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俺の人生11

慶太郎は俺の家で貯金を使い毎日のように酒を浴びる程飲んでは眠るだけの生活が続いていた。ドラッグに手を出さないだけまだマシだ。俺は適当に学校に通ってはいたが先生を殴り冬休み前に退学を食らった。退学で済んだだけマシだ。自由なき鑑別所に送られそして年少送致食らったら1年は出てこれない。あんなとこゴメンだ。結局1年も高校に通う事はなかったな。結局何しに高校なんか行ったんだ。無駄金使わせちまった。母ちゃん悪い。雄輔は鑑別所から出てきてすぐにまたバイクに乗り少年院へと入る事となった。許せ雄輔。兄貴がこれじゃお前も闇へと落ちるよな。悪かった。俺は貯金を使い果たした慶太郎と共に家を出る事にした。ヤクザである水樹さんに頼るしかない。俺達ガキにとって今身近な大人は水樹さんしかいない。そういう水樹さんもまだ今年二十歳になるまだ19歳だけど俺達よりは世界を知っている。水樹さんが住むマンションに俺と慶太郎は一つの部屋を与えられ2人で狭い物置のような部屋で寝起きする生活だ。水樹さんの部屋に寝泊りさせてもらうかわりに家事をする事を義務付けられた。家事ぐらいで食う寝るが出来るならまだマシだと俺は思った。でもかなり几帳面な水樹さんは掃除に対してかなりうるさく俺はまだ我慢出来たが家政婦がいる環境で育った慶太郎には家事や掃除などほぼやった事がなく水樹さんに殴られ怒られていた。そのうちここも出て行かなきゃダメだな。慶太郎が持たない。あいつにとって掃除は家政婦がやるもんだと思っているわけだし。普通じゃなさすぎだぞ!慶太郎!


『あのさーマジやってられねーんだけど!大輔は家政婦やりにきたのかよ!』


なんで俺がこんな事をしなきゃいけねーんだ。壮ちゃんにもやらされたけど。綺麗なのにどこが汚ねーのかわかんねーよ。


『ちげーよ!今は食う事と寝る場所を確保することが先決だろ!バイトが見つかって金が貯まったら出ればいいんだ!それまで我慢しろよ!』


今はしょうがねーんだよ!俺達が生きる為にはここにいるしかねーだろ。まだ16歳だ。どこで働くんだよ!


『はあ?もう俺嫌だ!俺が親父の金パクってくるからそれで金はどうにかなるよ!』


家の金庫の鍵がどこにあるのかわかんねーんだけどな。つうか俺は実家の鍵も捨てちまったから侵入も困難なんだ。無駄にセキュリティもついてるし。もうだから死ぬ気でいたんだよ。生きてる意味なんか俺みたいなクズにはないんだ。水樹さんが刺してくれねーかな。


『慶太郎!俺達は家を出たんだ!親を頼らず生きていけなきゃ俺達はずっとダメなままだぞ!』


慶太郎!俺達今ダメならもうダメだろうな。


『おい!お前ら!テレビの上にほこりついてんじゃねーか!ちゃんと拭いたのか?』


『すいません!もう一回拭き直します!』


『慶太郎!お前は便所掃除してこい!』


『えー!マジっすか!昨日もやったしもういいじゃないっすか!いってぇー!やりますよ!やりゃいいんだろ!』


くっそー。中途半端に殴るんじゃなくさっさと刺し殺せよ!ヤクザなんだろ!ガキ1人の命ぐらいどうって事ねーだろ。別にあんたを呪ったりもしねーよ。


『水樹さん!すいません!慶太郎はちょっと坊っちゃん育ちなんで慣れるまで大目に見て下さい!』


いやマジで。親友の俺でも驚く程普通じゃないんすよ。だから俺がやります。


『だろうな!あいつは本当になめてるよな。社会は甘くねーんだぞ』


『はい!ちゃんと慶太郎には言っときます!』


結局慶太郎は何度か水樹さんを怒らせ肋骨を折られるほど蹴りをいれられたり殴られても改善する事はなく水樹さんは俺達に呆れたのかなんなのかわからないが自分達で稼いで社会が甘くない事を知れと水樹さんが通う店のママを紹介してくれそのママは夜の世界で顔が広く俺達がホストとして働ける店を紹介してくれた。俺達は2ヶ月で水樹さんの家を追い出され17歳になる年にホストとして働くようになった。それでも実際はまだ16歳だ。ママが俺達をとても気にいってくれた為に優遇されただけなんだ。闇の中にいた俺達に少しだけ運が味方してくれたのかも知れない。慶太郎はベビーフェイスな事もありすぐに客がつき2ヶ月目にはその店のナンバーワンに登りつめた。俺も慶太郎に続いて稼ぐようになり俺達は新しい店を紹介されマンションを借りてもらい自分達で家賃を払い生活出来るまでになった。その店の実質のオーナーはママでありその店を俺達は任されるようになっていた。慶太郎は自分で店を持つと言いだし店を買い取るだけの資金を稼ぐ為に必死に経営を学び勉強しながらホストもこなし相当努力していた。やっぱりお前の努力にはかなわねーよ。お前はホストをやりながら高卒認定も取りそして大学受験まですると言うんだからな。店を任され店を回し自らもしっかりと稼ぎ間に受験勉強もするお前はえらいよ。俺はお前についていくよ!お前をサポートしたい。慶太郎!俺達に光りは見えてきているのかも知れないな。


『慶太郎!お前飯は?また勉強?』


飲み明かし明け方の早朝にマンションに戻りシャワーを浴びたあと慶太郎は勉強している。俺は飯を作り食べるよう慶太郎に言いシャワーを浴びて出てきたがまったく手をつけず勉強に集中していた。


『あーうん。飯食うの忘れてた』


『普通忘れるか?腹減ってねーのかよ?』


お前忘れたってよく言うよな。中学の頃からだけど。


『いや減ってる。食うよ!大輔!寝ろよ!しんどいぞ』


あーマジ飯食うの忘れてた。腹減ってると思った。よし飯食おう。


『あー。寝るよ。お前もちょっとは休まねーと体持たないぞ!お前そんなに大学行きたいのか?』


なんでお前はそんなに頑張れるんだよ。俺はそこまでやれねーよ。体持たねーじゃねーか。


『いや行きたいんじゃない。負けたくないだけだ。くそ親父を俺は超えてやる』


大輔!俺は認めてもらいたいだけだよ。でもきっと無意味だ。親父が俺を認める事はない。単なるくだらないプライドの為なんだろうな。


『負けず嫌いだなお前は。無理すんなよ』


お前の負けず嫌いは俺以上だな。


『あー。おやすみ!大輔!』


慶太郎!お前はそれだけの事でそんなに頑張れるのか?俺は無理だ。やっぱり甘ったれてるのは俺の方か。慶太郎!俺はお前を充分認めてるよ。俺に認められても嬉しくねーだろうけどな。お前は人並み以上に努力が出来る奴だ!すげーよ!でもお前いい加減遅刻は直せ!社会の常識だ。いくら勉強を頑張っているとは言えお前の遅刻癖は中学から変わってねーぞ。

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