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魔女に拾われましたが?  作者: 熊
7歳~8歳
26/57

21 再び外出準備。

短め

 翼の出し入れが簡単にできるようになったシエルはかなり生活が変わった。

 まず朝起きてから、いつもうつ伏せもしくは横を向いて寝ているのは変わらない、寝ている時まで仕舞うと窮屈すぎてたまらないからである。

 ベッドから降りるとおもいっきり背筋と翼を伸ばしてから翼を仕舞う、理由は簡単、服を着るのがめんどくさいから、ルルエのおかげで服も変にスリットとかつける必要がなくなったため改めて全て新品の手作りの服に変えられてしまったからというのもある、それでも翼を出す穴は開いているのだが。

 今まではどこかにぶつけながらとか少しだけあったため自分の部屋以外では仕舞うことにした、ルルエの屋敷にはもう慣れてしまったので出したまんまだが。

 お風呂に入るときは最初は仕舞った状態で洗い、その次に翼をだして翼を洗う、出し入れ自由になってから翼を変に触られたりもふもふされると気持ちよくなってペタリと座り込んでしまうため最近は触られないように注意している、何故そうなったのかはシエルが翼を自分の意思で出し入れできるようになったため触角が敏感になったからである。

 魔力を以前より多く全身や翼に流すことも出来るようになったが結局飛ぶことは……それなりにはできるようになった、地面から数㎝浮かぶのがやっと、【ムーブ】による補助ありで何十倍も多く魔力を消費することでやっと飛ぶことが出来るぐらいにはなったが初めての魔力切れによる失神を味わった為シエルは「二度と………やるものか」と固い硬い堅い決意をしたのは内緒の事。


 それでもやっぱり体力は全然ついてないけどね!


「本当に体力つかんな、運動神経が全くないのもなかなか考えものだな。」

「……(コクコク)」


 と、毎回こんなやりとりをしてしまうぐらいにはアーテルも諦め始めている。


「ママ様は体力作りよりも魔法の練習をするべきです!体力つかないなら魔法に頼る!ママ様はそれぐらい造作もないはずです!」


 それは過大評価だと思うんだけど!?


「過大評価なんかじゃありません!むしろ過小評価です!」


 あっ、実はフウカも私の考えてることがわかるみたい、だからと言ってアーテルよりは細かくわからなくて、感情が流れ込んでくる?らしいです。


「それは私がママ様の魔力から生まれたからですよ。」


 というようなやり取りもあったがフウカが来てからシエルの生活は少しだけ変わったのだった。


 それから数日。






「シエルちゃ〜ん!また街におでかけしましょ!」


 シエルは再び街へと行くことになった。


「外套も一応着ておかないとね…服装は…姫っぽい感じでいいかな」


 ルルエはそうブツブツと言いながら部屋を出て行った。

 だが数分すると手には白くモコモコしている外套と、ザ・姫と言いたくなるような服を多数手に持って戻って来た。

 その顔はこれからシエルにする着せ替えが楽しみで楽しみで仕方ないと悠然と物語っている。

 シエルはこれから起こる事を小さなため息とともに受け入れるしかなかった。






「ふぅ〜、満足満足、やっぱりシエルちゃんには白とか黒が一番似合うね!」

「……」


 ホクホク顔でシエルを眺めるルルエがそこに存在した。

 結局リボンがたくさん使われた白いドレスで纏められたシエルは裾を持ち上げて回ってみたり、少しだけ上品に見えるよう心がけてみたり、その一つ一つの行動がルルエの琴線を刺激しているとも知らずに動いていた。

 その結果。


「あーん、もう我慢できない!」

「……!」

「可愛い!」


 ルルエの抱っこスリスリが実行に移され、シエルは鬱陶しいと思いつつもどこか嬉しそうに翼はパタパタと動いていたのだった。

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