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異世界勇者の人助け  作者: 鳥羽こたつ
3.5章
45/125

反省反省

ちょっと仕事が忙しい影響で、今回は短めです…。

「おぉっ」


街にたどり着いた瞬間、思わず声が漏れた。話に聞いていた通り、いやそれ以上に大きな街だったのだ。例の祭りが行われていることもあるのだろうが、最初に訪れた街より更に人がいるように感じる。ぼーっとしていれば人にぶつかりまくってしまうだろう。


「ここがヒスィガタの街です。人が多いので、スリには気をつけてくださいね」


…治安はあまり良くないようだ。

シンさんはついでに宿まで私たちを案内して、そこで別れを切り出した。


「僕はこの薬草を学校まで届けなければならないので、ここで失礼します」

「あぁ、シンさんは学生でしたね。助かりました、ありがとうございます」

「こちらこそですよ。貴女方は命の恩人です。何か困ったことがあれば、この街にある学校へ来てください。それでは」


彼はその痩せた顔に笑みを浮かべて人混みの中へ消えていった。何だかこの世界に来て出会った人の中で、一番わかりやすく親切な人だったように思える。あんな人は幸せになってほしいな。


「何してんの?」

「彼が幸せになれますようにと、星に願っています」

「まだ明るいけど。ま、確かに良い人だったね」


隣にいるブレッドさんは、冷ややかな目で私を見た。確かに急に願い始めるのはちょっと奇妙な行動だったな。反省反省。

部屋を借りるために受付に行き、チェックインを済ませる。この時期は例の祭りのこともあり旅行者が多いという話だったが、無事に部屋を借りることができた。シンさんとの出会いといい、もしかしたら今の私たちは運がいいのかもしれない。

もしかしたら更に良いことがあるかもしれないと、荷物を整理した私たちはそのまま祭りの会場へと行くことにした。

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