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GENTLE LIFE  作者: 一聖
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FAMILY

屋敷に近づいた。んっ!?なんで!

僕は、そのまま屋敷の前をダッシュで通り抜けようとした。

突然、柔らかいなにかに包まれた。いや、なにかじゃない!

母さんの胸だ、巨乳だ!


「カ・エ・デちゅわ~ん♡会いたかったわ♡」


ちょ、ちょっと母さん、なんでいるの?速すぎるでしょー!

あっ、やばい息ができない・・。


「母さん、やばい!カエデちゃんがピクピクしてる!」クロ兄だ。


「母さん!なんで頸動脈しめてんのー!」この声はベル姉だ。


やばい・・まじ死ぬ、でも動けない・・・誰か助けてー。


「こらこら、ツバキ。カエデちゃん、死んじゃうぞ~。」


父さん!のんびり死んじゃうぞ~じゃねえから!まじ助けて!巨乳で圧死はいや!

クロ兄とベル姉のお陰でなんとか脱出。圧死は免れた。


「・・・ずいぶん早いね。」


「愛の力よ、カエデちゃん。」


「違うよ、父さんが開発した陸用の魔導エンジンのお陰だよ。」


「へー、すごいね。」


ようは車を開発したと、父さんマジチート。でも僕はバイクが欲しいな。

今度、頼んでみよう。

みんなと母屋とは別方向へ。


「あれ?どこいくの?」


「爺ちゃんが、それぞれの家族用に家を造ったのよ。」


爺ちゃん・・。すぐ気絶するくせに行動力はあるよね。

目の前に3棟のフラットハウス・・なんちゅー近代建築。茨木の設計だな。

3棟の中央には渡り廊下で繋がった、談話室みたいなのがある。

カッコええな、茨木も天才の範疇だ。デザイナーとして後世に名を残すな。

リビングについて、やっと一息。


「久しぶりだね、みんな。」


「カ・エ・デちゅわ~ん♡」


僕は身体強化をして、躱す。ここに来る途中、封魔ブレスははずしたのさ。


「やめてよ、母さん。話ができないじゃないか。」


「かわしたわね。」


「今、2人とも消えたわよね・・・。」


「ツバキ、落ち着きなさい。カエデちゃんに抱き付きたいのは君だけじゃ 

 ないんだよ。」


「そうね、ごめんなさい。といいつつかくほー。」


結局、捕まって膝の上に。高等部にエアバック、違う巨乳。


「これからの予定だけど、人数が多いからBBQ。その後、大人達は式の

 打ち合わせと近況報告という宴会だ。子供達は自由にしていいよ。明日

 なんだけど、クロスは、タケルとアスカといっしょにツムギ様の所へ

 行ってね。神楽の現状と先々の話があるそうだ。」


「わかりました。」


「ベルとカエデは自由にしていいけど、明後日の結婚式に出れないのは困る

 から無茶な事はしないでね。特にベル、ダンジョンに行くのはいいけど

 日帰りできる範囲でね。」


「「わかった。」」


「僕は、バートとシュリと領地の件でいろいろ話すよ。ツバキは噂のフィット

 ネスクラブに、マリアとボタンといっしょに行くんだったよね。」


「そうよ、すごく楽しみにしてたの!」


おっ!これは意外と平和かも。桜花の所にでも顔をだそうかな。


「さて、そろそろBBQ会場に行こうかね。」


会場はお酒の関係で、大人組と子供組に分かれて席があるようだ。助かった。

子供席に行くと、みんないた。


「久しぶりー。」 よっ!ってなもんである。


「カエデちゃん、魔導銃ありがとう。愛用してるわよ。」インテリメガネが光る。


もしかして、アス姉も魔眼持ちかもね。


「アス姉のお陰で、デル君の売上が伸びてるらしいよ。」


「そうみたいね。父さんから謎のお金が振り込まれるわ。」いいなあ。


「カエデ、俺の黒刀も協力してくれたんだってな、ありがとよ。」


タケル兄にもゴーレムのお面、渡さなきゃ、プププ・・・。

ひぇ!シュリ叔父さんがこっちを見ている。


「気にしないで、僕は材料を用意しただけだから。」


「材料を用意しただけって、アダマンタイトだぞ。」


「たぶん、ガークさんの所にいっぱいあるよ。」


