表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ほほえみ社長  作者: とみた伊那
6/54

6.健康保険問題

医者にかかる時に窓口に出す、あの健康保険証には二種類ある。

会社に勤めている人が加入する社会保険。これは保険料の半分を会社が。残りの半分を給料から引かれることになっている。

もう一つが国民健康保険。これは自営業の人、もしくは社会保険に加入する財力の無い小さい会社にいる人が加入している。主に住んでいる市町村が運営している場合が多い。この場合、保険料は加入者負担となる。

そしてその保険料の金額は人によって違ってくる。何を基準にして保険料を決めるかというと、その世帯の前年度の収入による。この収入により、収める保険料が何百円から何万円という違いとなる。


ここでジュンちゃんの場合。

ダンナの日出夫は、前年度は一流企業の営業として、バリバリ働いていた。そのため前年度の収入は多い。つまり国民健康保険の保険料も、何万円という高額になってくる。


私、桜井敬子の場合。

病気療養をしていたので、前年度の収入は多くなかった。国民健康保険は個人でなく世帯で計算される。私は両親と同居しているため、両親の世帯に入っている人として計算される。当時、父は自営業で一番油の乗っている時期だった。つまり前年度は父の収入が多かった。これを世帯として計算されるので、やはり私の国民健康保険の保険料も何万円という高額なものだった。


 ジュンちゃんと私は、それぞれの健康保険料の請求書を見せて、ほほえみ社長にこの半額を請求した。

「社長、この金額の半分を給料にプラスしてお願いします」

請求書を見た途端、社長が固まった。ボソッとつぶやく。

「保険料って何百円じゃないの……」

しかし計算に細かい女たちは譲らず。


後でジュンちゃんと二人で話した。

「社長、健康保険料をずいぶん安く考えていたんだね」

「そうそう、収入によって保険料に差があるのに気が付かなかったんだね」

ちょっと得した気分の二人。


しかし社長が気付かなかったのと同様に、社長の保険料は何百円だったという事に、なぜ私たち二人も、この時に気づかなかったのだろう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