表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
断罪された大聖女は死に戻り地味に生きていきたい  作者: 花音月雫
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/30

少し大人になってみましたわ

「ふふふ。うるさい」


そう低い声でマーレ様は言って右手に剣を出しました。黒魔術で出したようですわ。それならば私も!

右手に剣を......。

出せたのですけれどまだ6歳児の体ですので剣が重くて前のめりになってしまいますわ!!

必死に剣を軽くしようとしましたが私の力ではそれが出来ません!


ブンブン剣を振って襲ってくるマーレ様を躱し物陰に隠れました。マーレ様は剣術にも長けておいでで、素晴らしいですのね。

こんな風になってしまってとても残念ですわ。


さて、私は一つ良い事を思い付きました!少しの時間だけ体を大きく成長させましょう!18歳ぐらいの体なら剣を扱えるし聖力も上手く出せるのでは?


でも大きくなると服が......。

イメージして服も聖力で出せないかしら?無理ですわよね。私は周りをキョロキョロしてみます。


散乱している物の中に侍女服があります。サイズが合うのか分かりませんがワンピースなのでどうにかなりそうですわ!それにワンピースなら自分でも着れますものね!


では時間がありませんので大人になってみます。


うぐぐぐぐーーーん!!


頭の血管が切れそうなぐらい聖力を全身に巡らせます。


ぐはっ!!はぁ、はぁ。


自分の手を見てみると随分と大きくなっていますわ!髪の毛も長くなってますし。鏡が無いのでよく分かりませんが成功している気がします。

早速ワンピースを着て剣を持ちマーレ様の前に飛び出しました。


「あら?この短期間で随分と成長しましたこと。貴方って綺麗なのね。人間ではないぐらい透明感があって。そして正義感もあり聖力もある。全て持ち合わせていいいわね。羨ましいわ。そんな貴方には私の喪失感なんて分かるはずはないわ」


「ですから、先程も分からないと言いましたわ。正義感を持ち合わせているかは分かりませんけど、けど!私の大切な人を傷つけようとしましたので許しません」


「大切な人?」


チラッと隅に居るダリル様をマーレ様が見ました。

あっ!違いますわ!いや、違わなくもないのですけれど、ほら、私のお屋敷をめちゃくちゃにしたじゃないですか!お母様とか護衛騎士とかに手を出したって意味ですのよ!


「あぁぁ。あの子。そうなのね。でもあの子は譲れないわ。あの子の目が無いとあの人を蘇らせれないもの」


そう言ってマーレ様がクルクル回りながら剣で攻撃してきます。剣術なんてしたことが無いのですが感覚で頑張りますわ!この体ですと聖力も多く体内で作り出せる感じがします!


私もマーレ様に負けずと剣を繰り出します。ついでに剣に聖力込めて光を放したりもしますわ!


うがぁぁぁぁぁぁ!

うぎょぉぉぉぉぉ!


大人になってもスマートな戦い方は出来ない様ですわ......。


私はマーレ様の左肩を剣で斬りつけました。血飛沫が飛び私にかかりますが構ってられません。

マーレ様もガンガン攻撃してくるのです。黒魔術の呪文を剣に浴びせるとまるで剣が生きてるかの様にグニャグニャしながら私を突いてきます。


私のお腹も穴だらけですわ。聖力で復活です。

マーレ様も黒魔術で左肩が復活してますわ。何だか同じ様な力なので同じ事の繰り返し。決着つかないのではないのでしょうか?


「うぁ!チビがチビじゃねぇ。しかも俺のドストライクじゃねーかよ!うわ~正に理想のプロポーションだし、なんだよ!その可愛い顔!色気満載!マジやべぇやつな!デカくなれるなら早くなっとけ!これで褒美は決まったな!」


なんとも嬉しそうなアクアの声が後ろから聞こえてきましたわ。


「......」


私は呆れ顔で振り返りアクアを見ます。


「なんだよ。褒めてるし。お前が帰って来ないから迎えに来てやったんだけど?ご褒美は倍な。4回な。一晩で4回」


倍って。何の倍で4回なのですの?何を4回?一晩って?こんな時に理解不能な事は言わないでもらいたいですわ!


「しかも侍女服も似合う。血塗れも最高だな。少し、いや、かなり変態その3の気持ちが分かるわ~」


変態その3とはルース様のことですの?私がルース様のことを思い出しているとマーレ様が冷ややかな目でアクアを見てから言いましたわ。


「悪魔か。構っていると面倒な事になりそう。もう時間が無いわね。あのピンクの目は諦めるしかないか......」


マーレ様の姿が消えました。


「あ!アクアのせいですわ!」


「はぁ~?何で俺?それにしてもあの慌て様はアイツ今日新月じゃねーのに儀式やるんじゃねーの?」


「え?そんな不完全で儀式をしたら大変な事に!ただでさえあれは禁断の黒魔術なのですわよ!」


「んな事どーだっていいわ。おい。こっちに来い」


アクアは私を抱き寄せながら言いました。そして私の体を触りだしましたわ。


は!?私ブチ切れました。


「こんな時にふざけんなよ?このゲス悪魔かぁぁぁ!!」


アクアのお腹に聖力の一撃を食らわせ吹っ飛ばしました。すると私の体が見る見る小さくなり6歳児に戻ってしまいました。


「ぎゃ!服!服!服ーーー!!」


脱いで置いといた6歳児の服を慌てて探します。


「はいよ。これだろう?全くなんで元に戻るかなぁ。ガキんちょには興味ないから早く着ろ」


アクアが私の子供服を投げてよこしましたわ。もう!乱暴ですわね!

はっ!ダリル様には見られていませんよね!?こんな裸を見られていたらもう生きていけません!


ダリル様は気を失ったままですね?

良かったですわ。兎に角ダリル様をコスナー家に連れて帰らねばですわ。


「チビ、お前いつまた大人になんの?俺、あのムカデも殺ったし、騎士も殺ったんだけど?褒美は大人のお前から貰いたいんだわ」


うるさいですわ。6歳児の私だって可愛いですわよ?ご褒美はほっぺにキスを2回です!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