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羽を失った鳥は愛を貫く  作者: 華ノ月


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6.鍵の中の闇


 マリアがそう言って、例の薄汚れた男にストーカーのようなことをされている事を話す。


 その事に関して交番にも行ったが、手を出されているのではないので、警察も何も対処できない事を言われた事を話していく。


「……そんな事があったの?」


 マリアの話を聞いてアキが愕然としながら声を出す。


「まぁ、今のところ何もないから大丈夫だとは思うのだけど……」


 マリアがどこか浮かない表情をしながら、そう言葉を綴る。


「確かに今の段階で警察が動けないのは分かるけど、何かあってからじゃ遅い気もするし……。そう思うと警察ってあまり当てにならないよね」


 アキがため息を吐きながらそう言葉を綴る。


 その時だった。


 研究室に一人の学生がやって来て、アキが「ちょっと待ってて」と言ってその研究室を出て行く。マリアは研究室で待機することになり、アキが戻ってくるまでの間、研究室の中をいろいろと見ていた。


(へぇ~……いろいろあるんだな~……)


 マリアがいろいろな薬品が並んでいる棚を見ながら、心でそう呟く。


「あれ?これって……」


 その中に収められているある薬品を見てマリアが小さく声を発した。




***


「……分かりました。やってみますね」


 モトキ警部とサザワ刑事は警察署に戻ると、シマノの所にあったノートパソコンのロックを解除して貰うために、解析チームの所に向かった。そして、ロックを解除して欲しいことを伝えると、解析チームの一人がそう口を開いたのだった。



 ――――カタカタカタカタ……カタカタカタカタ……。



 室内にパソコンのコーボードを叩く音が響く。


「……開きましたよ」


 解析が終わり、パソコンにかかっていたロックが解除される。


「なんだかいろいろとファイルがありますね」


 サザワ刑事がパソコンを調べながら、そう言葉を綴る。


 ノートパソコンの中には、写真のファイルがいくつか収められており、その写真を一つひとつ探っていく。


 しかし、風景の写真や電車の写真が主で、特に怪しい写真は出てこない。


「………あれ?これは?」


 その写真を見ていくと、一つだけロックが掛かっている写真のファイルを見つける。そのファイルを見ようとしても、暗号を打ち込まないと見れない仕組みになっているらしく、先程解析してもらった人に、解除をお願いする。


「……見られたくない写真なんですかね?」


 解析してもらっている横でサザワ刑事がモトキ警部にそう声を掛ける。


「まぁ、ロックが解除されれば何の写真かは分かるだろうな」


 モトキ警部がそう返事をする。


「……ロック解除できました」


 解析をしてもらった人の言葉にモトキ警部とサザワ刑事がそのファイルを調べる。


「こ……これは?!」


 ロックが掛かっていたファイルにあった写真を見て、モトキ警部とサザワ刑事が愕然とした。





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