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56歳孤独な男の独白  作者: 無能で孤独な男
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孤独な男の休日

休日だからといって、特にすることはなかった。


会う人もいなければ、行きたい場所もない。


朝は目覚ましをかけず、十時過ぎまで眠る。目を覚ましても布団から出ず、スマホを眺めながら時間を潰した。


ニュースを読み、動画を見て、飽きたらまた眠る。


昼を過ぎた頃、空腹に耐えられなくなって起き上がる。


私が唯一好きだったのは、食べることだ。


若い頃は映画や読書も好きだった。


しかし、いつからか何を見ても、何を読んでも、心が動かなくなった。


食べている間だけは違った。


味の濃い物を口いっぱいに詰め込んでいる間は、自分の人生について考えずに済んだ。


とはいえ、清掃のアルバイトに使える金は多くない。


普段食べるのは、スーパーの半額弁当かカップラーメンだった。


休日には弁当を二つ買い、カップラーメンと一緒に食べることもあった。


満腹になれば眠くなる。


眠ってしまえば、孤独を感じることもない。


そんな私にも、月に一度だけ楽しみがあった。


給料日の後に行く、焼肉の食べ放題だ。


その日だけは昼過ぎに風呂へ入り、少しだけきれいな服を着て外へ出た。


店には家族連れや若い男女が並んでいた。


一人で待っている客は、私だけだった。


「何名様ですか?」


店員に尋ねられる。


「一人です」


そう答える瞬間が、毎回少しだけ恥ずかしかった。


席へ案内されると、私はすぐに肉を注文した。


カルビ、ロース、ハラミ、豚トロ。


焼けた肉を白いご飯に載せ、ほとんど噛まずに飲み込んだ。


皿が空になる前に、次の肉を注文する。


腹が満たされても、箸を止めなかった。


苦しくなるまで食べなければ、来た意味がないと思っていた。


隣の席では、子供の誕生日を祝っていた。


向かいの席では、若い男女が一枚の肉を取り合って笑っていた。


私はそれらを見ないように、ただ肉を焼き続けた。


腹の中が肉と米で埋まっていくにつれ、周囲の声が遠くなっていった。


何も考えられなくなるほど食べた。


制限時間が終わる頃には、立ち上がるのも苦しかった。


帰宅すると、そのまま布団に倒れ込んだ。


満腹で頭がぼんやりして、やがて意識が飛ぶように眠った。


食べることだけが、私に残された唯一の生きがいだった。

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