硬ッ!!
「……ん」
目が覚めると、まるで何も無かったかのようにめちゃくちゃに散らかったベットの上が整頓され、握りつぶされていた箱も無くなっていた
なんか……とんでもないことされてた気がするけど、あんまり覚えてない。なんだっけ
僕が思考を巡らせようとしたその時
「あ、神崎さん起きました?」
と、隣にいる猫山さんに声をかけられる
「起きたよ。おはよ」
何かあったような……でも猫山さん普通そうだし何も無かったのかな?……聞いてみよ
「ねね、猫山さん。何かあった?」
「ん?何かと言いますと?」
猫山さんがそう聞き返してくるってことは多分大丈夫でしょ!
「いや、なんでもないや。今何時?」
「もう21時です。多分丸一日寝てたんじゃないですか?」
丸一日風邪で寝込むって、かなり重い風邪なんじゃないかな……
「そっか。結構重めの風邪だったんだね」
「……まぁ、その分沢山一緒にいれたので私としては役得でした。」
「何かしたの?猫山さん」
「何と言っても、家のことをやってから書類を書いて、神崎に添い寝と……色々しただけですね」
ふ~ん。添い寝してたんだ。てかそれだと風邪ひかない?
「それは凄くありがたいんだけどさ、それだと僕の風邪移っちゃわない?」
猫山さんは少し顔をしかめて言う
「風邪位で一緒に居れなくなるんだったら、神崎さんの風邪を貰っても一緒にいる方がいいです。それにウイルスも神崎さんのですし」
……僕のウイルスだからってそれ関係あるの?
ま、いっか。
「そっか。一緒にいてくれてありがとね。
猫山さんも随分正直になったね?」
「そんなことないです。まだまだですよ」
そのまだまだは謙遜なの??それともまだ隠してるものがあるほうなの??
……でも猫山さんだし多分大丈夫でしょ。
もっとイタズラしちゃお
「じゃあ、ぎゅってする?」
そう言って寝ながら両腕を伸ばす
「……はい」
そう言って顔を少ししかめながら素直にベットに上がって抱きしめてくる
少しして
「……あの、お腹空いてませんか神崎さん」
そう聞いてくる
うーん。言われてみると少し減ってるかも
「空いてるー、さっすが猫山さん」
「神崎さん今日ご飯食べてませんからね」
そう言って猫山さんは力強く僕を抱きしめて息を吸う
「……あれ?」
そう言ってまた匂いを嗅いでくる
「なーんか、ん?なんでしょう、知らない匂いがします。……あ、先程の田端さんですかね?」
「そっかぁ」
横になってるだけで眠くなってくるから早く起きたい……
「気になってるとこ悪いんだけどさ、僕このままだとまた寝ちゃうから一旦ご飯食べさせてもらってもいいかな」
「……あ、すみません。今作りますね。何か食べたいものありますか?」
「え~、猫山さん!なんちゃって」
そう言ってニコッと笑うと猫山さんは言う
「そう言えるってことは元気になってきた証拠ですかね。お粥とか食べれますか?」
お~、さすが猫山さん。トラブルのときは冷静だね。でも僕お粥嫌いなんだよね……申し訳ない
「ごめん、僕お粥苦手でさ。他に何かある?」
「んー、じゃあバナナとかヨーグルトとか食べますか?」
「いいチョイス。でもそんなのあったっけ」
そう言うと猫山さんは頭を撫でてくる
「神崎さんがお熱なので食べられる柔らかい物を買いに行ってたのが役立ちました」
そう言って猫山さんは僕を離して部屋を出る
いやー、いつもとは少し違うね。多分心配してくれてたんだろうな……流石猫山さん
少ししてスポーツドリンクと食べ物を猫山さんが持ってくる
「ありがと~、勝手に食べるからその辺に置いててもらっていいよ~」
そう言うと猫山さんはおぼんを机に置き、ベットに膝を置いて言う
「今日はあまり神崎さんに触れられなかったので、そんな事言わないで私に任せてください」
そう言うと猫山さんはベットと上の方にある壁のような所に背中をつける
「私の足の間に座ってください。食べさせてあげますから」
「えー、そこまでしてもらったら悪いよ」
「私がしてあげたい……いや、神崎さんに触れたいだけかもしれませんが、やりたいんです」
猫山さんがそこまで言うなんて珍し
「も~、しょ~がないなぁ」
そう言ってのっそのっそと猫山さんの所へ行く
「ん~、暖かいね」
「……なんか、ほわほわしてます?」
「寝起きだよ?当たり前じゃん」
そう言って足の間に座って猫山さんを背もたれにする
「猫山さんかたーい」
「それは……どういうことですか??」
「お腹カッチカチ」
僕は猫山さんのお腹をつつく
「なにこれ!!すっごい!!」
神崎は興味津々にツンツンし続ける
「……神崎さんは引かないんですね」
「引くってなに?……わぁ……あはは」
「男性はこういう力強い女の人が苦手なんです。いざと言う時に力負けしますからね」
あ、なるほど。分からなくもないね。でも、猫山さんなら安心だね
「へー、そうなんだ!でも僕は全然。かった」
お腹に人差し指を立てて腹筋をなぞる
「楽しいですか?それ」
「めっちゃ楽しい!僕腹筋割れてないし!」
「それならよかったです。鍛えてた甲斐があります」
「猫山さんの腹筋であみだくじやろ」
「それゴールはどこなんですか?」
そのまま少しして
「また触らせて!!すごいよこれ!!」
いいもん触った!!カッチカチ!!
