DINOSAUR
「諭吉、明日ダンジョン行くぞ!」
「わかった。」
みんなで、わいわい打ち上げも終わり解散。とりあえず2日間の完全休養。
朝礼も無し。僕達はお風呂の前に装備の確認だ。
訓練場に行く、イチもニイもレイさん達が完全オフの為ダンジョンに付いてくる
事に。助かるな。
「明日のダンジョンは、恐竜が出て来ると予想。」
「恐竜ってなんだ?」 あっ、そうか。
「う~ん、トカゲのものすごくでっかい奴だ。」
「ドラゴンと違うのか?」
「似てる部分もあるにはあるけど、別な生物だ。」
「よく、わからんな。」 説明がむずい。
「明日、見ればわかるさ。」
「そうだな。」
明日はIA達以外にもしかしたら、デザートイーグルの炸裂弾くらいは必要に
なるかもな・・。
「小梅、空を飛ぶ奴もでてくるかも。」プテラノドンとか飛ぶし・・。
「わかった。」 何やら、4人で話し合いを始めた。
4人とも成獣化したら、飛べるもんな。まじやばそうだったらイド君で逃げよう。
武器も装備も、問題なし!
「みんな、どう?」
「大丈夫だ。」
「オーケー。」
「オーケーです~。」
「うむ。」
「問題ないです。」
「よし、じゃあ風呂入って寝よ。」
翌朝、ルーティンをこなし食堂へ、おいしく頂いた。
昼食、どうしよう?カモナにも外に出てもらうと思うし。
あっ、もう1人いたんだった。いつも通りでいいな。
シュリ叔父さんにダンジョンに行くことを伝え、僕の部屋に集合。
みな装備は、すでに付けている。小梅達は人化スタートをするそうだ。
「じゃあ、行こーかあ。」 転位。
中生代の森という雰囲気のところに転位した。いかにも恐竜が出てきそうだ。
植物が全て僕らより大きい、小人になった気分だよ。隠れるには丁度いいけど。
一応、道はある。この道を行けば、ボスにたどり着くのだろう。
まわりに注意を払いながら、ゆっくり進む。
「なんか来る。」 早速、おでましか。んっ!どこだ?
「小梅、どこ?」
「上。」 いきなり、飛行型か・・。
「シノさん、スコープ。」
「イエス、マイロード。」
見ると、トンボみたいのなのが群れをなしてこちらに向かってくる。
まてまて、縮尺がおかしいぞ。
「シノさん、あれのサイズは?」
「イエス、マイロード。個体差はありますが1Mから2Mといったところです。」
うへぇ、でかトンボ。20匹くらいか。
「みんな、でっかいトンボのおでましだ。まだ序盤だから自由に戦って、
小梅と僕は結界を張れる準備をしておこう。」
「わかった。」
ブーンと蜂の羽音みたいなのが、近づいてくる。
「デル君。」
「イエス、マスター。」
「氷弾。」
みんなも拳銃メインで戦っている。飛んでるから難しいけど、いい練習になる。
先制は諭吉だ。木に登りセブロでトンボを迎え撃つ気だ。それを見た小梅達が
同じ作戦にするようだ。僕は囮になろう、美月も残っている。
「美月はいいの?」
「まだ銃に慣れてませんし、斬撃を飛ばせますから。」
「じゃあ、いっしょに囮でもしようか?」
「はい、そうします。」
「撃ち漏らしを仕留めるとしよう。」
始まった!あっ、尻から針を飛ばしてる。蜂かよ!
「小梅、大丈夫?」
「問題ない。」
「諭吉、大丈夫か?」
「結界ほすい~。」
「了解。」
桜花の剣で盾のイメージで、板状の結界を張る。今の所トンボはこっちまで
来ていない。美月が居合の構えだ、シュン!チンッ!と音がして斬撃が飛んだ。
おお・・、2匹がばらばらに。見事な居合だ。ニイが最後のトンボを撃破。
「お疲れー。」
「やっぱ距離が離れると、精度が落ちる。」
「そればっかりは、慣れてとしか言いようがないな。」
道なりに進む、植物がでかくてまわりが見えないから気配を探りながら進む。
「来た!」 足音が聞こえる。今度は地上だ。でかそうだな・・。
「みんな、木の上に退避!」
ばきばき木の折れる音が聞こえる。でた!うへぇ・・ステゴザウルスだ。
まじ、恐竜!ゾウより2まわり位、大きい。1匹で助かった。
「尻尾のスパイクに注意して!」
背中のプレートが光った!なんだ?本物は確か威嚇ぐらいにしか使わないはず、
ドンッ!ドンッ!ロック弾だ!登ってた木がぐらぐら揺れる。スパイクの付いた
尻尾で諭吉と美月が登った木を叩いている。まずいな、あの尻尾をなんとか
しよう。
「小梅、奴の気を引いて。」
「わかった。」
「ラムさん。」
「はい、主人。」
「合体。」
「わかりました。」
大きいチャクラムを回転させて威力を上げる。
「いっけぇー!」 ズバンと尻尾を切断。やった、できた!
