SEBURO
いったん、それぞれの部屋へ。ふぅ、今日はのんびりできたな。
ナイフ作ったけど・・シフォンケーキも作ったけど。まあ、この2つは趣味だ。
趣味を持ってこそのスロライだろう。小梅達はベットで腹出して寝てる。
夕食まで少し時間があるので、結界石のサーキッドの解析をしよう。
必要な個数が増えている、ちなみに呪いは神獣とか神の使いには通用しない。
ストックも考えて20個程、作ればいいかな。
サーキットを見てみる、小さい!顕微鏡ほすい~。日本語で良かったよ。
成る程な、これ陰陽術だ。タヌタヌのエフェクトの箇所は・・ここか・・・。
ここはアレンジできそうだ。
諭吉はヤタガラス、シュリ家はトラ、クロ兄はドラゴン、ベル姉はフェンリル、
母さんはキツネ、父さんはグリフォン。バート家はファルコン、それで僕が狸。
タヌキ・・。可愛いからオーケーとしよう。
いかん、絶対に忘れる。メモしておこう。さて、そろそろいい時間かな?
小梅達を起こし、諭吉達もいっしょに食堂へ。
「カエデちゃん、こっちよ。」
バート夫妻がいた。小梅達はラウさん夫妻がいたのでそっちへ。
おお。しゃぶしゃぶだ。あっさりポン酢でいただこう。
「話は食べてからにしよう。」
うめえ、いい肉だ。野菜も新鮮。諭吉は緊張していたが、しゃぶしゃぶによって
緊張は解かれたようだ、それでいい。デザートのシャーベットもいただき
蕎麦屋の打ち合わせだ。
「蕎麦屋の屋号だけど、神楽と同じ『松月庵』でいいかしら?」
「はい。できればガーネット支部をつけていただければ。」
「わかったわ。それと、場所は夏月FCの隣を整地して建てようと思ってるの。」
「並びが松月庵、夏月FC、ケーキ屋、紅葉DSになるんだね・・
濃いね・・・。」
「・・・濃いな。」
「同じ敷地内だし、なにかと助け合う事もできるでしょう。店舗なんだけど。
本店と同じか少し小さくする感じかしら?」
「厨房は同じ配置だと助かります。客席は少し減らしたいです、1人だと対応に
限界がありますので。」
「7歳で働き過ぎは、絶対だめだ。営業は・・そうだな、昼だけでいい。あとは、
自由に勉強したり遊んだりするのが、いいと思うぞ。」
「そうさせて頂ければ。ツムギ様に空いてる時間はカエデと行動を共にするよう
言われておりますので。」
「良かったわね、カエデちゃん。友達ができて。」
「「友達じゃないです!」」
「息ぴっりじゃない。蕎麦を作る道具はガークの所に頼んで、ガークはそば好き
だから、いろいろ相談にのってくれると思うわよ。」
「器は?」
「ガーネットは白磁がメインなのよね。焼き物となると神居から取り寄せる
しかないわね。」
「僕は白磁でどんぶりを作るのが、新しいと思うけど。諭吉は何か希望
あるのか?」
「特に無いが、せっかくだし神楽と違う感じにしたい。」
「了解。なら、徹底的にカッコイイ蕎麦屋を作ろう。」
「おう。」
「ほら、息ぴっりじゃない。」
「「ぴったりじゃないです!」」
「設計は、茨城にお願いできるの?」
「大丈夫よ。僧侶なのかデザイナーなのか、わからなくなってきたそうよ。」
「あとカエデ、開発費含め経費はすべてこっちへまわせ。」
「了解。バート叔父さん、さっきエルに会ったんだけど正式に移住してきたよ。
森の管理はまかせろって、家賃がわりにがんばるって。」
「い、いや・・がんばらなくてもいいのだが・・。」
「コーヒーの木とカカオの木を自生させるって。ケーキ屋で足りなかったから
助かったよ。」
「自生?栽培ではなくて?」
「自生。森にまったく影響が出ない様にやるみたい。」
「ま、まあ、程ほどに頼む。」
「今の所はそんな所ね。なんかあれば連絡するわ。」
「「わかりました。」」
「ほら!」
「「ブーブー!」」
小梅達は銃の練習をしてるそうだ、ちょっと覗いてみよう。
「諭吉、僕は射撃場に行くけどどうする?」
「射撃場もあるのか・・・行く。」
射撃場に行くと、グロックをバンバン撃っていた。
「これは・・・。」
「僕が、銃と刀を使うもんだからそれを見て小梅達も使いたいって。」
「なるほど・・。」
僕もデザートイーグルの練習だ。反動がでかくてオートマチックなのに
3発が限界だ。
「でかい銃だな・・。」
「試してみる、銃?」
「小梅、諭吉に撃たせてあげて。」
「わかった。」
「悪いな、小梅。」
さす忍、なんとなく様になっている。
「いいな・・。」
「作る?」
「誰が?」
「僕が。」
「カエデは、銃も作れるのか?」
「作れるよ。」
「おまえは・・・。」
