私の趣味に興味があるようだ
過去の投稿に設定ミスがあることに気がつきました…。
「ふぁぁ」
「どうしたの、寝不足?」
太陽が見える旅の道中、大きなあくびをする私を見たブレッドさんはそう問いかけた。
「えぇ、ちょっと用があって」
「用?そういえば最近よく夜の見張り代わってくれるよね。何かしてるの?火遊び?」
「そんなわけないでしょうが」
どこからその発想が出てきたのやら。
「何?人手が必要なら手伝うよ」
「個人趣味なので大丈夫です。もし手が必要になったらお伝えします」
私がやっていることを知られたくないわけではないが、知られたいわけでもない。別に今は話さなくても良いだろう。それに彼女も、そんなに私の内情に興味はないはずだ。
と、思っていたのだが。
「個人趣味って何か作ってるの?」
「そういうわけでは」
「あ、もしかしてぬいぐるみとか?大丈夫だよ恥ずかしくないよ。大人でも好きな人は好きだし」
「だから違うと」
「それとも木彫り細工とか。何かシロカだったら凝ったもの作れそうだよね」
「違うって言ってるでしょーが」
やけに私の趣味に興味があるようだった。
そういえば最近、何故だかブレッドさんはよく私に絡んでくるような。彼女の悩みと関係しているのだろうか。私が母のように自分を置いてどこかに行かないようにしている、とか。
あり得ない話ではないと思うが、これはこれで鬱陶しい。これでは私が距離を置きたいと思ってしまう。
「今は話すつもりはありませんので」
「サプライズ?」
「そのポジティブシンキングを止めろとは言いませんが、今は鬱陶しいです」
「そうかな」
あ、シュンとしてしまった。面倒くさいな。
「勉強してるんです。付き合わせるのも悪いので、わからなくなったら聞きます」
「え、何の?」
「文字です。いい加減覚えないと不便だと思いまして」
「そうなの?でもそれだったら、アタシがいた方がやっぱり良くない?」
「あーいいですいいです。今貴女を頼るのは気が引けます」
「ん、何で?」
しまった。余計なことまで話してしまった。しかしどうやって彼女の拘束を抜けようか。こんな時、都合が良くトラブルが起きてくれるとありがたいんだが。例えば誰かが襲われているとか。
…段々と勇者だって自称してたこと、薄れてきてるな。
「わぁ、今度はニヤニヤしてる」
「何でもないです。それよりも」
トラブルではないが他の話の種が見つかった。
遠くに見える洞窟から、冒険者のグループと思われる人たちがやって来たのだ。




