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第九章(10) 謝罪と発見 By リンゼイ
「・・・・レイルズ公爵、すみませんでした」
「謝ることはない。あの発言で、君がここで妻を大切にしてくれていることが分かったからな」
私はレイルズ公爵の話を聞いて、ついさっき言った事を謝った。
まさか、レイルズ公爵がこれ程までにメイさんを愛していたなんて。
レイルズ公爵が不器用だったから、こうなってしまっただけで、もし、素直になれていればこうはなっていない。
「これが、俺の、想いなんだ。ただ、アリーナの想いはわからない。俺と勝手に結婚させられたと、不満を持っているかもしれない」
「それは、わからないだろ?奥さんに聞いてみないと」
「そうですよ、公爵様。アリーナ様は公爵様へ感謝されていましたよ」
・・・・ああ、レイルズ公爵、ほんとはとっても可愛い人なんだ。
「聞いてみたらいいんじゃないですか?」
「え?」
「奥様がここに戻ってきたら、本人様に聞いてみたら良いと思います」
メイさんは戻って来る。戻ってくるように伝えてあるから。
だから、二人で話してもらったらいい。
公爵様もメイさんも、本当のことを伝えてほしい。
このまま、二人が終わってしまうなんて、とてもじゃないけど悲しすぎる。
「・・・・そうだな。そうしよう」
どうか、この二人の想いが通じ合いますようにと願った私だった。