「作ってみたい銃があったから、それのモニタリングして。」
「わかった。」
「小梅、ありがとう。」 銃を戻す。
「次、ダンジョンに行く時に試す?」
「うん。」
「俺も行きたい。」
「いいよ。バンパイアとワーウルフのフロアーだけど。」
「うへぇ・・・でも行く。」
「了解。」
美月の銃も作るから、諭吉のセブロM-5もいっしょに作ろう。
銀弾はバンパイアフロアーには、有効だろうし。
さあ、風呂入って寝よう。明日も忙しい・・ああ、スロライ・・・。
朝、起きてルーティンをこなす。諭吉も美月もいっしょ。
素振りは蜻蛉にした。
「器用な、やっちゃ・・・。」
食堂へ行き、朝食をいただきミーティング。
「お早うございます。僕から報告を、昨日聞いていたカカオとコーヒー豆の件は
解決しました。エルが森に自生させてくれる事になりました。おそらく、
システィーナのものより高品質です。レイさん達は焙煎機もあたって下さい。」
「了解です。ケーキ屋チームはそれが解決できたのであれば、あとは店の屋号、
メニューの確定。そして、オープン日を決めればオーケーです。」
「店の名前は、パティスリーミランダでいいと思うけど。ミランダさん、試食会は
いつにするの?」
「そうですね、カカオとコーヒーは今ある在庫を使うとして、明後日の夜あたり
食堂でみんなに食べてもらって意見を聞きます。」
「了解、明後日の夜ね。予定の空いてる人は出席をお願いします。」
「蕎麦屋チームですが、諭吉君の目利きで、材料の選定は終わりました。
今日はガークさんの所へ行き、機材の打ち合わせをしてきます。」
「諭吉、食材はどうだった?」
「ああ、正直良すぎるな。実際、打ってみねえとわからねえけど、蕎麦粉より
他の食材が勝っちまう。バランスが難しいな。」
「一番大事な蕎麦粉の問題か・・・。」
「機材が揃ったら、打ってみるわ。」
「了解。僕は頼んでいた魔導具の様子を見た後、アトリエに籠るんでよろしく。」
みんな、それぞれの場所へ向かう。僕は小梅を連れてニダさんの所へ。
「ニダさん、ニダさん。」
「これは、カエデ君。待ってたわ。」
「魔導具、どんな感じですか?」
「プロトタイプが出来てるわ。顔だけしか実験してないけど、呼吸ができて
驚いたわ。」
「おおう、それは・・。何個、作りました?」
「5個ね。」
「では早速、身体も含めての実験に行きましょう。」
「へっ!どこへ?」
「海に決まっているでしょう。」
「えっー!」
「カモナ、ニダさんを承認して。」
「かしこまりました。」
「ささ、ニダさん。行きますよ。」
ドックへ行き、イド君に乗船。
「イド君、海へ。」
「かしこまりました。」
ニダさんは、腰を抜かさんばかりに驚いていた。数分で海に到着。
「本当に、海に来たのね・・・。」
甲板に出て、3人で呼吸器(これをUWBと名付ける。)を咥え海に入る。
結界が張られているので、服のままでオーケー。さすがに飛び込む勇気が
湧かず、イド君にゆっくり沈んでもらう。
おお、これはすごい。結界のお陰で海水が冷たく感じない。
首まで沈み、いよいよ呼吸ができるかどうか・・頭まで沈んだ!
思い切って呼吸してみる。スーハースーハー、ニダさんを見て親指を立てる。
念話で、
「小梅、どう?」
「大丈夫。」
「潜ってみよう。」
「うん。」
僕はニダさんの手を取ってハンドサインで下を指す。イヤイヤしていたが
問答無用でジェット噴射。お風呂で遊んでいるうちに足の裏からもジェット噴射が
出るようになった。小梅もジェット噴射。
ヒャッホー!これは楽しい!幻想的な海の中で僕らはしばし泳ぎ回った。
これは大成功なのでは。魔力に依存するのは、今はしょうがない。その分、
小型に作れるし。甲板に戻り、浮上してもらう。
UWBをはずしニダさんと握手。この人も天才の部類だ。
「おめでとうございます。大成功です。」
「自分で作っておいてなんですが、驚いています。服も全く濡れてません。」
「あとは耐久力のテストをし、キャロルに相談して売り出しましょう。
2個預かりますけど、いいですか?」
「はい。」
「じゃあ、耐久力のテストは僕達がしますので、少々お待ちを。」
「わかりました。」 ニダさんを、家に送る。
「小梅、昼食を食べて帰ろう。」
「うん。」
「この間のラーメン屋に行こう。」 ここから遠くない。
「らっしゃい!おっ、この間の坊主か。」
「また来たよ。」 カウンターに案内された。
なんにしようか?僕はチャーハンと餃子、小梅は味噌チャーシュー。
チャーハンうめー、餃子は分け合って食べた。はぁ、旨かった!
