↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
断罪された大聖女は死に戻り地味に生きていきたい  作者: 花音月雫
第三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

91/101

あの男の正体ですわ

「あの男とミカエル様はお知り合いでしたのね?男は私の前の人生を知っていましたわ。と、いうことはです......」


今、私のお部屋にミカエル様が居ますわ。お部屋の周りに分からないよう何重にもシールドを張っています。更にシールドが張られている事さえも分からないようにしてありますの。そのぐらい慎重にして2人で会っています。


「私、男と戦いながらミカエル様の正体を考えていましたわ。それで攻撃も疎かになってしまって男に手を抜いたなどと言われてしまいましたが。でもあちらも全然本気を出していませんでしたのでお互い様ですわよね?」


ミカエル様、無言ですわ。


「私の前の人生を知っているあの男は神様?天使?何故こちらに居るのかは分からないですけれどその男と知り合いのミカエル様も天界人なのではないですか?見目が少し違うので今まで気が付かなかったのですけれど、もしかしてあの時の天使ですか?ミカエル様に会った時から何かこう......気になる存在でしたの。それは一度会った事があるからでしたのね?」


今まで黙って聞いていたミカエル様がニヤリと笑いながら口を開きましたわ。


「ああ、そうだよ。私はあの時の天使だ。やっと思い出した?いつ思い出すのかな~って様子を見てたんだけどさ。全然思い出さないから頭が悪いのかと思った」


今までそれこそ本当の天使のような聖騎士だったミカエル様が暴言天使になりましたわ。

ガックリです。


「あの時に会った時と印象が大分変わっていて同じ人物とは思いませんでしたの」


「あ、そう。下界では大人しくしろって神様に言われてるからな」


「色々と説明してくれません?だってミカエル様や神様はこちらの世界に何も出来ないのでしたでしょう?ましてこの世界に来るだなんて......」


「まーな。アイツが......名前は『アバドン』だ。アバドンは天使としての仕事もまともにしないうえに天界で天使を殺し始めた。だから神様が怒って聖力を剥奪しこの世界に追放したんだけどねぇ、アバドンは闇の力を手に入れてこの世界で事件を起こし始めた」


「闇の力とはなんですの?」


「この世界の人々の負の思いを魔力化した物だ。聖力を剥奪してもアバドンは元天使だ。闇の力を手に入れれる方法を知っていたから厄介な事が起こっちゃってさ。神様が情けをかけて殺さなかったからだよな~。人間界に追放すれば改心するとでも思ったのかもしれんが逆だった」


人間の負の感情。

そんな物は集め放題ですわね。


「で、神様お気に入りのこの世界を壊そうと動き始めたから遂に討伐隊が送り込まれたってわけ」


うん。うん。成程ですわ。


「でも先程も言いましたがこの世界には手が出せないのでは?それなのにミカエル様は来てますよね?しかも討伐隊だなんて何人も天使がこちらに来てるって事ですの?」


「数人居る神様が600年振りに集まって俺達、討伐隊を送り込んだ。下界でも力を使えるようにしてな。数人で力を合わせれば数日寝込むだけで済むそうだ。しかし討伐隊は皆アバドンに殺された。だから最後に俺を送り込んだんだ」


ああ、それでミカエル様は力が使えるのですわね。

それにしてもミカエル様を最後に送り込むとは。


「ミカエル様は特別な天使なのですの?」


「ああ。時期神様候補だ」


あら、あら、あら。

成程、納得ですわ。


「討伐隊が殺られるのを天界から見ていたが天使達ではアイツは抹消できん。闇の力を手に入れたから天使だった時より強くなっていてレベルが桁違いなんだよねぇ。それでお前の力を借りに来た」


天使が殺されるのを見てたのですね。助けてあげないなんて中々のクールな関係ですのね。


「しかし、お前は後にやって来る魔王対策として絶対に死んではいけないから少し厄介なのだ。でもアバドンがお前に何故か執着しているからこれを利用しない手はないと考えたわけ」


「私をバルにする執着ですわね?」


「そうだ。ただ大聖女だからの執着だけどな」


何ですか!?確かにそうかもしれませんが少しは私にも魅力があると思いません?

まぁ、いいですけれど。


「ミカエル様はあの時、私が生きてさえいればそれでいいと言っていたでしょう?好きに生きれと。最初はそう思い大聖女様にならない方向を考えていましたがどうやら『運命の修正』がかかってしまうようですわ」


「そのようだね。見ていたらそうなんだと分かった。『運命』とは凄い力なのだと私も痛感したよ。悪かったね~。あの時に軽い気持ちで言ってしまった事を詫びる」


あら。素直ですのね。


「それはもう良いですわ。それでミカエル様も知っている通り私は大聖女様になる事にしましたのでご協力出来ると思います。この世界が私で壊されるのは嫌ですので」


「そうだな。バルトカピを蘇らせようだなんて......アイツは本当に馬鹿な奴だ」


「そもそもバルとは何なのですか?化け物だという事は分かるのですけれど」


「破滅の神だな。最初に誕生させたのは、かなり昔の魔法使いだ。今はこの国、この世界には魔法使いは存在しないけど。最初に誕生したバルトカピによって絶滅させられたんだ」


「そうなのですね。お父様から聞いた話だと聖騎士達がバルを討ち取ったのですわよね?」


「ああ。魔法使い達と聖騎士達が一緒に討伐した。古い書に魔法使いの名が書かれていないのはバルトカピを誕生させてしまったからだ」


「ミカエル様はその戦いを見ていたのですか?」


「天界から見ていた。勿論アバドンもな。その戦いでこの国は殆どの生き物が絶滅した。かろうじて人間が生き残っていたのであの時は安堵したよ。神様ま気に入っている事もあるが、この世界が滅びてしまうと違う次元の世界も一緒に滅びてしまうからな」


え?なんですの?その『違うジゲン』とは?それってアクアも言っていた『違うジゲン』の事ですの?

いつも読んで頂きありがとうございます!

そして誤字報告もありがとうございます!

とても助かります!感謝、感謝です!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。