表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GENTLE LIFE  作者: 一聖
75/322

FLOATING

イド君に戻り、カモナのリビングへ。


「みんな、お疲れ様。」 すでにお茶を飲んでくつろいでいた。


「カエデもお疲れだ。後は姉上とクロ達に任せよう。」


「マリア先生、すさまじかったね。まさかのログレス。」


「えっ!これログレスっていうの?」


「知らなかったの?」


「母さんから譲り受けたのよ。説明も特に無かったし。」


「そうなんだね、それは神剣ログレス。さっき僕が使った龍神刀クラス。」


「どうりで・・。威力が強すぎて使い所がないのよねえ・・。」


「おもいっきり使ってたじゃん!」


レイさんとリリーさんが、頭を縦にぶんぶん振っている。


「おっ!始まるぞ。結局、あのドラゴンゾンビはなんなんだ?」


母さんとクロ兄達がマルテアと戦いだした。その戦いを見ながら説明する。


「あれはマルテアっていう、エレメンタルドラゴン。」


「「ブッー。」」 レイさんとリリーさんがお茶を吹いた。


「ちょっとお、エンシェントより格上じゃない。」


「ずっと行方不明で、リーファンも捜してたそうだよ。」


「それが、あんな姿で・・・。」


「やさしい奴なんじゃ・・・。やさしすぎるんじゃ・・。」


「「ブッー。」」また、レイさんとリリーさんがお茶を吹いた。


「リュウちゃんはリーファンの分身みたいなものだからね、しゃべるよ。」


「あやつは、マルテアはその気性ゆえ、よくだまされて痛い目に合っておってな

 見兼ねたリーファンが自分の保護下に置いておった。」


あれえ、クロ兄達、思ったより苦戦してるな。


「ある日、散歩に行くと言って出て行って帰らなかったそうじゃ・・。」


おっ、クロ兄がラプラスの盾でブレスを返した。


「それっきり、300年じゃ。」


「「長!」」


アス姉が、浄化弾を撃ちまくっている。そっか、瘴気の中だもんな・・。


「強くなったわね、あの子達・・・。」


「そうだな・・・。」


バート夫妻はみんなの戦いを見て、感慨深げだ。ゾンビとはいえエレメンタルだ。


「それでたぶん、サンドリアと出会って利用されちゃったんだね。」

「かわいそう。」

「泣いてました~。」

「ゆるせん・・。」

「そうだね・・でも見てて。クロ兄達が楽にしてくれるから・・。」


母さんと九十九さんは、戦闘に参加せず指示を出しているようだ。


「エレメンタルでレべリング・・。さすが姉上、スパルタだわ。」


戦闘はもう終わるだろう。マルテアの魔力が尽きようとしている。

クロ兄達もボロボロだ。マルテアの血が強酸なんだ。

九十九さんが、母さんの目を盗んで結界でフォローしてた。九十九さんは

僕の知ってる九尾と違って、とてもやさしい顔をしている。

あれは間違いなく玉藻のはずなんだけど・・・。まっ、いっか・・。

クロ兄の魔剣とタケル兄の草薙の同時攻撃で、首をはねた。

終わったな・・。僕達はマルテアに黙祷。

さっ、母さん達がアサヒに会う前に、いろいろやる事があるぞ。


「バート叔父さん、アサヒの対応を頼んでいい?」


「いいぞ。詳しい事はガーネットにきてもらって話す。今は姉上達への

 口止めだな。」


「カエデは?」


「世界樹を治すよ。」


「できるの?」


「たぶん。イド君、世界樹と並行に浮いて。」

「かしこまりました。」


僕は甲板に出る。マリア先生がついてきた。


「デル君。」

「イエス、マスター。」

「金貨のお時間です。」

「やっぱり?」

「やっぱり。」


金貨をスロットに入れる。ドッチュ~ンと音がしてLEDが光る。

マリア先生が、驚ろいている。


「シノさん。」

「イエス、マイロード。デル君、コンバイン。」

「エクストラヒール弾。」

「イエス、マイロード。EHアクティベイト。」

「消音も。シュート!」


バシュン!サーキッドが6枚。すごい反動だ。

世界樹がどんどん、再生されていく。


「すごいわねえ、これほとんどリバイブじゃない。再生が森にも広がって

 いってるわよ。」


「いろんな封印のせいで、精霊王は大変なんだよね。だからこれはサービス。」


「イド君、僕をマルテアの所まで。降ろしたら世界樹を上昇して

 バート叔父さんをアサヒのところへ。」

「かしこまりました。」


「どうするの?」


「ちょっとクロ兄に頼みたい事があって。」


「了解。アスカに良くやったって伝えて。」


「わかった。」


僕は光彩(改)を発動して降り、マルテアの骸に近づく。


「リュウちゃん。」


「この辺かのう・・。」


龍神刀で指定された所を裂いていく。


「リュウちゃん、あったよ。」


それは、虹色に輝く卵だ。おっと光が・・あわててアイテムボックスに入れる。

この上位ドラゴンの習性は、知られていない。

ボロボロになって休んでいるクロ兄達に近づき声を掛ける。


「クロ兄、タケル兄、アス姉。」


「えっ!カエデちゃん!」


「そのまま聞いて。このドラゴンはエレメンタルドラゴン。

 まだ、死んでないよ。」


「えっ!」


「静かに!上位ドラゴンの習性で魔力が尽きると、一度、卵に戻るんだ。

 卵を渡すから、魔力を与えて孵化させてあげて。きっと、クロ兄達を

 助けてくれるから。名前はマルテアね。」


虹色の卵をクロ兄に渡す。


「アス姉、マリア先生がよくやったって。」


「えっ!母さん、来てるの?」


「バート叔父さんも居るよ。じゃ、僕達はガーネットに帰るね。

 詳しい事は、今度会った時に。」


そっとみんなから離れる。九十九さんがこっちを見て、微笑んだ。

おっと、ばれてーら。一礼して、去る。母さんは気付いてないだろう。


「カエデちゃんの匂いがする!」 やばい!


「母さん、そろそろ世界樹にいかないと!」 ナイス、クロ兄!


