JOIN
ドムル君の所で小梅達をピックしてガーネットへ。
「カモナ、イド君。朝に到着するようにお願い。」
「「かしこまりました。」」
リビングに行くと、小梅達と諭吉が睨みあっていた。
「なにしてんの?」
「カエデ、このチビ共はなんだ?」
「チビじゃない。」
「そうだ~。」
「うむ・・。」
「この子達は僕の家族だ。」
「子持ち?大人の階段のぼるの早過ぎねーか・・。」
「ちがーう!小梅は雷猫、イチとニイは狛犬。あと成獣化したら僕達、圧死
するくらい大きいから。」
「な、なんだと・・神獣に神の使い。神づくしじゃねーか・・。」
「小梅、イチ、ニイ。紹介するよ、これは忍者DE蕎麦屋の・・いや違うな
天才DE馬鹿の諭吉だ。」
「なんじゃ、そりゃあ!」
「と、このように突っ込み役でもあるんだけど、時たまこちらが突っ込まざるを
えない状況を作りだす面倒な奴だ。今日から仲間に加わったから仲良くね。」
「的確な説明だと思います。」 だろう、春日部。
「夕食は諭吉の歓迎会をしよう。ガーネットには朝に着くように頼んだから
今日はもうゆっくりして。」
「はい。」
「カモナ、諭吉の部屋を用意してあげて。」
「かしこまりました。」
「あと、諭吉。ノワール見せて、それ、おかしいから。」
「なに?この忍者刀の事を知ってるのか?」
「少しね。それ本来の力が出てないからさ。さっきも腕を斬り落とせなかった
でしょ?」
「確かに・・俺の腕のせいだと思ってたんだが・・。」
「たぶん違う。」
刀を受け取りよく見てみる。う~ん、見た所異常はないんだがな・・
もしかすると・・。
「諭吉、ちょっとアトリエに行こう。」
「アトリエなんてあるのか?」
2人でアトリエへ。小梅達は百合子さん達を案内して、森の部屋に。
道具を出していると。
「どうなってるんだ?」
「カモナは空間拡張型のテントIAだよ。レベルが上がっていろいろ万能。」
「ふぇ~、都会はすげえもんがあるんだな。」
ノアールの刃の部分に問題がないなら、柄の部分だろう。目釘をはずし柄をとる。
やっぱり・・・これが原因だ。茎に小さい封印札だ。
「諭吉、これに見覚えある?」
「それは・・封印札じゃねえか!何か封印されてる?」
「そうだな・・ノワールに封印するとすれば・・たぶんあれだ。」
「あれってなんだ?」
「ヤタガラス。」
「えっ!あの3本脚の?神の使い・・・。」
「そうだ。狛犬と同じ感じかな、どうする?」
「どうするって・・・危なくねえのか?」
「う~ん、どうだろ。刀からは邪なものはでてない。むしろ、諭吉を
守ってたんじゃないかな?ノワールは本来、メチャメチャ斬れるから
それを抑えるため?」
「この刀は松月家の先代から、俺が7歳の誕生日に貰ったんだ。」
「最近の話か・・もしかして・・封印を解こう。」
「大丈夫か?」
「なに、びびってんだよ。」
「びびってねーし。」
「解けるか?」
「できねー。封印術はタチバナの秘術だぞ。」
「そうなの?僕、解けるけど。」
陰陽術でだけどね。念の為、桜花の剣で結界を張る。そして解封の印を結ぶ。
封印札が光って剥がれた。黒い影が飛び出して諭吉の肩に留まった。
「うわ!なんだ?」
「ここだと、人化できるよ。」ボボンと人化して、小梅くらいの女の子になった。
「君は諭吉の従魔だね?」
「はい。松陰に頼まれました。」
「松陰は先代だ。」
「刀の力を抑えてたんだね。」
「はい、危ないから・・・。」
「そう・・お名前は?」
「美月です。」
「綺麗な名前だ。あのね美月、諭吉は馬鹿だけど天才だ。だから、刀の力を
抑えなくても大丈夫だよ。それに、諭吉はこれから僕と行動する事もある。
その時、刀が斬れないと危ないんだ。」
「はい、先程それを感じました。」
「とどめの時、少し解放したものね。」
「お気づきでしたか・・。」
