人に頼ろう
私もう一つアカウントを作っておりまして、そちらでも作品投稿していたのですが、小説家になろうでは一人で複数アカウントを作っていては利用規約に反するということでしたので、こちらのアカウントにその作品も投稿しようと思います。
利用規約はちゃんと読まないとダメですね…。
子ども達が駆け回るのをぼぅっと眺めながら、私は頬杖をついてベンチに座っていた。
正直言って、もう頭は回っていない。ブレッドさんの情報に期待して、私は帰ってしまおうか。しかし、それはそれで申し訳ない気持ちになるな。
せめてもっと情報があれば。情報は多ければ多いほど次の情報に繋がりやすいからなぁ。
「あ、ここに花が咲いてるー」
子ども達の一人が、公園の端でそう言っていた。その言葉を聞いた他の子ども達が一人、また一人と花の近くへと駆け寄っていく。
ベンチからその花を覗くと、燃え上がるような赤い色の花が見えた。私はあまり花に詳しくないが、あの花は見たことがない。私の世界にはないものだっただろうか。公園に自生しているくらいだから、至る所に生えていてもおかしくなさそうだが。
しかし、花から作る薬か。いい思い出がないな。昔一度作ろうとしたが、結局作りきることが出来なかった。あの時、薬を作れたらなぁ。
と、いけないいけない。全く違うことを考えてしまっていた。今知りたいのは私の世界の花のことではなく、この世界にある花のことだ。
花屋がダメなら果物屋。…いや、八百屋には行ってるな。それなら全く逆の分野に行くと良い発想が得られるかも。待て、花の逆の分野って何だ。
やはり考えがまとまらない。こういうのはもっと、頭の回る時にやるべきか。それか、頭の回る人か。
頭の回る人…。
「そうか!」
いるじゃないか。まさにこの分野で。
私より知識があって、恐らく頭が回るであろう人が。
「ダメだったぁ。全然見つからなかったよ」
日が暮れる頃に帰ってきたブレッドさんは、そう言いながらベッドに倒れ込んだ。
「シロカは?」
「情報は集まりませんでした」
「だよねぇ。名前しかわからないもんねぇ」
「ですから人に頼ろうかと」
「誰にさ。この町に知り合いでもできたの?」
私は懐から一つの手紙を取り出し、ヒラヒラと見せつける。
「ごめん。そういうのいいから」
「あ、すみません」
手に持っていた手紙をブレッドさんに渡すと、彼女は宛先を確認してニヤリと笑った。
「なるほど。彼がいたね」
そう。この分野で頼りになる人物が。
再び手紙を受け取り、宛先の住所を確認する。
『ヒスィガタ医学学校 植物部2年 シン・ヤヨル様宛』