「そうね。」 あっぶねー。


「カモナ、迎えよろしく。」


「リュウちゃん、リーファンはこれで良かったの?」


「ああ、マルテアはどっちみち自分から人間に近づいていくからのう、

 ならば良き人間と共に生きた方が、やつも幸せじゃろうて。」


「クロ兄達なら大丈夫だよ。必ずマルテアを大切にしてくれる。」


「ありがとうな。」


イド君が迎えにきた。バート叔父さんも、戻ってるとの事。


「バート叔父さん、朝にガーネットに着く感じでいい?」


「ああ、さすがに疲れたからゆっくり帰ろう。」


「カモナ、イド君。ガーネットへ。」

「「かしこまりました。」」


「ばたばたとはしたが、なんとか解決できた。乾杯!」


「かんぱーい!」


僕達は、プチ祝勝会だ。


「僕、ここんところ屋敷で寝てない気がする。」

「うん。」

「寝心地がいいから、問題ないけど。」


「お風呂も異常に広いし、食事も大食堂と同じ物。これは移動要塞ね。」


「せめて、家と言って。」


「しかし、またクロ達が任務とはいえドラゴンを倒したとなると、ベル達が

 むくれないだろうか?」


「むくれるかもだけど、実際、命がけだし。僕がいうのもなんだけど、

 クロ兄達だってマルテアとサンドリア同時だったら死んじゃってたかも

 だよ。学生を危険な所へ送るのは、いかがなものかなとは思うよね。」


「確かに、この度の事は『雷帝』と兄上のミスとも言えるな。釘は刺す。」


「兄上は、カエデちゃんや私達が動くのも想定したのでは?」


「それはない。と言えないのがつらい所だな。」


デザートはチョコレートパフェだ。運動すると甘いものが欲しくなるよね。


「ウマウマ。」

「おいひー。」

「うむ。」


レイさんとリリーさんも、大喜びだ。


「カエデちゃんは、一家に一台あるといいわね。」 マリア先生・・。


「うまいな。」 バート叔父さんは甘いものもいける口だ。


「このなめらかなクリームを作るの苦労したよ。」

「情熱のベクトル・・・。」


「そういえばマリア先生、銃を使ってたけどリロードしてないのになんで弾切れ

 しなかったの?」


「リロードって何?」


僕はグレイスを出して、実際にやって見せる。


「6発撃ったら、交換するんだよ。」


「そうだったのね。よく考えてなかったわ。撃っても撃っても弾がでたから

 そういうものだと思ってたわ。」


「・・・。」


これはあれだな、弾丸の精製スピードが異常に早いんだ。さすが武器マスター。

ためしに僕も、後でやってみよう。

大人達はもう少し飲むそうだ。


「カモナ、よろしく。」

「かしこまりました。」


小梅達を連れて射撃場へ。早速、マリア式を試してみる。

小梅達はグロックの練習だ。

まず、グレイスから、6発撃って7発目。ドン。あっ、撃てた。

僕は膝から崩れ落ちた・・リボルバー・・・。

リボルバー好きとしては、やはりリロードしたい。状況によって考えよう。

小梅達も様になってきてる。刀術と同じく覚えが早いんだ。

幼児の姿で桜花流とグロック、成獣で魔法の雨霰。

