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GENTLE LIFE  作者: 一聖
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WAY BACK

「皆、お早う。昨日はお疲れ様でした。いい結婚式だったね。

 これからの予定だけど、帝都組はこのあと出発するから準備してね。

 帰りの船は龍神丸ではなくて、新しいガーネットの船でテストを

 しながらになるから。ガーネット組はシュリとボタンの用事が終わり

 次第、出発なので準備しておいて。以上かな、質問ある人?

 なければ、朝食を食べ解散。」


食べ終わり、それぞれの準備に入る。全てカモナに入ってるので、準備は

特に無い。


「ちょっと、清春爺ちゃんの所へ行って来る。すぐ戻るよ。」


執務室へ行き、ノック。


「いるよ、どうぞ。お早う、カエデ。昨日はお疲れ様。」


「爺ちゃんもお疲れ様。あのね、今後、神楽にしょっちゅう来ようと

 思ってるから、その報告。」


「大歓迎だよ、いつでもおいで。それとクラマ様の件もありがとね。驚いた

 けど、タケルの頼みだったしこちらにメリットばかりでクラマ様に申し訳

 ないくらいだよ。和尚もはりきってるよ。」


爺ちゃんと茨木とクラマは、なにかとウマがあったらしく夏月と婆ちゃん同様、

親友として亡くなるまで付き合っていく。


「じゃ、また来るよ。」 急いで家族の元へ戻る。


「カエデちゃん、またしばらく会えなくなるけどガーネットと神楽、

 よろしく頼むよ。」


「うん。できる範囲だけど。」


「それでいいよ。」


バロン爺ちゃんとヘンリエッタ婆ちゃんの所へ。


「カエデちゅわ~ん。」


「元気になって良かったよ。それでみんなに内緒でたまに帝都に行こうと

 思って。」


「まあ、大歓迎よ。いつでもいらっしゃいな。」


「セバスさんも、いっしょだから。」


「なおさら大歓迎よ。」 家族の元へ戻る。


「父さん、車を開発したんだよね。」


「そうだよ、移動が早くなったんだ。欲しいの?」


「うん。でも、4輪じゃなくて2輪が欲しいんだ。」


「2輪かあ・・倒れちゃうでしょ?」


「これ、あげる。」


地球ゴマを渡す。そうジャイロだ、実は2輪走行はジャイロと同じ原理。


「これは・・コマ?んっ!そうか、そういう事か!」


わかったようだ、さすが賢者DE剣聖。


「わかったよ、カエデちゃん。開発してみる。」


「父さん、準備できたよー。」


「わかった、クロス。」


ガーネット組は、お見送りだ。馬車と車の間くらいなやつに、皆乗り込む。

バスかよ・・・。乗り込む時に、母さんに捕まって抱き締められた。死ぬ・・。

それぞれの家族が別れを、惜しんでいる。


「じゃあみんな、またね。」 あれ狭くないのかな?