「まあね、だからもう外で自由に動くといいよ。」
「ありがとうございます。」
「小梅。」
「なに。」
「新しい友達の追加だ。迎えに来て。」
「わかった。」
小梅が来て、ちゃんと手をつないで、美月を森の部屋に連れて行った。
偉いぞ、小梅。
ノワールの柄を元に戻して、無理して斬ろうとしてたゆがみを治して
諭吉に戻す。
「ノワールも美月も大事にな。」
「わかった。」
「訓練場に行くぞ。ノワールの確認をしよう。」
「訓練場まであるのか・・。」
訓練場に行き(諭吉はびっくりしてたけど。)
「カモナ、固めのゴーレムお願い。」
「かしこまりました。」
「諭吉、戦ってみて。」
「おお。」
トップスピードですれ違う。ちなみに蕎麦屋のかっこうだ。
ゴーレムが真っ二つになった。斬った諭吉自身も驚いている。
「カエデ、なんだこれは?」
「それが、本来のノワールだ。」
「おまえは、どうしてノワールに詳しんだ?」
「それは・・ノワールを作ったのが僕の知り合いだからだ。」
そう、ノワールを打ったのは玄さんだ。たしかもう一振りとセットだったような。
まっ、いっか。
「もんのすごーく斬れるようになったから、扱いに注意して。」
「わかった。」
「さあ、歓迎会だ。」
リビングに皆、集まり夕食兼歓迎の儀だ。リリーさん達は飲酒オーケー。
カモナがオードブル的なものを作り、メインは熟成肉のステーキにした。
「ええ、いつも通りなんだかんだありましたが無事に蕎麦屋大将と美月が
仲間になりました。蕎麦屋チームは忙しくなると思いますががんばろう。
かんぱい!」
「かんぱい!」
お子様達はジュース。美月は短時間で小梅達と打ち解けたようだ。同じ業界が
なせる技か・・・。
「おい。カエデ!」
「なんだ?」
「うまいな!」
「そうだろ、そうだろ。熟成肉のステーキはもっと驚くぞ。ときに諭吉よ
そばを打てるのはもちろんわかるが、それ以外の料理は?」
「ムリだな、そば以外は作った事ないぞ。おまえは、どうなんだ?」
「僕もたいして変わらないが、キャンプ飯は修行中だ。」
「カエデ様の作るスイーツとキャンプ飯は絶品ですよ。」 ありがとう春日部。
「俺も野営は修行でやらされたが、地獄だったぞ。」
「諭吉、それはサバイバルだ。」
僕も日本に居る時、なにも持たされず森に置き去りにされたもんだ。
地獄だよ確かに。
そんな歓談をしているとステーキが焼き上がったようだ。2人のカモナが
運んどる。さすが、カモナ。小人アタックとは違う。百合子さん達も頷いてた
から、たぶん同じ事を考えてたに違いない。
いただこう。おお・・やはり旨い。みんな無言で食べている。言葉を失う。
「カモナ、お肉ってまだあるの?」
「「たっぷりございますよ。」」 ユニゾンで答えた。
「みんな、お肉おかわりできるみたい。タレを替えて楽しんで。でも、食べ過ぎ
てお腹壊さないでね。」
「おぉ~。」
デザートは何にしようか?新顔の子供も居るし、プリンアラモードにする。
「カモナ、デザートはプリンアラモードにしよう。手伝うよ。」
「「かしこまりました。」」
フルーツを先に切っておいて、プリンはストックがあるからオーケー。
盛り付けを、カモナと手分けしてサクサクと終わらせ、完成。
子供達が目をキラキラさせて・・・いや、大人もだ。
「デザートだよ。」
「おぉ~。」
「すごいですね~、部屋も素敵です。船の中とは思えません。」
「そうです、そうです。プリンアラモードも素敵でした。」
「ユキナさんもイルマさんも、ダンジョンが殊の外ヘビーだったからゆっくり
休んでよ。お風呂もプールくら広いから。」
「「プール・・・。」」
「おい、カエデ!」
「なんだ?」
「すげー部屋だ。俺、あそこに寝ていいのか?」
「あれ?表札掛かってなかった?」
「松月庵って書いてた。」 ナイス、カモナ!
