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羽を失った鳥は愛を貫く  作者: 華ノ月


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31/35

31.明かされた〇〇


「ん?」


 ユウがどこか真剣な表情でマリアに何かを言おうとする。


「……マリア、―――――――――よね?」


 ユウが綴った言葉にマリアが愕然とした表情をする。


「あ……あ……」


 マリアの口から声にならない声が漏れる。


「……マリア、実はその時に――――――――――――んだよ……」


「…………え?」


 ユウの言葉がよく分からなくて、マリアの頭の思考回路が追い付かない。


 ユウがある事をマリアに伝える。


 ユウが語る話にマリアが呆然としながらガクガクと体を震わせる。


「……何があってそうなったのか、話してくれる?」


 ユウがマリアに優しい声でそう言葉を綴る。


「大丈夫。マリアの傍にはずっといるよ……。だから、何があったのか話してくれる?」


 ユウが優しく言葉を綴りながらマリアを抱き締める。マリアが安心して話せるように、「大好き」という想いを込めて、強く、優しく抱き締める。


 そして、マリアは一体何があったのか、ぽつり、ぽつり、と話を始める。


 マリアの目には涙が溢れていた。


 そして、ユウを抱き締めながらそっと言葉を綴る。


「………ユウ……ごめんね……。ありがとう……」


 マリアの言葉にユウは優しく抱き締め返して頭を撫でる。



 マリアの気持ちを思うと、それしか方法が無かったのだろうという事も分かる……。


 きっと、ずっとその事を言うことが出来なくて苦しんでいただろう……。


 誰にも相談も出来ずに、どうすればいいか考えた結果、あのような状況になったのだろう……。


 自分がもっと早く気付いていれば、マリアの苦しみを取り除けたかもしれない……。


 あんな出来事は起こらなかったかもしれない……。



 ユウの心の中でいろいろな想いが交差する。


 マリアはユウにしがみついたまま、静かに涙を流していた……。





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