「ラムさん、いけるよ!」
「ありがとうございます。」
これはもしかすると、ラムさん無双フロアーになるのでは?
イチとニイが桜花流で挑んでいる。皮膚が固い、、。
諭吉が回転しながら、「忍法、大車輪!」。ズバンッと首を切り落とした。
ズズーンとステゴが倒れる。終わったかな。
大型恐竜には、ラムさん合体と諭吉の大車輪が有効だな。レールガンもいける。
児童が4人集まり、なにやら話し合っている。
「諭吉、大車輪って連発いけるの?」
「ムリ、目が回る、」 そりゃそうか・・。
「了解。よし、先に進もう。」 しばらく、道沿いに進む。
「囲まれた!」
「なっ!気配がなかった!」 ドミニクの奴、ここに光学迷彩を入れたんだ!
ビュン、ビュンと何かが飛んでくる。なんだ?イチとニイが消えた。
「イチ!ニイ!」
わかったぞ!これは舌だ。保護色と言えばあれしかない、カメレオンだ。
どうする?早くイチとニイを助けないと!
すると、2か所が爆散した。成獣化したイチとニイが飛び出してきた。
「べとべとですぅ~。」
「きもい・・・。」
「イチ、ニイ、ごめん!みんな真ん中に集まって。舌の出どこ見つけたら撃って!
デル君!」
「イエス、マスター。」
「氷弾!」 ドンドンドン。すぐに銅貨を入れて再びドンドンドン。
6匹、凍らせた。うへぇ、何匹いるんだ?ニイが怒りのダッシュでカメレオンの
氷像を壊していく。イチと美月は風の刃、小梅、諭吉は銃で確実に仕留めていく。
さすがにそろそろ打ち止めだろう・・。ふぅ・・・。
魔石を回収したら12個あった。やはり、モンスターが光学迷彩を使うと
やっかいだ。冒険者諸君、がんばりたまえ。
「昼食にしよう。イチとニイはお風呂に入っておいで。
カモナ、結界とモニターをお願い。」
「かしこまりました。ドミニク様から小型ドローンを頂いておりますが
飛ばしますか?」
「そうなんだ、お願い。」
そういえばモニターが2台になってる。僕は生姜焼き、諭吉は焼肉。
小梅達は和食。
「しかし、このフロアーはえぐいな。この人数だと骨が折れる。」
「元々レイド用のダンジョンだしな。今日は後1,2戦したら帰ろう。」
「ボスはいいのか?」
「次でいいよ。ボスは予想できてる。ちょっとみんなの装備を考える。諭吉も
盾があった方がいいだろ?」
「そうだな。けど、でかいのは持ち歩けないぞ。」
「わかってる。動きの邪魔にならないやつを作るよ。」
ラプラスの盾みたいのを作ればいい。イチとニイが風呂から出てきた。
モニターを見ながら、美味しい生姜焼きを食べる、みんなのも美味しそうだ。
ここから少し離れた所に大きな湖があって、プラキオサウルスの小さい群れが
水を飲んでいる。あれは草食だから、ただのオブジェクトだろう。
ただ、みんなは唖然としている。
「なんだ、あのでかいのは?」
「ああ、あれは大きいけど、おとなしい種類の奴だから襲ってこないよ。」
さらにドローンが道沿いに進む。うわぁ・・・ラプトルがいる・・。
これが次の相手か・・。今日はラプトルで終了にしよう。
「みんな、これ見て。これはラプトルという奴で大きくはないけど、獰猛で
連携して襲ってくる、しかも早い。だからこっちも連携して戦おう。僕と
小梅が結界を張るから、序盤は銃で弾がきれるまで倒して。おそらく、全部
は倒しきれないからその後は個別で倒そう。その時も連携してね。美月は
諭吉のフォローしてあげて、小梅達は3人で戦って。カモナ、小梅達の
フォローをお願い。僕は木の登って狙撃する。」
「かしこまりました。」
「デザートはモカケーキだから、それを食べたら出発しよう。今日は
このラプトル戦で終わりにするから。」
「モカケーキ・・・。」
「ウマウマ。」
「おいひい~。」
「うむ。」
「すぐ、無くなる奴。」
さてラプトル戦だ。僕も実際、大昔に映画で見た情報ぐらいしかない。
いつも通りライブで動こう。少し進むと
「たくさん来た!」
「モニターに映ってた数より多い!罠か?」 なんと狡猾な!