そう言って猫山さんに背を向けて体を預ける
「もちろんです。どこでも触ってください」
……そういうこと言っちゃダメでしょー、猫山さんかなり強いけどさ。ここはビシッと!!
「ダメだよ?猫山さん。そんなこと言ったら」
「え、何がダメなんですか」
「え??」
「ん??」
僕と猫山さんは少し固まる
え、これ僕がおかしいの?そんなわけないよね?
「あ、あのさ?僕、どこでも触っていいっていうのは危なくない?って思うんだけど……」
そう言うと猫山さんは僕を後ろから包み込むように抱きしめてくる
「神崎さんならいいですよ。……って、女の私が言うのも変な話ですが」
なんか、今の猫山さんに言葉では勝てない気がする……頭回らないし、まぁ、信頼されてるってことだよね?多分
「それじゃ、僕が耐えられなくなった時は頼もうかな」
「……あの、」
そう言うと猫山さんはプルプルと震えて、しばらくしてから息を詰まらせながら言う
「マジで襲いますよ?」
「……はい?」
「……ふぅ。すこし、外の空気を吸ってきます」
そう言うと足早に部屋を出ていく
……猫山さんも疲れてるのかな。
でも、猫山さんみたいなちゃんとした人もこうなっちゃうんだ。
……やっぱり、やめられないよね!……猫山さん怒ってる訳じゃないよね??
そう思いながらおぼんに目がいく
……これ、食べちゃおうかな
そう思いながら何とか我慢してしばらく待っていると
「……お待たせしました」
いつもと変わらない雰囲気の猫山さんが帰ってくる
「外の空気美味しかった?」
「神崎さんと一緒にいる空気の方が美味しいですけど、スッキリはしましたね」
そう言うと足早に僕を持ち上げて足の間に入れる
なんか、猫山さん熱くない??
外熱いっちゃ熱いけどさ、ここまでだっけ
そう思いながら猫山さんの両腕を前に持ってきて安全バーのようにして掴む
「ねね、猫山さん」
「すみません。今はご飯を食べさせる方を先にします。」
「あ、そう?それじゃ、おぼんくれるかな
……って僕掴んでた。ごめんね」
そう言って猫山さんの腕を離すと、おぼんを持ってきてくれる
「ありがとうー、それじゃいただきます」
「はい」
そう言うと猫山さんが小さく切ってあるバナナをフォークでさして僕の口元へ持ってくる
「……僕一人で食べれるよ?」
「いつも神崎さんには甘やかされっぱなしなので、こういう時くらい甘えさせてあげたいんです」
優しいなぁ猫山さん、気にしなくてもいいのに。
でも、無下にするもの悪いし、ここは甘えよう
「そう?ありがと、じゃあ甘えちゃうね」
「────っ、ほんとに……いや、はい。甘えてください」
そう言われて、バナナを食べる
「ん~、久々に食べたけど意外とイケるね。
ネチョネチョしてるけど」
「バナナってそういうもんじゃないですか?」
「長らく食べてないから忘れてたにゃー」
そのまま全部食べさせてもらう
「ごちそうさまでした」
「結構食べれましたね。元気になってきました?」
「うん!猫山さんのおかげだね、ありがとう」
「ほんとに……可愛い方ですね」
そう言って猫山さんはリビングに戻って、少しして帰ってくる
「洗い物、終わりました。お風呂掃除も終わってもう沸きますから、入っちゃってください」
「猫山さんは?」
「私は色々することがあってシャワーで済ませちゃいました」
本当はゆっくり入って欲しいけど、また入らせるのも悪いよね。
「じゃあ、僕がお風呂上がって歯磨きしたらさ、なにかしよ?」
「何かと言うと何します?麻雀とかですか?」
「僕できないなぁ、麻雀。脱衣麻雀でもする?」
笑いながらそういうと
「私が死んでも全勝です。勝利は私にあります」
と真っ直ぐな目で言ってくる
猫山さん麻雀得意なんだ。結構意外
「でも、それだと猫山さん楽しめないじゃん」
「……イチャイチャしながら夜一緒に寝れれば私はこれ以上の幸せはありませんよ」
「え、そう?じゃ、夜一緒に抱きついて寝ようね」
そうわざとらしくニコッと笑って言う
「あぁ……幸せです、妹にも知らせます」
「ボイスメッセージ送っちゃおうよ」
「なるほど……、それはどのように?」
「夜に教えてあげるよ」
「分かりました。ワクワクが止まりません」
「それじゃ入ってくるねぇ」
その日の夜、とある家から少女の悲鳴とまじ犯すなどの言葉が止むことなく発せられていたと言う
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