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第九章(7) 許せるはずがない By リンゼイ
どうして、外出出来ていたの・・・・?
「私が、外へ出られる裏道を、お教えしました」
「・・・・普段から、体調が優れず、部屋に閉じこもっていたから、気がつくことが出来なかった」
そっか、メイさんはほっとかれていたんだ。この支給服を着た女性以外、メイさんが外に出ていることすら気づかない程に。
「ここのお店の人しか、奥様の知り合いはおられないはずなんです。どうか、知っていることがあれば、教えていただけませんか?」
女性が目に涙を溜めながら言う。
「嫌よ」
「リンゼイ!」
「貴方方のせいでしょ、メイさんが苦しんでるのは。メイさんが外に出ていることすら気が付かないような人たちに、情報なんて渡せると思ってるの!?」
許せるはずがない。
この一ヶ月間。メイさんが来れなかったこの期間、メイさんは閉じこれられていたんだろう。
公爵夫人が奴隷と名乗ってまで働きに来るほど、逃げたかった家に。
「・・・・そうだな」
私の言葉にそう答えたのは、レイルズ公爵、そう、メイさんの旦那さんだった。