この子達の将来が心配になってきた・・・ブーメラン。


昨夜は射撃訓練の後、風呂で遊んで寝た。

朝起きるとガーネットに到着していたので、森をランニング。

精霊達と挨拶をかわしつつ、最後に祠に参拝。そのまま、素振り。

小梅達も素振り、桜の花びらのエフェクトが綺麗だ。僕からはなんのエフェクト

もでない・・桜花の剣を使ってるのにな・・。

そのまま食堂へ。

バート夫妻も朝食を摂っていたので同じテーブルにつく。


「お早うございます。」


「ああ、お早う。昨日はご苦労だった。」


「お早う、カエデちゃん。昨日も快適だったわ。」


「いつでも利用して。」


「バートとね小型のプライベートシップもいいもんだって話てたのよ。」


「イド君に乗るとどうしてもな、大型も快適だが少人数で動く時にはな・・

 空を飛ぶ事はできんが個人向けに開発してもいいと考えている。」


「シュリ叔父さんも欲しがってたよ。あの・・扱いは難しいとは思うけど

 空も飛べるの造れるよ。」


「「ブーッ。」」


「ゲホッ、ゲホッ。どういう事だ?」


「浮遊サーキット。ドラゴンは何故飛べるか?だよ。」


「えっ?鳥と同じ様に羽ばたいて飛んでるんじゃないの?」


「マリア先生。あのでかさで羽ばたいて飛ぶ事はできないんだよ。」


「そうか・・ドラゴンは魔法で飛んでいる・・・。」


「そうだよ。たぶんバート叔父さんだったら見えると思うけど、ドラゴンは

 飛ぶ時に胸と羽根にサーキットがでるんだ。」


「とんでもない大発見ね。今まで誰も考えなかったのかしら?」


「それはドラゴンの存在の問題だよ。めったに見ないし、狩る目的が肉や鱗。

 それに名誉だからね。」


「そのサーキットを、カエデは組めると?」


「組めるよ。昔、エンシェントの友達に教わったから。」


「今さらっと、とんでもない事言ったわね。友人?」


「・・・エンシェントドラゴンまで、来るようになるのか?」


「大丈夫だよ、イカルガが転生してるの知らないから。」


「ふぅ、良かった。」


「バロン爺ちゃんも元気になったし、空間拡張してもらえば小さい船でも

 居住空間は確保できるし、サーキットは僕が組むしね。」


「軍事利用されると危険だな。」


「危険だね。だから・・。」


「あっ、ステルス素材か・・・。」


「小型船、3隻くらいはいけるでしょ?」


「ああ、『雷帝』の船はミスリルだ。」 やっぱ造ってるんだ。


「そうね、私達が造ると兄上も姉上も欲しがるものねえ。」


「ちなみにだが、イカルガ様は船を造らなかったのか?」


「造らなかったよ。空を飛ぶ仲間がたくさんいたから。それに今回の話は

 ドルトエンジンあっての事だよ。魔導エンジンは重くて無理。」


「ふぅ・・。超極秘になるが魅力的な話だ。兄上とシュリに話しても?」


「問題ないよ。」


と言う事で、船造りは3人で検討するそうだ。まあ十中八九造る事になるだろう。













評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