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「お袋様 帰りました~」
フィーを抱っこしたまま 家に入ると
「おや おかえりなさいませ フィー様」
ロナウドからマリアに抱っこの体勢を変える
「どうされましたか?フィー様 ロナウド?」
「とりあえずフィー様 手を拭いてお顔を拭いてソフィア様のところに行きましょう 拭くものを用意してきますから」
「うん ロナウドありがとう」
すぐにロナウドが用意してくれたが その間もずっとマリアにしがみついている
様子が変だと思いながらも マリアは何も聞かなかった
手も顔もさっと拭き終わって ソフィアのところに連れていく
何も言わないでソフィアの横に滑り込むフィー
「おかえりなさいフィー」
「お母様 ただいまでしゅ」
ソフィアも変だと思いながらマリアを
見つめる
「フィー様少しお母様の所で眠られるといいですよ 起きたらミルクにお砂糖入れて甘くしたフィー様が好きなのを作っておきますね」
「うん!ありがとうマリア!」
「まぁ お元気になられましたね ではおやすみなさいませ」
「うんおやすみなさい」
目をつむるフィー
ソフィアとマリアは何も言わずコクリと頷く
部屋を出て 食堂でロナウドに話を聞かなくてはと足早にだが音を立てないで行くあたりが 流石元宮仕え
「ロナウド 説明を」
「はい 実は……」
見知らぬ2人が歩いてきたこと 身なりが良い子供と護衛で 知らないうちに国境を越えてしまったこと 子供の方から謝ってきたので次はないと伝え返したこと等々マリアに伝えた ただフィーは余り男性に会ったことがないため怖がった為に珍しく抱っこと言ってきたのだと思うと感想を述べた
「成程 納得出来たわ フィー様怖かったのでしょうね ロナウドよくやったわ」
「マーカスと子供のほうが呼んでいたのが気になるというか……」
「マーカスとは?」
「一緒にいた大人の方ですよ 帯剣していたので護衛で間違いない マーカス……
誰だっけ……」
「隣国でマーカスと言えば 名のしれた剣士ではないですか」
「あ!そうだった!一度手合わせをしたいと思っていました昔!」
「思い出したのね 隣国に行く!ときかなかったでしょう?」
「そうでしたそうでした」
「でもそんな剣士が付いているとすれば
その坊ちゃまは もしかして王族かしら」
「え?」
「考えてもごらん?そんな腕前のお前が剣の手合わせを望むような人が護衛につくのは?お前は国で一番の剣士だよ 誰の護衛だい?」
「そう…言われれば…」
「だろ?男の子だったんだろう?では王太子のセドリック様だね」
「………」
「なんで顔色が悪くなってるんだい?あんた失礼な事をしたんじゃないだろうね!」
そう言われる前に 先程の態度を思いおこしているが……
「多分大丈夫」
「まぁあちらもお忍びだろうから 大げさにはしないと思うけれども 気をつけないとマック坊ちゃまに申し訳ないわよ」
「気をつけるよ」
「ソフィア様にも伝えておかないとダメね」
「マーカス 気をつけないとセドリック様に何か…」
「重々気をつけます」
「セバスもうマーカスを叱るでない」
「ですがセドリック様…」
「もう良い 母上の所に行ってくる」
「かしこまりました」
セドリックは2人を置いて王妃の部屋へ
「でもセバスチャンさん」
「なんだ?」
「あの時の男 圧が…威圧すごかったんだよね」
「ほう?お前が凄いと思ったって事かい?そいつはなかなかだなぁ」
「しかも見えなかったが誰か護衛していたようだった」
「そうなのか?帝国の貴族か豪商の護衛か はて?そんな情報は上がってきていないがな…」
「でも間違いないですよ 姿を現さないようにって言ってましたから」
「ふむ お前がそう言うなら間違いないだろう 今少し調べさせてみるか こちらに害がないなら良いだけの話だしな」
「俺いきます?」
「いや お前は坊ちゃまの護衛を頼む
あんなにホイホイ出られても叶わん 王妃様も心配されるからな」
「わかりました では護衛に戻ります!」
「あぁ頼む 何か分かったら教えよう」
「お願いします!」
マーカスはマーカスでロナウドの事が気になったらしい