「中は、空間拡張されてるみたいよ。バロン様が元気になったから来る時

 よりも広くなってるそうよ。」


「そうだよね、それよりボタン先生。ちょっと、お話しが・・。」


カモナのリビングで話す。


「なあに?カエデちゃん。」


「単刀直入に話すと、ボタン先生が須佐の娘なのは知ってるよ。刀が草薙

 なのもこの前見たしね。」


「そうね、一応は隠して生きてきたけど・・。」


「それは別にかまわないのだけど、タケル兄の黒刀と華姉の陰陽の太刀が

 草薙化してるよ。」


「えっ、まじ?」


「まじ。タケル兄は普通に使ってたけど、魔力を吸われながらだから自分が

 弱いと思いこんでる。華姉は使うのを止めたから。」


「・・・・。」


「マリア先生の半神というのも最近、発覚したわけだから丁度いいんじゃない。

 知らないまま、草薙を使うのは危険だよ。」


「そうねえ、潮時かしらねえ・・カエデちゃんのイカルガ様もオープンソース

 になったし・・・。」


「グッ、そうだね。でも僕は別に隠してたわけじゃないよ。」


「あら、そうなの?」


「いやだって、『僕、実は・・』とか『ま、まさか貴様は・・』とか恥ずい。」


「わかるわあ、それ。なんか恥ずかしいのは何故かしら?」


「気持ちはよくわかるけど、2人が危ないからあきらめてカミングアウトして

 ちゃんと指導してあげて。」


「わかったわ。」


さて、草薙の件はボタン先生がなんとかするだろう。僕達も出発だ。

中庭に見送りの人が多数、これはこれで恥ずいな・・・。

イド君はステルス無しで、浮いている。

バート叔父さんが代表して挨拶。


「それでは皆さん、我々はガーネットに戻ります。中には近々会う人も

 いるでしょうから・・また、お会いしましょう。」


搭乗してそれぞれの位置に。


「カモナ、イド君。丸吉までよろしく。」

「「かしこまりました。」」 ゆっくり上昇してステルス。


「丸吉まで10分程の予定です。」


「零さん達は、ゆっくりできたかい?」


「私はゆっくりできましたけど・・・。」


「私は師匠とダンジョンで死にかけました。」


「へえ、結構モンスターは強いんだね。」


「いえ、ベル様達と鉢合わせしました。」


「・・・なんか、ごめん。あのちょっと、叔父さん達に到着時間を知らせて

 きますね・・。」 すごすごとリビングへ。


「10分くらいで丸吉に着くって。」


みんな優雅にお茶を飲んでいた。僕ももらおう。


「ふぅ・・・。」


「どうした、カエデ?」


「いや、リリーさんがダンジョンで死にかけたらしいから・・。」


「神居のダンジョンも、なかなか難易度が高そうね。」


「ベル姉達と鉢合わせしたからみたいだけど・・・。」


「・・・・。」


「あとで、我々もあやまっておく。」


「そうして。」


「短い滞在だったが、濃厚ではあった。」


「そうだな、俺、鬼の兄貴できたし・・。」


「超優秀な建築師も確保できたし、都市計画が進む。」


「フィットネスクラブと舞踏教室もゲットよ!」


「みんな、それでなくても忙しいのに、仕事増えてない?」


「・・・そうね。」


「ま、まあ全ていっぺんにやるわけではないから大丈夫だろ、だろ?」


だろだろって、なに?