「じゃ、間違いないよ。どっちみちガーネットで住む場所ができるまで
ここで寝泊まりしてもらうし。」
「おお・・・。」
「それより、風呂行こう。泳げるぞ。」
「なに!行こう!」
「小梅、みんな風呂へ行こう。」
諭吉と美月が増えたところで、何の問題もない。なんせプールだ。
今日もイチがジェットだ、みんなでつかまって泳いでいる。
美月もいっしょにキャイキャイ言ってる。
諭吉の姿がない、あっ、なんか棒がある。水遁の術・・ニイが指を突っ込んでる。
「ブハァ、死ぬ!なにすんだニイ!」
「ぬう、諭吉であったか。なんの棒かと思ったぞ。」
「水遁の術だ。ニイもやるか?」
「やる。」
棒が2本になった。楽しいのかな?そこに、小梅と美月が来て指を突っ込む。
なんか、わかるわー。指を突っ込みたくなるよな。
「ブハァ、また死ぬ!なにすんだ小梅、美月!」
「ブハァ、ククク・・。」 ニイ、なんで笑ってんだ?
「おまえらも、やるか?」
「やる。」
「やります。」 棒が4本になった。
イチがそんな事にいさいかまわず、ジェットで突っ込んで行く。水中にいる
連中は水流に巻き込まれてアワアワしてる。水遁の術、破れたり!
水遁の術で思い出した。戻ったらニダさんの所へ行こう。
おっと、のぼせてきた。上がろう。
最後にみんなで、冷たいコーヒー牛乳をのんで部屋に入る。百合子さん達は
まだ飲むそうだ。
「カモナ、適当につまみ出してあげて。」
「かしこまりました。」
明日からの事を考えようとしたが、疲れてたみたいですぐに眠くなる。
小梅達はすでに寝息を立てている。おやすみなさい。
目を覚ますと、毎度の事だが自分がどこにいるかわからなくなる。
「カモナ、着いてる?」
「はい。百合子様達はすでに下船しております。」
「了解。あっ、そうだ。諭吉と美月が居たんだ。」
「まだ、おやすみになられてます。」
「起こしてくれる。」
「かしこまりました。」
小梅達はすでに起きていた。ランニングの準備をしていると2人が来た。
「ランニングに行くけど、どうする?」
「行くぞ。」
庭に出て4つある祠にみんなで参拝。
「おい、カエデ!ここはなんだ!霊力が爆発してるぞ!」
「4柱の祠と桜花の桜、マリンの宿り木のお陰だ。」
「よくわからんが、すげえな!」
今はその位の認識でいいだろう。いずれ会うだろうし。
ランニングを始める。小梅達はもっぱら人化したまま走っている。美月も人化
したままだ。森に入るとすぐに精霊達が寄ってくる。
「カエデ、おはよう!」
「ああ、おはようさん。」
「・・・精霊。」
「この森には世界樹があるから、精霊達が人化できるんだ。」
「おま・・世界樹って、あの世界樹か?」
「そうだよ。いろいろあって精霊王が、ここを気にいっちゃって植えた。」
「・・・精霊王、う~ん熊野の雰囲気にも似てるな。」
諭吉は、従魔がヤタガラスだしフランス系ではなく熊野系なんだな。
意味わかんねーけど・・。
庭に戻り素振り。美月はどうするんだ?刀術やるならぴったりの刀がある。
3人の素振りを見ている美月に声を掛ける。
「美月もやる?やるなら、木刀と刀は用意するけど?」
「よろしいんですか?」
「うん。ぴったりな刀があるし、3人は桜花流を学んでるけど、学ぶ?」
「はい、人化した時の練習にもなりますし、是非、お願いします。」
「いいよね、諭吉?」
「ああ。お礼は蕎麦だがいいのか?」
「充分だ。」
素振りを終え、みんなで食堂へ。
「朝・昼・晩。ここで好きな物を食べてね。」
「すげーな・・。精霊がいっぱい飛んでるし・・・。」
「精霊だけでなく、大精霊、大妖怪、そして神々も食べに来るから
気にしたら負け。」
「わかった。俺は負けず嫌いだ。」
「・・・。」
僕はいつものメニュー、小梅達は和食。諭吉はさんざん迷って焼肉定食。
やるな、昨日あんだけステーキを食っておいて。
「食べ終わったら、カエデ課のミーティング。それが終わったら領主代行に
挨拶だ。」
「おう、なんか緊張するな。食欲が・・・。」
大盛り食ってんじゃねーか!




