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痴漢考  作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
7/12

第6話〜お風呂考

今回は、痴漢や盗撮のお話……ではなく、完全に私自身の「自爆」エピソードです。

早い時間にお風呂に入るのが日課なのですが、なぜかその時間に限ってネット通販の荷物が届いてしまうのですよね。

濡れたまま焦って玄関に向かい、あとからハッと青ざめることになった私の失態と、そこからたどり着いた解決策をお送りします。

どうぞ肩の力を抜いてお読みください。

 続いてのお話にうつりますけれど。

 これは痴漢とか覗きとなではなく、わたしの失敗談、というより自爆ゲキの暴露といいますか。

 相手方にらなんの罪もないように思われます。

 わたしの入浴時間はとても早いのです。その代わりゆっくりと長くお湯に浸かり、身体中を洗い流し、すべすべのお肌になってから、執筆なりお料理なり他の用事を足してか行くのでございます。  

 そうでないと何だかモヤモヤして何につけても集中力が抜けてしまうのです。

 お話は変わりますけれどわたしは、ネット通販をよく使うのです。それも送料無料の翌日配送扱いで。

 んで、どういうわけか時間指定なしの翌日配送ですと、ちょうど配達の時間がわたしの入浴時間に重なるのであります。

 気持ちよく湯船に浸かっておりますと、お決まりのように、ピンポーンと、ドアチャイムがなるのです。

 まあ、それでも普段なら冷静に、『今ちょっと出られないのでそこに置いておいてくださーい』

 とドア越しにそう告げるのである。

 ところが、たまたま勢いに余るというか、置き配泥棒に遭いそうでな、ないという、考えに取りかれる事があるのです。

 そんな時わたしは、お風呂のお湯で濡れたまま、玄関まで行き、身体を丸めて胸と下半身を見えないようにしてから、鍵を開け、ドアをそっと狭めに開くのです。

 もはや宅配ドライバーさんの表情も見えません。こんにちはぁ打宅配便でーす、という明るい声だけは聞こえるのですが。

 わたしが手探り状態で手を出すと、

『大丈夫ですか?離しますよ』

 と言ったような配慮もしてくださるのですが、わたしは手を伸ばした折に胸が無防備にも見えてしまったのではないか、と不安心配になるのです。自意識過剰なのどとは思いますけれど、やっぱりただで見せてしまった(金銭目的という意味では御座いませんが)という後悔にさいやまれずにはいられないのです。

━━あー、慌てなきゃ良かった……。何処かで噂されたりしないだろうか?という不安、心配もあります。

 バストについても大きかっただの小さかっただの吹聴かれたらたまりません。また、そんなことは滅多にはないよでしょうが。

 そこで、わたしは初歩的なミスをしていたことに思い至るのです。

━━そうだ!入浴中の急な来客に備えて、浴室にバスローブを置いておくなり、大判のバスタオルを咄嗟に巻けるような場所においておけば問題は一気に解決するのではないか?

━━そうだ。それだわ

緊急事態などいつでも起き得るのだ。入浴中の緊急避難態勢も構築しておくべきだ。

 そんな、このエッセイを書いてみて初めて気づいたようなアイディア。開眼した思いだった。

 わたしはやっぱり間が抜けているのだ。

やっと訪れた心の平穏。そう。皆様方は当然のようにそういった準備をされているのであろう。

 これで配達屋さん達も、見たくもないセクシーショットを見ずに済むというものだ。

 さあ、Amazonでバスローブをポチろう。


後書き

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

今思えば「お風呂を上がるか、おとなしく置き配にするか」で済む話なのですが、当時は真剣そのものでした……。

皆さまも入浴中の「ピンポーン」にはどうかお気をつけください。焦って飛び出すと、ロクなことになりませんから(笑)。

次回はまた違った(?)、ちょっとクスッと笑えるようなエピソードをお届けできればと思います!


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