「そう言えばマリア先生、あの鉄扇は神器だから扱い注意してね。」


「やっぱり・・・。」


「やっぱり?」


「いや、あのね紅葉さんが少し教えてくれたのよ。その時にあなたなら

 使いこなせるわって・・・。」


「どういう事だ、カエデ?」


「舞ってる時、炎が出てたでしょ?」


「ああ、あれは見事な舞だった。舞の事がよくわからん私でも魅入った。」


「あれは本物のヒノカミ神楽。」


「ブッフー。」 ボタン先生が吹いた。


「紅葉さんは、カグツチ様だってーのか?」さすシュリ、カグツチを知ってるか。


「そうだよ、あそこにいた人間も妖怪もしばらくは悪い事は起きないよ。」


「紅葉さん、神様だったのね・・・。」


「マリア先生は半神だから、使えるって事だと思うよ。それと、アス姉が

 弟子入りしたって。」


「ブッフー。」 今度はバート叔父さんが吹いた。


「神に弟子入りって・・・。」


「大丈夫、カグツチは死んだ事になってて、紅葉は紅葉として生きていくって。

 神かどうかは関係ないみたいだよ。」


そう言って、僕はちらりとボタン先生を見る。ボタン先生はため息をついて


「あのねシュリ、2人も聞いて・・私、あの、その・・・。」


「ボタンは半神なのね。」 ナイス、マリア先生。見るとウィンクされた。


「ブッフー。」 シュリ叔父さんが吹いた。


「はっ?どういう事だ、マリア?」


「ほら、私最近、神気がわかるようになってきたって話たでしょ。」


「それで、ボタンの神気に気が付いたと・・・。」


「ほっ、本当なのかボタン?」


「そうよシュリ、人として生きてきたし、これからも人として生きていくわ。

 でも言わないとまずい状況になっちゃって・・・。」


ボタン先生は仕込み杖を抜いた。みるみるうちに草薙に変わった。


「草薙?」


「カエデちゃんから聞いたんだけど、この現象がタケルと華にも起こってるの。」


「なにか問題があるのか?」


「ええ、草薙は魔力を吸うの。知らないで使ってると枯渇して危ないの。」


「そういう事か・・ボタンは刀術と魔導のハイブリットではなく、草薙を

 コントロールする為に魔導を学んだ。」


「その通りよ、バート。人として生きていく為に必要だったの。カエデちゃんから

 この仕込み杖をもらうまで刀を使う気はなかったわ。」


「なんでカエデはそれをボタンに?」


「必要になるからだよ、バート叔父さん。シュリ叔父さんはいずれ神楽に戻って

 宗家を継がなくちゃいけない。神楽は大陸に比べて強者が多いんだ。

 タチバナはそんな中で、妖刀達を利用されないよう守らないといけない。」


「それに備えて、という事か?」


「うん。雷切を引き継ぐまでのつなぎと思って。母さんとシュリ叔父さんは妖刀を

 使うから引き継げない。」


「そうなの?」


「あれ?婆ちゃんから聞いてない?一度でも妖刀を手にした人がさわると黒焦げに

 なるんだけど・・・。」


「まじで?ああ、でもお袋は俺が呑みこまれてからは、俺と姉貴に雷切をさわらせ

 なかったな・・。」


「なんで、カエデちゃんは知ってるの?」


「なんでって、婆ちゃんに雷切をあげたのイカルガだし。いだだだ!

 背があ・・。」


「おまえか!」


「プッ!」みんな笑いだした。


「シュリ叔父さん、バート叔父さんだってつい最近マリア先生が半神って

 知ったんだよ。半神なんていうのは、こういっちゃなんだけど割とごろごろ

 してるんだよ。アス姉達もタケル兄達も4分の1は神の眷族だし。」


「つまり?」


「気にしたら負け。」


「なあ、バート。いろいろ考えちまったけど、そういう事なのか?」


「ああ、本当に不本意なんだがな、兄弟。」


そう言って2人は肩をくんで笑いだした。僕はボタン先生とマリア先生に

ウィンクした。2人も笑い出した。めでたしめでたし。


「あのう、とっくに丸吉に着いてるんですけど。」いかん、忘れてた。


僕達は、あわててお土産を買いにでる。みんなで手分けして買い漁り、マリアさん

の店も次回にして、イド君に戻る。丸吉からだと30分くらいで着いてしまう

のだけど、昼食を食べながらという事になったのでイド君に調整を頼む。


「それでボタン、さっきの件どうすんだ?」


「そうねえ、ガーネットの完全回復薬の様子を見て問題がないようだったら

 しばらく帝都にいってくるわ。」


「わかった。」


「イド君で送るから。」


「そうしてくれると助かるわ。」


「コウヤさんは、しばらく夏月さんの所で研修してから戻るんだったわね。」


「そう聞いてるよ。迎えに行くから。」


「人化できないとまずいから、フィットネスクラブは領地内に作らないとね。」


あー、その問題があるな。帝都はどうするんだろう?キヨさんは元々人にしか

見えないから大丈夫なのかな。


「戻ったら、たしかに忙しいわね・・。」


「僕は銃作りに励むよ、クロ兄の分も頼まれたから。あと、結界石を人数分。

 あ、あとクラマに道場開設の報酬に魔導銃を頼まれてるんだった。そうだ!

 華姉の魔導銃もだ。」


「カエデちゃん、忙しいわね。スローライフは?」


「・・・・そうだね・・・。」






 







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