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襟懐

作者:せい
事故から目が覚めると、私達は人里離れた家に住んでいた。旦那のトオルは、前と変わらず優しい。
けれど、まるで私が消えるのを恐れるかのように、片時も離れなくなった。街へ行かなくなった。誰も招かなくなった。来るのは、配達の人だけ。それも少し離れた門扉で対応するため、私が姿を見ることは無い。

何故、彼はそんな事をするのだろう?

※襟懐とは、心の中という意味です。
※自サイト、TWINEGGSの同名小説を一人称で仕立て直したものです。だいぶ読みやすくなってると思います。
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