とは言えやる事は変わらない。
「小梅、結界を。」
「うん。」 僕と小梅でドーム状の結界を張る。
「結界に取り付いたら、焦らないで確実に仕留めて。」
うへぇ・・10匹は取り付いてるよ。桜花の結界のすごい所は内側から攻撃
できるとこだ、普通の盾は無理。僕と小梅も撃つ。みんなはオートマチック
なのでそれなりに弾数はある。デル君は3発だし、威力ましましでいこう。
銀貨投入、ドチュ~ン。ナイスエフェクト!
取り付いてる奴らはみんなにまかせ、周りの群れの濃い所をまとめて狙う。
「デル君、雷弾。」
「イエス、マスター。」
ドウン!3匹倒した。ドウン!ドウン!で計9匹。結界にはおかわりが取り
付いている弾切れを起こしそうだな。それにしてもこの数と統率のとれた
動きは・・群れのリーダーが仲間を呼ぶ奴がいるはずだ。
「小梅、少しの間1人で結界を維持できる?」
「できる。」 僕は光彩(改)を発動し、傍の木に登る。
「シノさん。」
「イエス、マイロード。」
スコープで探す。いた!あいつだ。他のラプトルより小さいが鶏冠みたい
なのがある。1発で決めたい。
「シノさん。レールガン。」
「イエス、マイロード。RGアクティベイト。」
ドン!命中、頭が吹き飛ぶ。とたんにラプトル達の動きが変わる、
「諭吉、リーダーは潰した。残りは各個撃破で。」
小梅の結界が消え、それぞれ残党に襲いかかる。僕も夕霧で残党に向かう、残りは
5,6匹だ問題ないだろう。追加のラプトルも来ない。
「みんな、お疲れー。魔石を回収して帰ろう。」
すごい数の魔石だ。50個以上ある。これプラストンボとカメレオンとステゴ。
レイドでも黒字になりそうだな。
「本部で換金してくるから、夕食の時にでも山分けしよう。」
転位して僕の部屋に。いったん解散。
「疲れたねえ。」
「うん。」
「はい~。」
「うむ。」
「僕はちょっと魔石を届けてくるよ。」 ドミニクの所へ。
「ドミニク、ドミニク。」
「あら、カエデ。今日はダンジョン?」
「恐竜フロアーの途中まで行ってきたよ。」
「あそこはきつめの設定なの、前半のハイライトね。」
「実際、きつかったよ。カメレオンの光学迷彩は囲まれるまで気付かなかった。」
「カメレオンっていうのがポイントね、匂いも音も元々ないのよ。」
「それで小梅達も気づかなかったのか・・すごいね。ラプトルの集団戦にも
驚いた。あれは結界がないとやばいのと、リーダーをいかに見つけるかだね。」
「ラプトルは群れで大型の恐竜を狩るのよ。それを再現してみました。」
「まさに冒険者泣かせだね。トンボの羽音を不快にすればもっと最悪。」
「・・・恐ろしい事を考えるわね、採用!」
「群れが多かったから、魔石の数がすごいよ。ここでいい?」
「ええ、お願い。」
ジャラジャラと魔石を渡す。
「今日のギャラよ。」
「おお、ずっしりだね。次回はがんばってボスの所まで行くよ。」
「了解。カエデなら大丈夫だと思うけど注意してね。」
「わかった。やばかったら逃げるよ。」
自室に戻るとみんな腹出して寝てた、可愛いからオーケー。
「食堂行くよ。」
「うん。」
「はい~。」
「うむ。」
食堂へ行くと諭吉達はすでに食べていた。僕達も食べよう。
「今日は、なかなかヘビーだったな。」
「全然、平気だぞ。」 ドヤ顔で言った。
「まじ?」
「嘘ですよ。さぅきまで爆睡してました。」
「しょうがないよ、僕達7歳児だし。明日は休みにしてBPOかBPTで1日
ゆっくり食べて昼寝だ。」
「おお・・。」
「では今からギャラの配分をします。」
ギャラは6人で均等割りだ。魔石の量が量だったので結構ある。
1人頭金貨20枚。子供が持つ金額じゃないな。
「私も頂いて良いんでしょうか?」
「もちろんだよ。ガーネットは人化しやすいから自由に使って。小梅達は神楽に
帰る時にお土産を買うんだよね。」
「うん、ワイン。」
「はい~、お酒。」
「うむ。」 アルコールばっかじゃん!
「俺もそうするか。」 お前も酒か!




