31.明かされた〇〇
「ん?」
ユウがどこか真剣な表情でマリアに何かを言おうとする。
「……マリア、―――――――――よね?」
ユウが綴った言葉にマリアが愕然とした表情をする。
「あ……あ……」
マリアの口から声にならない声が漏れる。
「……マリア、実はその時に――――――――――――んだよ……」
「…………え?」
ユウの言葉がよく分からなくて、マリアの頭の思考回路が追い付かない。
ユウがある事をマリアに伝える。
ユウが語る話にマリアが呆然としながらガクガクと体を震わせる。
「……何があってそうなったのか、話してくれる?」
ユウがマリアに優しい声でそう言葉を綴る。
「大丈夫。マリアの傍にはずっといるよ……。だから、何があったのか話してくれる?」
ユウが優しく言葉を綴りながらマリアを抱き締める。マリアが安心して話せるように、「大好き」という想いを込めて、強く、優しく抱き締める。
そして、マリアは一体何があったのか、ぽつり、ぽつり、と話を始める。
マリアの目には涙が溢れていた。
そして、ユウを抱き締めながらそっと言葉を綴る。
「………ユウ……ごめんね……。ありがとう……」
マリアの言葉にユウは優しく抱き締め返して頭を撫でる。
マリアの気持ちを思うと、それしか方法が無かったのだろうという事も分かる……。
きっと、ずっとその事を言うことが出来なくて苦しんでいただろう……。
誰にも相談も出来ずに、どうすればいいか考えた結果、あのような状況になったのだろう……。
自分がもっと早く気付いていれば、マリアの苦しみを取り除けたかもしれない……。
あんな出来事は起こらなかったかもしれない……。
ユウの心の中でいろいろな想いが交差する。
マリアはユウにしがみついたまま、静かに涙を流していた……。




