TEST
「華姉、魔導銃ができたから持ってきたよ。」
「ワクワク。」 なぜかアリ姉が、ワクワクしてる・・。
僕は2丁だして使い方を説明する。
「マガジンの魔石は、たまにチャージしてね。IA化してるから名付けて。」
華姉は、プラとマイと名付けていた。プラスとマイナス・・・。
「試し打ちをしよう。」 訓練場へ移動。
「じゃあ、僕が魔法を撃つから、サーキッド狙って撃ってみて。」
「わかったわ。」
炎弾を撃とうとする、バシュ、サーキッドが吹き飛ぶ。おお、成功。
ちなみにバシュは僕がつけたエフェクト音。
「次は2丁、使ってみて。」
華姉は、プラとマイを構える。
アイスランスとファイヤーランスを同時に撃とうとする。バシュ、バシュ。
さっき同様、サーキッドが吹き飛ぶ。おお、すげえ・・。
もうひとつ、試したい事があった。桜花の剣をだして、結界を張る。
「華姉、結界を撃って。」
バシュ、パリーンとガラスが割れるように結界が粉々に・・・。
おお、大成功。無敵華の完成だ、これに草薙の2刀流。あれ?やばない?
「いだだだだ!痛いでずう、頭がもげまずう!」
いつの間にか来ていたシュリ叔父さんに、頭を掴まれブラブラされていた。
「聞いてたけど、威力ありすぎだろう!」
「いだだだだ!大丈夫でずって!」
「どこがだ!」 ふぅ、やっと解放された。
「この銃を連射できる条件は、時空魔法だよ。使う人が居ないんだから。」
「なんで華は連射できるんだ?」
「華姉は、アイテムボックスを多用してて本人は気付いてないみたいだけど
時空魔法に進化してたんだ。神力で。」
「へっ!そうなの?」 本人も驚いている。
「ねえ、ボタン姉。カエデちゃんっていつもこんな感じ?」
「そうねえ・・3日に1回は、バートとシュリに頭をグリグリされたり
ブラブラされたりしてるわねえ・・・。」
「懲りないの?」
「懲りないわねえ。」
「それに、無詠唱でデュエルを使ってたわ。」
「ええ、封魔のブレス付けたままね・・・。」
「小さい母さんを見ているようだわ。」
「そうねえ・・血は争えないって事かしら・・・。」
「とにかく、こんな極悪銃、封印だ。」
「えっー!」
「カエデちゃん、下アゴ出てるわよ。」
「華姉は料理人だし怪我もできない。しかも、想像してみてよベル姉とアリ姉の
フォローだよ。」
「・・・普通じゃねえよな・・・。」
「そうだよ!普通じゃな、ぐえっ!」アリ姉にスリーパーを極められる。
「ちょっと、カエデちゃん。誰が普通じゃないって?」
そういうところ!と心の中で突っ込んで、タップ。
「ぶはぁ、死ぬかと思った・・・ねっ、シュリ叔父さん・・。」
「・・・そうだな。」
「せめて、ダンジョンの深部での使用許可を!その為に作った銃だし。」
「ボタン、どう思う?」
「銃自体は、とんでもないけど深部限定で許可してもいいんじゃない。
魔法を使うモンスターが山ほどでてくるし。」
「ふぅ・・しょうがないか。華、人前で絶対使うな。その銃は今までの常識
を覆す物だ。」
「わかったわ。」
「ふぅ、良かった・・。実験がだいなしになると、いだだだだ!ずんまぜん!
モニタリングでずう・・。」
「あれも?」
「そうね、紙一重ね・・・。」
クロ兄達も帰って来た。
「カエデちゃん!」
アス姉に抱き締められる。ウホッ、意外に・・・。
3人とミルさん、ボタン先生も所望したのでKAPとKCPを出す。
「おいしい!」
「旨いな、カエデはパテシィエになるのか?」
「カエデちゃん、おいひいよお・・・。」
タケル兄、ならないよ。あとクロ兄、泣かないで。
「アップルパイもいいわね。」
「でしょう。カモナも僕も日々、進化してるからね。」
「スイーツへの情熱が武器の開発と同レベルなのね。」
「違うよ、ボタン先生。僕が情熱を注いでいるのは野営だけだよ。
それ以外はついで、いだだだ!ずんまぜん、づい本音を!」
「アホか!ついでに極悪銃、開発するな!」
「楽しそうだね・・・。」 なわけあるかい!
