NTR食らった?
田端さんの……名前ってなんだっけ
クラスメイトに女子の名前聞いた時も『田端さん』って言われたから、下の名前……
「どう……かな」
田端さんが神崎の様子を伺うように覗き込む
い、言えない、下の名前知らないなんてッ!
そのとき後ろから声がする
「あれ?響と……ふ~~~ん??」
「あ、先輩」
……田端さんの下の名前そう言えば響だったね
ってか誰?
そう思い後ろを振り向く
「おー!!!すっげえ綺麗な子じゃん!!どこの子よこの子!!」
田端さんが先輩と語る人が神崎の顔を見て言う
「……何か用ですか先輩」
「なんか怖くね?響。どうした?」
「……別に」
「そうか?」
そう言ってまた神崎の方を見る
「あたしの名前は莉月ってんだ。よろしくな」
「莉月さん?」
「────ッ!!」
田端さんが先輩に嫉妬の目線を向ける
「んーー!!マジで可愛いなあんた!!」
「え、そうですかね。自分だとよく分からないですけど」
「いやー!こんな彼氏がいたら響も鼻高々だろ!マジでよかったじゃねぇか!」
そう言って田端さんの背中をバコンと叩く
「ウグッ」
「僕たち付き合ってませんよ?」
「へ?」
莉月先輩はポカンとした顔をする
「……付き合って……ないです」
「え、マジか。わりぃ余計なことした」
「別に大丈夫ですよ?」
「……先輩、ちよっと後でお話が」
「……ん。3発位なら入れていいぞ」
「え、それが女社会なんですか……?」
怖すぎない???3発???田端さんに3発入れられたら僕なら死ぬよ???
「そんなことするわけないじゃん……多分」
「た、多分?いや、絶対やったらダメだからね?莉月先輩死んじゃうよ??」
「いーや、響ならやるぞ?どうだ放課後にでも
カフェで一緒に響についての話でも────」
そこで田端さんは莉月先輩の顎を下から掴んで言う
「ごめん神崎。予定できたから先行ってくれる?」
「うぶぶぶぶぱふ、にゃにぃすゅんじゃ」
「あ、あ~、うん。わかった」
そう言って先に行こうとすると
「それじゃ、私が貰ってくから」
と言いながら桐島さんが後ろから来た
「あ、桐島さん。おはよー」
僕がそう言うと桐島さんは僕の手を掴んで自らの腕に絡ませるようにする
「おはよ、神崎くん。それじゃあね、田端響さん?」
そう桐島さんが言うと僕に耳打ちしてくる
「ほら、神崎くんもじゃあねって言って」
ん~、まぁ楽しそうだしいっか
「じゃあね~」
そう言って歩き出す
「……あれ??わたしの後輩がNTR食らった??」
「殺しますよ?先輩?あいつと共に」
「処女卒業するまで死ぬ訳にはいかねぇな」
「神崎くん昨日大丈夫だった?どうしたの?」
「ん?あぁ、風邪こじらせちゃってさ、学校行くの無理そうだったから1日休んだんだよね」
「ふーん、そうなんだ。言ってくれたら私お見舞いにいけたのに」
「悪いよそんなことさせたら。それに家の場所分からないでしょ?」
「まぁ……確かに」
そのとき電話がかかってくる
「神崎くん電話来てるよ」
「ね。ちょっと出てもいい?」
「いいよ。少し離れてるから」
「気遣いの出来る女子はモテるよ。えらい!」
そう言って桐島さんの頭を撫でて少し離れる
「はいはーい」
『あ、神崎さんですか?』
「実は違います。田淵です」
『田淵さん??え、どちら様ですか??』
「間違い電話じゃないですか?」
『え……?連絡先登録してるのに間違い電話なんてするんでしょうか……?ま、まぁ、田淵さんなんですよね?』
「田淵です」
『あ、間違えました。失礼しま────』
「もしもし?猫山さん?」
『田淵さんですよね?』
「誰それ」
『……はい??』
なんやかんや話して
「それでどうしたの?」
『え、えっとですねこの前も話をしたんですが、
生活支援庇護課の会議の日が決まりまして』
「あ、そうなの?」
『はい。5日後にあるのでその日にホテルなり行くって覚えておいてください。私も前日とかにまた言いますので』
「了解。電話くれてありがとね」
『はい。それではまた』
「田淵でした」
『田淵さんって誰────』
そこで電話を切った
「誰から?」
そう言いながら桐島さんがやってきた
僕は桐島さんの腕に絡みついて体に密着させる
「パートナーさんだよ。猫山さんっていうの」
「……ッ、色々言いたいことはあるけどその前に、パートナーさん?って何?」
僕は桐島さんにパートナー制度についで軽ーく話をした
「え??神崎くんって少し前まで一人暮らしだったの??」
「そうだよ~、自炊してたし家事もぜーんぶ自分でやってたよ~」
「てことは神崎くんって料理出来るの?」
「もちろん。家庭的な男なんだよ僕は!」
そう言って胸を張る
料理嫌いじゃないし、誇ることでもないけどね
「神崎くんの料理……へへ、いいね」
そう言いながら桐島さんはなんとも言えない笑みを浮かべる
ん?どうしたんだろ
僕は桐島さんのほっぺたをつつく
「どうしたの?桐島さん。何かあった?」
「やっぱり、男の子が作る料理っていうのはさ
全女の理想なの」
そんなもんなの??