なにげに、この店すごくない?
大満足で屋敷に戻り、僕は銃作り。小梅は?ハンモック?了解。
アトリエに行き、まずはパーツ作り。グロックは何回か作っているので
すぐに出来た。セブロは初めて作るので、図面に起こしてからにしよう。
確か引き金の所に角みたいなパーツがあったな。銃筒は短めでグリップが
ごつめ。マガジンはグロック同様17発。おお、カッコイイ・・。
諭吉の戦闘服にぴったりだ、プププ・・・。
錬金術で型を作り、そこに鉄とミスリルの合金を流し込む。冷えるまで
ティータイムにしよう、小梅も呼ぶ。リビングに行きコーヒーを淹れて
もらう。お茶請けはベイクドカスタード。
「小梅、明日は干物作りだったよね?」
「うん。」
ダンジョンはいつ行こうかな?カエデ課も行きたいだろうし、諭吉も蕎麦の事
ばかりじゃな・・・。よし、明後日はダンジョンデーにしよう!それと、完全
週休2日にしよう、ホワイト企業をめざせ!だ。あと、ギャラをどうするか・・
これはマリア先生に丸投げしよう。
ふぅ、それでもやる事が多いな・・・。外殻を決めて後はみんなにがんばって
もらおう。さて、銃を作ってしまおう。小梅、どうする?BPOへ行く?了解。
「夕食までには、戻ってきてね。」
「わかった。」
カモナがBPOに出入り口をつないだ。すげえよね、カモナって。
銃作りを再開しよう。全パーツを型からはずして組み立てる。錬金術まじ便利。
2丁とも色は黒だ。マガジンに自動精製のサーキッドを刻んで、完成!
神銃・・・。美月は大丈夫だろうけど、諭吉は大丈夫か?
松月庵にも神々は来るだろうし、僕やマリヤ先生と接していたからいけるか。
組み立てに集中してたら、けっこうな時間が過ぎていた。
「小梅、戻るよ。」
「わかった。」
食堂に行くと約束通り、コウヤが居た。
「久しぶりかな?忙しそうだね。」
「そうだのう、ここが霊力豊富だから長時間、人化しておれる。」
「ますます森は豊かになってるよ。今日はさ、結界石の事を聞きたくて。」
「いいぞ、そのかわりお前の事を教えてほしいのう。」
「了解。まず、僕はイカルガの転生体。」
「やはりのう、いろいろ納得できるわい。」
「そしてイカルガの本当の名前は、斑鳩 楓。」
「なに!という事はイカルガは日本から召喚されたのか?」
「そうだよ、日本では陰陽師をやってた。玉藻とも戦ったよ。」
「まてよ、九十九から聞いた事がある。陰陽師の中に飛び切りいかれた奴が
おると・・それがカエデ・・。」
「いかれたはひどいな、玉藻の方がやばかったじゃん。」
「まあ、それもそうじゃな。九十九には会ったのか?」
「会ったというか、見つかったというか。話はしてないよ。ただ、僕の知ってる
玉藻とは違ったよ。穏やかというか・・。」
「そうか・・。その話はいずれ本人から聞いておくれ。結界石だったな、陰陽師
だったんなら、もう理解しておるな。」
「うん、文字は読めるから陣は作れるよ。だけど、あの石自体の事がわかんない。
あの石は何?」
「あれは、アゲートじゃ。」
「アゲートって、あんな色してたっけ?」
「いや、いろんな色がある。しかし、陣を埋め込むと全てあの色になるんじゃ。」
「アゲートかあ・・見た事ないな。こっちの世界にあったの?」
「わからん。今まで渡してきたのは日本から持ち込んだものじゃ。」
「そっかあ・・・。ダルタニアに行ってみるか。」
「可能性はあるじゃろうて。」
「ありがとう。アゲートを見つけたら作ってみるから確認して。」
「あい、わかった。」
コウヤはラウさん達と食事をして、飲むそうだ。
「自分が妖怪なのを、忘れそうじゃよ・・・。」とぼやいていた。




