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修業


アダムズさんによるネラさんへアドバイスが終わったようなので、俺も自分のおすすめのスキルについて聞いてみる。スキルのアドバイスを貰うなんて今までなかったし、これからもなかなか無いはずだ。


『アダムズさん、俺もどのようなスキルを習得したらいいか聞いていいですか?』


『もちろんじゃ。そうじゃのぅ、、、。カヤイの場合は【蟲生成】と【生成蟲強化】があるの。これら二つを最大限活用するためには魔力が多く必要じゃ。魔力を補うために【魔力回復速度上昇】があるとよいの。』


『そのスキルを取得するためにはどのような条件があるんですか?』


『【魔力回復速度上昇】の取得条件は総魔力量の10分の1以下を長時間保つようにすることじゃ。低魔力状態が続くと体が魔力を戻そうと回復速度が上がるんじゃが、それが頻繁に起こるとスキルとして習得できる。習得にかかる時間には個人差があるからどれくらいかかるかというのはわからんの。』


なるほど、ということはおれは魔力量をギリギリにしていればいいんだな。これから【蟲生成】などのスキルを使って魔力をひたすら使い続けていよう。


『ありがとうございます、アダムズさん。とりあえずそのスキルの習得を目指しつつレベル上げに励みます。』


『うむ、大変じゃとは思うが頑張るんじゃぞ。あと、同じ理屈で【体力回復速度上昇】もあるからの。これも同じように体力が10分の1以下を続ける必要がある。他の者には危険すぎるが、カヤイなら【生命力譲渡】でうまく自分の体力を調節できるじゃろ。できればとっておくとよいぞ。』


【体力回復速度上昇】と【魔力回復速度上昇】の二つのスキル。俺はそれらを習得することを目標にした。二つともかなり有用そうなスキルだ。体力と魔力がすぐに回復できるということは俺が生き残りやすくなるだけでなく、【生命力譲渡】による体力の受け渡しによって大怪我を負った仲間をこれまで以上に助けられるようになるかもしれない。アダムズさんにアドバイスを貰えてよかった。


これで俺とネラさんのやるべきことが決まり、次はソフィアの番だ。


『最後はソフィアじゃな、何か知りたいことはあるかの?』


アダムズさんの質問に対してソフィアが申し訳なさそうに念話で喋り始める。


『あの、私は二人のように仲間を増やしたりするスキルがなくて。なのでそれを踏まえて何か私にできそうなことをアドバイス頂ければうれしいです。』


『ふむ、そうじゃのう。確かに、ソフィアはカヤイやネラのように仲間を増やすようなスキルはないのう。まぁ二人がたまたまそういうスキルをもつ種族なだけで、持っていないのが普通なんじゃが。』


アダムズさんが優しくソフィアに語り掛ける。


『だが、そうじゃの。もし二人と同じようなことをしたいのなら【ゴーレム生成】というスキルがある。これは生き物の形をした物体を魔力によって動かせるようになるものじゃ。しかし、魔力が多く必要となるうえ、型となる物体を自分で作る必要がある。まずは【土魔法】を習得して生き物の像を作ることことから始めるとよいかの。』


『【土魔法】を習得するためにはどのようなことをすればいいですか?』


『まずは地面の魔力を感じ取るところからじゃな。地面に手を当ててそれが体感できるまで集中するんじゃ。それができたら次に自分の魔力を混ぜ合わせて土の操作をおこなうとよい。魔力の操作によって鉱物を動かせたり性質を変化できるようになった時、スキルを習得しておるじゃろう。』


『わかりました。まずは土魔法を習得してモンスターを倒しせるようになることから始めます。ありがとうございますアダムズさん!』


『うむうむ、モンスターを倒せるようになればレベルも上がり、魔力量が増えてゴーレムを作れるほどの魔力が持てるようになるじゃろう。頑張るんじゃぞ。』


これでこれから三人のやるべきことが決まった。とりあえずみんなが強くなるための第一段階として、ネラさんは【霊視】、俺は【魔力回復速度上昇】、ソフィアは【土魔法】のスキルを習得しなければ。


『何度も言うようにわしに残された時間も少ないからの、もしできるならば、わしが木になる前にニュートンがおぬしらと旅をすると約束する姿を見させておくれ。』


アダムズさんに残された時間を考えるとすぐにでもスキルの習得を始めた方がよさそうだ。そこで俺は皆に提案をする。


『それじゃあ、二人とも。これからしばらくの間、個々に分かれて修行をするということでいいか?』


『はい、私はまだ戦闘について行っても戦えないですし、そちらのほうがスキル習得に集中できてありがたいです。』


『そうね。たぶん、今みんなで戦うとカヤイにモンスターがほとんど倒されちゃって私たちのレベルが上がらないと思うわ。ここのあたりなら、いざとなればアダムズさんのもとに逃げて来れれば安全だしバラバラで動きましょうか。』


二人とも同意してくれたようだ。皆でアダムズさんの場所から遠くへと離れないこと、危険を感じたらすぐに助けを呼ぶことを約束し、早速それぞれの修行に励んだ。



そしてこの日から約2か月後、俺たちはそれぞれの修業を終えて再び集まった。



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