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ほほえみ社長  作者: とみた伊那
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5.そして現実に生きる女たち

どんな状況でもとりあえず今日を生きることを優先に考える女たち。ジュンちゃんと私は、はほほえみ社長を前にして一緒に働くにあたって細かく取り決めをすることにした。

「給料日は25日でいいですか」

「はい」

「雇用保険に入りたいのですが」

「わかりました」

「健康保険も会社の(社会保険)に入りたいのですが」

ここら辺で、社長が渋り始めた。

「まあそれは、おいおい軌道に乗ってから」

と逃げる社長に対して私たちは

「いいえ、今すぐ会社の健康保険に加入させてください」

と詰め寄るジュンちゃんと私。


……

しばらく考えた後、社長は折衷案を出した。

「では、こうしましょう。会社の健康保険に入らない代わりに、国民健康保険の保険料の半分を支払うというのはどうでしょうか」

三人の頭の中で、それぞれの計算機が動き出した。

「それならOKです」

ニコッと笑って合意する三人。


この時、この三人の計算機がそれぞれ違う数字をはじき出していたことは、まだ誰も気づいていない。


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