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  作者: らいらい


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2

「フィー様 あちらにも咲いてますよ」

お供のロナウドが 指さす

そちらを見ると 今摘んだばかりの花と

同じものが 色違いで沢山咲いていた


「キャ~ まだありゅのね!」

舌足らずがたまに出てくるフィーの言葉が

可愛らしくてつい 笑ってしまうロナウド

年の頃はフィーの母親よりは上そうで

会話を聞いていなければ 父親と娘に見える

「そんなに走っては……あー!」

ロナウドの目線の先には

花に埋もれて何処にいるのかぱっと見分からないフィーが……コケている

『大丈夫?痛いところなおしてあげるよ?』

「うん!ありがとう いたいところは……ないみたい!」

『フィーはあわてん坊だから 気をつけないとケガしたらみんな悲しむよ?』

「かなしむ?みんな?」

『そうだよ ほらフィーの周りでピカピカ光ってるでしょ?まだ僕みたいに形が取れない精霊達もフィーを見守っているからね』

「しゅごい!ぴかぴかね!みんなありがとう」

周りは嬉しいのか ピカピカと発光が強くなり……何も知らない人が見たら気味悪がる程


「なんだあの光は……フィー様の周りがやけに光っているぞ」

ロナウドも多分に漏れず怪しむ

すると ひょこりとフィーが立ち上がり

キョロキョロ周りを見回し ロナウドを見つける

「フィー様 お怪我はしておりませんか?」

ロナウドは話しかけながら フィーの方に歩いていく

「らいじょうぶだよ!」

手を振りながらジャンプ

ロナウドが近づくにつれピカピカの光は

なくなっていく

光の加減だったのだろうと納得しつつ

フィーを抱き上げる

「本当に痛いところはないですか?

後でフィー様が痛いって泣いちゃうと

ソフィア様もお袋も悲しみますからね」

「おかあさま かなしむ?マリアもかなしむ?」

「ええ 俺も悲しみます」

会話しながら フィーの服の汚れを軽く叩いて落としていく

「痛いところないよ フィーけが?ない!」

「それならよかったです ここの周りだけお花を摘んでいきましょう あーあ篭からこぼれてますね」

言われて下を覗き込み篭の中身を見ると

「あー!たいへんら!」

ジタバタと手足を動かしてロナウドから逃れようとすると

「フィー様 ちょっと待ってください!

まだ汚れが…!あフィー様!」

すとんと足からの着地 てとてと篭に走り寄り

「お花落ちてる」

「詰んだばかりなので大丈夫ですよ

さぁ拾って篭に入れましょう」

「うん」

二人で花を拾って篭に入れ

違う色の花を摘んで 篭はいっぱいになった

「いっぱいなったから帰る」

ロナウドに手を差し出すとロナウドも

その手を握り

「帰りましょうか ソフィア様もお待ちでしょうし」

二人はゆっくりと歩き出した



「マリア帰ったよ」

大きい声を出して マリアを探した

「フィー様おかえりなさいませ」

声を聞きつけたマリアが奥から出てくると

「あのねぇいっぱいなったから帰ってきたよ」

花を詰めた篭をマリアに差し出す

「まぁこんなに お花の良い匂いがいっぱいですね お母様もお喜びになりますよ

さぁ手を洗って お顔も拭きましょうか」

「先にお母様のところに……」

「ダメですよ ホコリがついてますからね」

「はぁい」

そう言われてしぶしぶ手を洗いに

それを見届けてロナウドに聞く

「何もなかったかしら?」

「ええ 周りには誰も居ませんでしたし

特に変わったことはなかったです」

「そうそれならよかったわ」

「あーただ…」

「何?」

「ええっと フィー様がつまずいて

コケました」

「まぁ!なんで早く言わないの!」

「ケガはされてません」

「確認したの?」

「はい あとやたらとフィー様の周りが

……」

「周りがなんなの?」

「いや 光の加減かもしれないんですが

コケたあと周りが凄くキラキラしていたんです」

「キラキラ……」

そこで考え込むマリア

「それは…まさか…」

「母上何か思い当たる事があるのですか?」

あまりに動かない母を見る 何を考えているのか思い当たる事がありそうな風に見えるので 思わず聞いてみた

答えは……

「いえ きっと気の所為よ…」

考えを振り切るように呟く


「また 似たような事があったら教えてちょうだい」

「ええ わかりました」

やはり気になる事なのかと認識した

 

「洗ってきたよ」

フィーが二人の所に戻ってきた

「よくできましたねフィー様 それではお顔をお拭きしますね すぐ済みますからね」

きっちりと絞ったタオルを顔に当て 素早くフキフキ 少しでもゆっくりすると

イヤイヤが始まるのだ

「はい 終わりましたよ キレイになったのでお母様の所に行かれても大丈夫ですよ」

ニッコリ笑って花が沢山入っている篭を渡す

「ありがとう マリア」



「お母様!」

ベッドの上で上半身を起こしている母ソフィアに駆け寄る

「おかえりなさい フィー」

ベットによじ登った娘を抱きしめる

「お母様みてみて!」

花のたくさん入った篭を母の前に差し出すと

「まぁ綺麗ね たくさん摘んできたのね

いい匂いだわ」

花の匂いをかいで ニッコリと微笑む

本当に嬉しそうな笑顔を見て 嬉しくなったフィー

「あのねフィーね転んだの その時にね

…」

『フィーそこまで』

そう話す主はフィーの口に手を当てる


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