「なんで?別に料理するだけじゃん」
「分からないよ。男の子には。このあこがれが」
そう少し遠い目をする
ふ~ん。そんなに憧れがあるんだ
……いいこと思いついた
「じゃあさ、僕が作ってあげようか?」
「え!!」
桐島さんが目をキラキラさせて聞き返してくる
そんなに嬉しいもんなの??
僕がそう思うともう学校に着く
「あ、学校に着いちゃった。また後で話そうね
桐島さん」
そう桐島さんに笑いかけて、手を離して行こうとするが
「……足りない」
「へ?」
「昨日一日会えなかったじゃん」
桐島さんもいい感じになってきたね~
「いいね、可愛いじゃん。もっとそういうの出していこうよ」
そう言いながら頭を撫でる
「……女がそんなこと言うのって思わないの?」
あ、そっか。この世界だとそういう感じになるのか。でも、僕から見たらただの女の子だからね~
「思わないよ。もっと甘えてきてね?桐島さんは獣なんだから、我慢なんて似合わないよ」
そう言って手を離す
「また後でね?」
「後で行くから、教室とか」
「待ってるね。でも、田端さんと仲悪くしたらダメだよ?僕の友達だもん」
「……それは、約束できないかも。でも今日の昼とかに一応話してみようかな」
「約束できないの??」
仲良くなってくれるのはいいことだよね。うんうん、間違いない
……でも、嫉妬してる姿も気になるかも。
「できないね」
「な、なんで??」
「……さぁね」
「ん?まぁいっか。それじゃね~」
「うん。また」
桐島さんが神崎の背中を見てぼそっと呟く
「神崎くんが私のものだってはっきりさせとかないとだし、話しておかないと……」
学校にて
「お前らー席つけー」
すごく気だるげそうに先生が入ってくる
田端さんは……いるね。なんかこっち見てるけど
「あい、お前らおはよー」
「「「「「ういーっす」」」」」
「えっと、今日は……あれだ、えっと……あぁ、3日後の体育祭についてだな」
……3日後に体育祭???知らないんだけど??
「んで、えーと、男子たち」
「はい!先生!」
クラスの女子が手を挙げる
「ん。なんかあったか」
「男子はやっぱり私たちより華奢なので、私たちで守らないといけないと思います。そこで!!」
胸をバン!と叩いて言う
「二人三脚や騎馬戦などを私たちとするか、応援としての助力の方が良いと思います!!」
「そうだそうだー」
「私たちにまたがれー」
「足どころか手も腕も運命の赤い糸もつなぐぞ」
と言う
「……お前ら、男に触れたいだけだろ」
「そ、そんなわけないですよぉ。真心です。」
「手がツボを作る人の形してるやつの話は信じないことにしてんだ。てことで男子。なにか出たいのあるか?女はある程度なんでもできるからな」
……競技何あるんだろう?
「先生」
「ん?神崎か、何かあったか」
「なんの競技があるのか教えてくださーい」
「あぁ、神崎昨日いなかったしな」
そう言って僕に紙を渡してくれる
「それに書いてる。神崎も神崎以外の男子も決まったら今日中に来てくれ。来なかったら……まぁフリフリの服着て応援団だな」
「応援団やってくれー!!!」
「男子を教室から出すな!!密室にしろ!!」
「陸くんのフリフリ……ふふふ、愉悦」
「やっぱり神崎を拘束する?手伝うよ?」
「……よし」
など様々な声が出る。手伝わないでね?
よしって何?
まぁ?僕は運動神経いいから?いい所見せちゃおっかなぁ~。僕の底力ってやつ!!
そんなことを思いながら紙を見る
……なんかあるかにゃ~
全体を見る
ん!これいいじゃん