「クロ兄、銃の練習してるの?」
「してるよ。父さんに頼んで消音結界付きの射撃場を作ってもらったから。
なかなか難しいね。カエデちゃんのようにはいかないよ。」
「クロ兄とタケル兄のは、特に反動がすさまじいからね。練習あるのみだよ。」
「あっ、そういえば父さんと母さんが、カエデちゃんに話があるって
言ってたよ。」
「ギクッ、さてシュリ叔父さん達を無事に送り届けたし、そろそろドロン
しようかな。」
「急いでるの?射撃を教えて欲しいんだけど・・。」
ぐっ、そう言われると渡した手前、ほっとく訳にも・・。
みんなで、射撃場へ。おお・・父さん、立派なの作ったな。
まわりにばれると、いろいろまずいもんな・・・。
「カエデちゃん、ちょっといい?」 ボタン先生に手招きされる。
「なに?ボタン先生。」
「なんで全部の銃から神気がでてるの?」
「えっ?そりゃあ、全部僕が作ったから?」
「どうすんの、これ?」
「大丈夫だよ。今の所、神と戦うなんて事はないから。」
「そうだけど・・。」
「それに、神はいいのばかりじゃないから。保険だよ保険。」
「そう思うしかないわね。」
「ほら、シュリ叔父さんも嬉々として撃ってるよ。」
「シュリ・・・。」
「あと、これボタン先生の。IA化はしてないよ。」
「私のもあるのね。」
「テスターやって。」
「わかったわ。」
みんなをまわって、姿勢とか照準の取り方を修正していった。みるみる
上達していく、さすが天才の集団だ。
「クロ兄とタケル兄はオートマチックだけど、慣れるまで単発で撃ったほうが
いいかもね。」
「確かに連射すると、腕が痺れるな。」
「カエデちゃん、お手本見せて。」
僕は自分のデザートイーグルで身体強化付きで、3発。
ドウン、ドウン、ドウン。全弾、真ん中に命中。
「ほへえ、さすがカエデちゃん。」
「ダットサイトが付いてるから、それで狙ってみたら?」
「カエデ、コツを教えてくれ。」
「片手で撃つからだよ。両手でしっかり狙って撃って、慣れてから片手に
すればいいのに・・。」
「いや、なんかこう男のロマン的な・・・。」
「たしかに男のロマン的な・・だよね・・・。う~ん、見てて。」
グレイス6連発。片手で撃つ。全弾ど真ん中。
「おお・・すげえな・・・。」
「反動があるから、当てたい所の少し下あたりを狙うといいよ。
シュリ叔父さんは身長が高いから、自分でイメージしてるところより
もっと下かな。」
「ちょっと、やってみるわ。」 なんか、刑事っぽいんだよな・・。
ドンッ!あっ、真ん中行った。さすシュリ。
「やったぜ!」
「今の感じだよ。」
きりのいい所で終了。丁度、レイさん達も戻ってきたし。
「みんな、ほどほどでがんばって。シュリ叔父さん、終わったら連絡して
迎えにくるから。」
「おう、助かった。気を付けてもどれ。」
予定では1カ月位らしい。ボタン先生はタケル兄達が学園に行ってる間は
母さんを手伝って夏月FCと紅葉DSの準備。シュリ叔父さんは父さんに
食堂の拡張を頼まれてるとの事。忙しいね。僕はガーネットのベストプレイス
でのんびり焚火をする。グヘへへ・・・。
「あっ!焚火の事、考えてる顔よ。」 するどい、春日部。
「じゃあ、父さんと母さんによろしく伝えて。話は今度来たとき聞くから。」
グヘヘヘ・・・。今度は永久に来ないだろう・・。
「あっ!あれは全く聞く気がない顔だわ。」 するどい、アリ姉。
「まったねー!カモナ、ステルス発動!嫌な予感がする。
イド君、レイさん。発進して!」
向こうに土煙が見えるんだな、これが。あれは絶対、母さんだ。・・ドロン。
「ふぅ・・ここまでくれば大丈夫だろう。焦ったよ。」
「なにを、そんなにあわててたんですか?」
「母さんがそばまで来てた。イド君、朝に着く感じでいいから。」
「かしこまりました。」
「みんな、ゆっくりしよう。」
リビングでくつろぐ。夕食には少し早いな。
「パイ、食べる?」
「「食べます!」」
「小梅達は、ゆっくり遊べたかい?」
「うん。」
「霊力、弱いです~。」
「うむ。」
「そうなんだ、九十九さんいるのにね。」
小梅達は夕食が食べられなくなるので、薄く切ったパイだ。
「帝都の街はどうだった?」
「そうですね・・・広かったという感じですかね。」
「物価はガーネットの方が安いですね。」
「きっと名所なんかもあるんでしょうけど、今日歩いた所は無かったです。」
「ガーネットは綺麗なんだとわかりました。」
「半日しか時間なかったし、きっといい所もあるよ。歴史のある街だから。」
「今度来る時は別方面を調べてみます。」
「そうだね、さて、夕食まで自由時間にしよう。」
僕は自室でこれからの事をまとめよう。小梅達は銃の練習をするようだ。
「カモナ、見ててあげて。」
「かしこまりました。」
タスクをメモる。
コウヤを迎えにいく。
クラマに魔導銃を届ける。
ベストプレイスの整備。
ダンジョンアタック。
ロバートさんにサーキッドを渡す。
カモナのレイピアを取りに行く。
あれ?こんなもんかな?イレギュラーな事が起きなきゃゆっくりできる?
