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第十章(12) 私がカフェに来た本当の理由

「お話し合いは終わったみたいだね」

ちょうど私たちの話が終わった頃、エリオット様がお部屋に入ってこられた。

「・・・・っ!エリオット様、見ていらっしゃったんですか?」

「ハルが何か失礼なこと言ったら、止めなきゃだったからね」

「お前はただ、楽しんでただけだろ」

「そんなことは全く」

というスタンリー様だけど、お顔が笑顔なので、面白がっていらっしゃるのは明らかだった。


「アリーナ様、お疲れ様でした」

「カミラ・・・・」

「あんなお手紙を渡したからってどこかに行っていいわけじゃないんですよ・・・・、私にはもう、アリーナ様しか、いないんですから」

「ごめんなさい、カミラ・・・・。離れたくないって、わかってたのに、苦しくて一緒にいることも、出来なかったの・・・・」

そう、カフェには、死のうと思ったからこそ来た。

でも、本当は死にたくなかったんだと思う。

店長さんもリンゼイさんも、もう奴隷の身分の私は死んでいると思っているはずだから。

どうせすぐに去るのなら、挨拶なんてしないで良かったのだから。

それでも、ここに来てしまったのはきっと、別の人生を歩みたかったのだと思う。


「さあ、御屋敷に帰りましょう」

「・・・・ええ」

私は、その言葉に感動しながら、席を立ったのだった。

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