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49 3VS3

みじかめです

次の更新遅れるかもしれないです

 1年の大戦が映し出されていた会場に、1組と5組の生徒が3名ずつ並んでいた。

 5組の要求は通り、大戦という名前を改め、決闘という形になり、場所を会場に移すこととなった。

 5組からはシエル、フセル、ゼニル、1組からはクララ、シュランツ、赤髪の男子生徒だ。


「久しぶりだね、シエルちゃん」

「……」

「あはは、やっぱり喋ってくれないね」

「……」


 クララとの会話に耳を傾けていたフセルは、シエルに顔を近付け、小声で喋りかけた。


「もしかしてクララさん?はシエルちゃんのことよく知らないの?」

「……(コクコク)」


 全く知らないとまでは言わないが、あえて位置づけるとするならば顔見知り程度だと認識している。


 その様子を見てクララは思う


(本当に5組になったんだ…他の誰よりも魔法使えるくせに、勉強も出来るくせに…なんで5組に行きたかったんだろう?”ルルエさん”としての頼みと仮定してナギリ先生との話、そして気が付いているはずの理事長……学校自体が…ハハハ、まさかね)


 その考えが凡そ正解であることに気が付くのはもう少し後の事である。

 それよりも…ともう一度視線をシエルとフセルの二人に向ける。


(あの言葉を交わさなくても喋っている感じ…もはや親友、実にうらや…どうやって理解しているんでしょう?やはり慣れ…いやそれとも何か魔法を?でもそんな気配は無い、やっぱり慣れとしかっ!…やはりあんまり喋りかけるのは逆効果…覚えておこう)


 そうこうしているうちに決闘の説明が始まった。


『決闘のルールをご説明します。

制限時間5分

3VS3、先に2勝したクラスの勝利

会場はここです

魔女狩り大戦の延長、生徒の引き抜き権利をかけた試合となっております

念のために生徒の引き抜きはどのようなメリットがあるか、説明を入れさせてもらいます

生徒の引き抜きがなされた場合、今後ふたたび引き抜かれるまでは1組の戦力は著しく低下し、5組の戦力も著しく増し、1組はクラス替えで下に、5組は上に上がる可能性が増すことになります

ですが、生徒の引き抜き権は魔女狩り大戦の時のみ権利が得られます

つまり、最低1年間は弱くなるクラスは弱くなり、強くなるクラスは強くなるということです!

1年間強くなるよ!やったね諸君!……

……

………

失礼しました

対する1組からの要求は

フセルさん、もしくはシエルさんの引き抜きだそうです!』




 まぁ、そうくるよね。


 フセルは予想通りの要求だなと思いながらちらっとシエルを見る。


 案の定いつもの無表情、ただ最近になって雰囲気でわかるようになった、今は…どちらかというと驚きながらも『ですよね〜』って気持ちが勝ってるのかな。


(けれど、みすみすシエルちゃんを奪わせたりはしないけれどね)


 フセルは薄く微笑んだ。




 一方シエルはというと


(まあ、あれだけの嫌がらせをして、ほぼ100発100中の結界魔法なんて見たらこうなるよね……でも負けたくないなあ、1組には行きたくないし、5組の居心地いいしちょっとうるさいけど特に問題ない、是非とも勝ちたい!)


 そんなことを無表情の裏で考えていた。




 その様子を見る黒い人…もといこっそりと気になって見に来ていたアーテルは客席の一番後ろの列に居た。

 5組が決闘を申し込んで1組からの要求を聞いたアーテルは思った。


(シエル……頼むから勝ってくれ!1組には入ってはならんぞ!)


 なぜこうまでして1組に入って欲しくないのかと言うと。


(妾達との時間がなくなってしまうではないか!)


 結構シンプルで単純な答えだった。

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