ベストプレイスの整備からやれば、昼寝をして過ごせるようになる。
あとは成行きで。成行き、これもスローライフっぽいではないか。
ウヒヒヒ・・・。
「キモイ。」
「笑ってるう~ひとりで。」
「・・・。」 おっと、小梅達が覗いていた。
「なんだい?キリッ。」
「ご飯。」
「了解、さあ行こう!」
「・・・。」
「どうした?ニイ。」
「ウヒヒヒ。」
「ま、まあ、僕だって笑う時もあるさ。」
リビングにいくとレイさん達も来てた。
「レイさん達、お酒もオーケーだよ。」
「ありがとうございます。」
「よっしゃ~。」
昼は鶏肉づくしだったから、お吸い物付きの海鮮丼にしよう。
小梅達は和食定食、レイさん達はステーキにワイン。肉食系だね。
「戻ったら、ベストプレイスの整備をするよ。」
「おお・・。」
「僕、焚火するんだ・・。」
「ウヒヒヒ。」
「ウヒヒヒ。」
「ウヒヒヒ。」 もうええ!
「エルフの件、どうなってるでしょう?」
「やめてレイさん。それフラグだから。」
「そうよ、レイ。帰ったら事件なんてごめんよ!」
「いやリリーさんもフラグっていうか、確定な感じの物言いやめて。」
「確定。」
「ウヒヒヒ。」
「うむ。」
はぁ・・成行きで対処しよう。
夕食が終わり、僕らは星を見る事にする。レイさん達はもう少し飲むそう。
「イド君、星を。」
「かしこまりました。」
リクライニングして星を眺める。
「おお・・・。」
「きれ~。」
「・・・。」
「ホタルイカの大群が居ます。近くで見ますか?」
「お願い。」
イド君は潜水した。突然、現れる星空とは違う景色。
海の中は夜とは思えない明るさ、そして・・・。
「絶景かな・・。」
「すごい。」
「きれ~。」
「・・・。」
レイさん達にも声を掛ける。
「すごいですねえ・・。」
「はぁ・・・。」
こんな景色を見る為に、イド君を作ったんだ・・。この世界には、まだまだ
見た事が無い絶景がある。旅をするのが楽しみだ。
絶景の後、再びフリータイム。
小梅達は桜花流の練習。
僕は・・はぁ、くそ。エルフの件が気になってしまう。さっきまでの気分が
台無しだ。覚えてろよ、アサヒ。
鍛錬というか身体の動きをチェックしておこう。
小梅達から少し離れた所で、まず桜花の剣、マリア先生の動きを思い出しながら。
今度、使う時は封魔ブレスをはずしてみよう。
次はマリンの剣。これは封魔ブレスをはずすと、刀術でいける事を神楽で発見。
蜻蛉、まじ使ってないな・・・それでも型の確認。
よし!問題ない。IA達も確認しよう。
「夕霧。」
「はい、主。」
「もしかしたら、ドラゴンゾンビとやり合うかも。」
「まじ?」
「まじ。」
「私、腐食しませんかね?」
「妖刀化すれば、少しの間はもつよ。」
「・・・長距離、希望。」 だよねー。
「なるべく、そうする。」
「お願いします。」
「ラムさん。」
「はい、主人。」
「ラムさんは確実に腐食するから、今回はお休みね。」
「はい。しかし、私も光りたいですね。」
「了解。少し待ってね。」
「わかりました。」
「デル君。」
「イエス、マスター。」
「金貨、使うかも。」
「えっー!あれ、ぎりっすよ。何発もはムリっすよー。」
「1発、ここぞという時に使うからさ。」
「本当にお願いしますよ。」
「シノさん。」
「イエス、マイロード。」
「金貨デル君、使える?」
「私は大丈夫ですが、デル君がきびしいかと・・。」
「今回、遠距離がメインになるからよろしくね。」
「イエス、マイロード。」
IAもよし。実弾銃は今回は無理そうだな、使えるとしたら
デザートイーグルで炸裂弾ぐらいだ。
「リュウちゃん。」
「なんだ。」
「ドラゴンゾンビとやり合うかも。」
「元は何の龍であろうな・・・。」
「エンシェントでない事を祈るよ・・。」
世界樹が枯れるくらいだ、ただのドラゴンではないだろう。
まじ頼むよアサヒ。まあ、なんもないかもだし今できるのは、これ位だ。
ふと小梅達を見ると、木刀を振っていた。いい太刀筋だ。あれ?
桜の花びらのエフェクトが見える。カッコイイじゃん!桜花流。
「みんな、風呂いくよ。」




