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アトラシア第11章 神に選ばれし者

真実を知ったとき、少年はもう迷わない。冥府へと続く道が、いま開かれる。

第11章:神に選ばれし者


傀儡が崩れ落ちた後、ソウタはその場に崩れ落ちた。


『ソウタよ、ナギを守るのだ』


再び、あの声が心の中に響いた。


『ナギは新世界の”創造主”だ』


「……ナギが、神に選ばれた?」


『 この世界が崩れようとしている。だからこそ、ナギは選ばれた』


神の声はそれ以上語らなかった。


そのとき、崩れ落ちた傀儡の後方から、呻く声が聞こえた。

あの黒衣の諜報員が、まだ息をしていた。


「パトラ様……申し訳ありません……」


「ナギはどこだ!」


ソウタが詰め寄ると、諜報員は口をわずかに開いた。


「冥府…………セムカトラ……」


それだけを言い残し、諜報員の身体は崩れ落ちて消えた。


セムカトラ――冥府の都。


ナギは、そこにいるのか? なぜ、冥府に?


ソウタの心には疑問と不安が渦巻いたが、ひとつだけ確かなことがあった。


――ナギは生きている。

そして、彼女を取り戻すには、冥府へ行かねばならない。


「冥府か……。行くしかないんだな」


ソウタは立ち上がった。手には、理術工房で使い慣れた工具。


「……ナギが、神に選ばれた?」


「……冗談じゃない、一緒に家に帰るんだ」





最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

どうぞ、続きを楽しみにしていてください。

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