瞬間移動対決
昨日はすいませんでした
一方上空。ワープ・ストップ対ワープする赤髪の女の対決。
同じスキルを持つ二人の実力は拮抗しているように思えたが、勝負は終始ワープのペースだった。
「おいおい。この程度かぁ?」
ワープは女を殴り飛ばす。だが今度はワープが女の見えない攻撃をくらう。
女のスキルは不明だ。瞬間移動に加えて見えない攻撃と見えないバリアを使用できる。ウロナも一度女と対峙した時に、女の見えない力に苦しめられていた。
「見えない攻撃……甘いな。飴ちゃんより甘いわ。あんたのスキルわかったで」
ワープは女の真ん前に移動して彼女に蹴りかかる。が、見えないバリアに阻まれる。
「これはバリアちゃう。あんたやろ?」
女はぎょっとした。
「当たりやな。まあ、正確に言うたらあんたの分身。あんたのスキルは見えない分身を出すこと。そしてその分身と自分を入れ替えることや。今僕の攻撃を防げたのはあんたと僕の間に分身を置いてるから。見えない攻撃のタネは単に見えない分身で攻撃してるだけ」
「それがわかったから何?」
女は余裕の表情を崩さない。
ワープはなにもないのに突然後ろを向くと、まるで、右ストレートをかわすみたいに顔を動かした。
「まさか……見えてるの?」
一瞬で女の余裕の表情が崩れる。そう、女はたった今、見えない分身でワープに右ストレートを繰り出した。だがどういうわけかその攻撃はあっさりワープにかわされた。
「気配でわかるんや。君、分身を今三体出してるな。僕に攻撃したんと、君を守ってる二体で三体。分身は三体で限界か? いやちゃうか。すぐに逃げれるように君らのアジトに一体置いて来とるんかな。……まあええわ。ゴクギ」
「どういうこと! 分身が消えた!」
女は困惑の表情を浮かべる。そんな彼女にワープは容赦なく膝蹴りをくらわせた。女はそのまま落下。
ワープは瞬間移動を繰り返して衝撃を殺しながら大地に着地した。
「おもろかったわ。さて、メグムとカンバラクンはどうなったかな」
「殺したよ」
一線終えたワープにそう言ったのはメグムと交戦していたスノーだった。隣にはカンバラと交戦していた男もいた。




