くに寄ったらにきびある時あるし、鼻毛…は出てるの見た事ないけど、とにかくっ!!恋愛漫画は現実の恋愛から女子を遠ざける天敵なんだよ!!読んじゃ駄目!!」
「むぅ…。」
「(小声)いつの間にか恋バナに発展しちゃったねー。」
「(小声)にしても京香さん、結構言いましたね(汗)」
「(小声)今野は恋愛漫画に対して嫌な思いでもあるのか?」
「(小声)どうかしらね…。」
「落ち着け2人共!!話ずれてっから!!恋愛メインになってっから!!今話してんのは[活字か漫画か]だろ!!あんまり脱線すんなって(汗)」
「「あぅ…ごめん / ごめんなさい 」」
「珍しいですね。清田君が話題を修正するとは…。」
「俺だって成長してんだよ(笑)ていうか、結局これってどういう結論出したらいいんだ?」
「軌道修正するわ。私が知りたい結論としては漫画と活字読むならどっちか。どちらにも良し悪しあるのは当たり前として、個人の意見を知りたいだけだからそれについては…まぁ良いわ。とにかく、先生との言い分をどうとらえるかについて分かれば良いかしらね。」
「うーん…先生の言ったことも朝読に関しては間違っていないと思います。」
「俺も…お義父さんが調べたように、学校の朝読での目的が[想像力の向上]とか…[国語力を身に付ける]っていうことなんだったら先生の言うことは正しい…。」
「俺はその先輩は間違ってないと思う!!だって漫画から学べることだって山ほどあるし、まぁ…朝読で漫画が駄目っつぅのは俺も今日知ったことだけど、漫画だって立派な読書っす!!」
「読書…という言葉の意味から考えると先輩は間違ってはいないでしょうね。ただ、学校で決められたことに背くというのは関心できませんが。」
「そうかもね~。休み時間とかでも漫画とか雑誌持って来たら取り上げられちゃうしね~。」
「京香前科持ち?(笑)」
「何で分かったの?(笑)昨年だけど取られちゃったし~。若い先生だし許してくれるかなって思ったけど駄目だったんだよね~。でもさ!!絶対先生没収した後にそれ読んでたし!!休みの日にたまたま見かけたらさ、雑誌に載ってたコーディネートで買い物してたし!!」
「先生もおしゃれして出かけたかったんでしょうね(苦笑)」
「今野…この馬鹿者め。」
「もう結論に移りますか?」
「そうだねー。じゃあ、まとめようかな。」
③へ続く。




