就活後記 ~パーティー構成編~
これは、現代社会に翻弄されながらも自分の意思を貫こうともがき苦しむ大学院生、舞の日常を残した記録である。
就活も終盤に差し迫り、彼女は就活という仕組みに不満を抱きながらも、そうなるほかないことも理解していた。
結論から言うと、彼女の就活は納得のいくものになったらしい。
そこで、記録として彼女の就活後記を何回かに分けて残しておこうと思う。
舞の周囲には、就活を行っている人はいなかったため、自分でやるしかなかった。
同期は、大学や高校を卒業し、一足先に就職したり進学したりで就活を同時期に行っている友人はいない。
そう、就活同期というものが近くにはいなかったのである。
そんなとこもあって、彼女は、就活の相談役というかサポート役を探すべく、あらゆる就活サービスというものをおそらく一通り利用はしていたのだ。
中でも、唯一彼女が信用していたのは、学校の就活支援センターであった。
何がいいかというと、基本的に干渉してこないスタンスがいい。
こちらが必要としているときにのみ手を差し伸べてくれる感じ。
また、基本的に自分のいいところを指摘してくれるスタイルなのだ。
これの何がいいかって、気付かなかった自分の良さが見つかるとともに、この時期、低くなりがちな自己肯定感を高めてくれるのである。
まぁただ、相談の需要に対して供給が少なく、枠がすぐに埋まってしまう点に関しては少々不満ではあった。
他に、いわゆる就活エージェントとかいう、恋愛で言うところのマッチングアプリ的なのも利用する手もある。しかし、どうも紹介される企業とエージェントの間で金のにおいがするのか、彼女にとっては性に合わなかった。人身売買に近いものを感じたのかもしれない。
就活同期はいないと言えど、終えている友人はいたので、時々相談はしていた。
だた、ストレートな経歴を持たない舞に、類友ではないが、ストレートに就活を終えた友人はいなく、多少特殊な就活エピソードではあったが、それなりの助言を得ることが出来た。
これは親でもいいが、やはり誰か違う人に自分の説明や話あるいは文章をみてもらうということはやっておいた方がいい。ESや面接は短い文章や時間で、他人に伝わってなんぼのイベントになる。本人は分かっているつもりでも、他人がみるとよくわからない状態になっていることも多々あるだろう。自分のことを客観視できる人はいいかもしれないが、そう簡単にできるもんじゃない気がする。そこで他人に頼るというのは手っ取り早い方法になるのではないか。
ひとりで就活を乗り切る舞であったが、その中であらゆるサービスと出会った。
中でも、結局最後まで信頼していたのは、
大学の就活支援センター、ES・面接投稿サイト、友人でった。
このパーティーメンバーを引き連れて彼女は、就活を乗り切っていったのだ。
就活エージェントからよくわからない企業を紹介されたときは、いつの世も、そこに需要があれば、それなりの商売が成り立つものだなと思った瞬間だった。さらに金に匂いが漏れまくっており、それを平然とやっているところに、就活生を食い物にしている様子を感じ、一種の気持ち悪さを感じたのであった。




