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羽を失った鳥は愛を貫く  作者: 華ノ月


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30.檻の中で愛し合う鳥


「……はぁ~、ここまで戻ってこなきゃならんとはな……」


 モトキ警部がそう言葉を綴りながら大きなため息を吐く。


 奥さんにユウとマリアの写真を見せたら知っているという事だったので、何か知っていることがないかを聞いたら、知人の家に行った時に二人に会ったという事だった。


 その時に何を話したかを聞くと、ユウとマリアが新婚旅行で行った場所の話だったので、その場所が何処かを尋ねたが、教えてくれなかったという事だった。


 奥さんの話ではユウとマリアが「また行きたいね」というような事を話していたというので、ユウとマリアはその場所に向かった可能性があるとみて、新婚旅行で何処に行ったかを調べるために、モトキ警部とサザワ刑事は一度署に戻ってきた。


 長距離の移動だったため、身体の事を考えて署で一旦休憩がてら仮眠をとる事にする。


 そして、明日の朝一でもう一度ユウとマリアの住んでいたアパートに行き、手掛かりを探すことになった。




***


「……マリア、身体、大丈夫?」


 ユウがマリアの頭を撫でながら、優しい声でそう言葉を綴る。


 民泊で借りている部屋で、ユウとマリアは一つのお布団の中で夫婦の営みをしていた。そして、営みが終わり、裸のままお布団の中で横になり、二人は抱き合うように肩を寄せて横になっていた。


「大丈夫だよ……。こういうの、久々だったね……」


 マリアがユウに腕枕をしてもらいながら幸せそうな表情でそう言葉を綴る。


「マリア……大好きだよ……」


 ユウがマリアを抱き締めながら、どこか悲しそうな声でそう言葉を綴る。


「私も……私もユウが世界で一番大好きだよ……」


 マリアがユウの頬にキスをしながら言葉を綴る。


「……あのさ、マリア」





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