「アスカ、そういうもんなのか?」


「なわけないでしょ!」


「カエデちゃん、クロ兄なにも、もらってないよ。」


そうだよね、そうなるよね。しかし予想してたのさ、武器庫に丁度いいのが

あったから持ってきた。


「直接、渡そうと思ってたんだ。」 大嘘である。


「はいこれ、ブレスレッド。剣を持たない方につけて魔力を流してみて。」


クロ兄が魔力を流すと、丸い盾になった。


「それ、ラプラスの盾って言って、リフレクトも付与されてるから

 ドラゴンブレスも跳ね返すよ。」


「えっー!」


「アスカ、知ってるの?」


「それ、本物だとしたら・・・神器よ!」


「「えっー!」」


そうだっけか?ああ、そういえば馬鹿な神を滅した時にゲットしたやつだ。

まずい、本物の神器だったー!

今更、返せとは言えないし、どうせ使わないしレプリカという事にしよう。


「や、やだなあアス姉、ほ、本物の訳ないじゃん・・・。」


「本物ね、本物のラプラスの盾ね!」 魔眼決定!


「ま、まあ、クロ兄のお祝いだから気にしたら負けだよ。」


「行ってる意味が、まったくわからないわ。」


これでクロ兄は、完全に主人公だ。良かった良かった。

そんな僕達をじっと見ている、6個の光。そうだ、ベル姉達だ。

ここにも主人公達がいた。


「ちょっと、カエデちゃん、姉様達だけずるくない?」


「まあまあ、アリス。カエデちゃんは、そんな児童じゃないわよ。」


ニコニコ笑いながら、ベル姉が


「そうよお、華の言うとおりよ。ささ、カエデちゃん。お姉ちゃん達のマル秘

 パワーアップアイテムを。」


「わかってるよ・・・。ベル姉はこれ。月天弓、月を割ると言われている

 伝説の弓ってボタン先生が言ってたよ。」


ベル姉が弓を構える。すると矢が・・魔力の矢だ。そういう事か・・・。


「ベル姉、その矢は魔力に比例するみたいだよ。」


「つまり私の魔力が上がれば、より強力になる・・違うわね・・。

 魔力操作の方が大事ね。」


さすがベル姉。さすベル。まごう事なき天才だ。


「その弓の本質に気がついたみたいだね。」


「カエデちゃん、すごいわこれ!もらっていいのかしら?」


「弓を使うのベル姉だけだから。」


ちなみにベル姉は、めったに使わないけど刀術もすごい。タチバナ流の2人しか

いない皆伝の1人だ。しかも、使う刀は村雨。村雨だよ!


「アリ姉はこれ、ホワイトファング。マリア先生でも初めて見るレア剣だって、

 アイスブレスでるから、使う時注意してね。まわりを氷漬けにするから。」


「カッコイイ!剣は見た目よ見た目。」だめだ、アホの子になっとる。


「ちょっと、ベル姉。アリ姉、大丈夫かな?あの剣を渡して・・。」


「大丈夫よ。アリスはそこまでアホの子じゃないわよ。」


振ろうとするのを、クロ兄達に全力で止められている・・・。


「・・本当に?」


「本当に・・・と思っているわ。」と言って、ため息をついた。


「華姉はこれね、陰陽の太刀。」


「長いわね、父さんのマグロ包丁より長くない?」


哀れ童子切、本当にマグロ包丁だと思われているよ。


「華姉は2刀流でしょ。魔力を流してみて。」パリン、2刀に分かれる。


「それは、陰の太刀と陽の太刀。それぞれに別の力があるからね。1刀に

 戻す時は、刀と刀を近づけて。」すると、パリンと長い太刀にもどる。


「すごいわねえ、やたら力を感じるんだけど・・。」


「華姉も扱いに注意してね。1刀だと普通に山を割るから2刀で使って。

 ベル姉、これで姉さんたちのマル秘パワーアツプは終了ね。まじ、全部

 取扱いに注意でよろしくね。」


ベル姉に抱き締められた。ウホッ、いつの間に・・きっと母さんゆずりの

巨乳になるだろう・・。


「ありがとう、カエデちゃん。」 みんなに礼を言われた。


フゥ・・喜んでもらえて良かったよ。

さっ、BBQを堪能しよう。

あーやっぱ、神楽のBBQも旨いな。不思議とBBQなのに和を感じる。

子供組は新しい武器について、やいのやいの騒ぎながら食している。

君達はガーネットと神楽も未来そのもだ、精進したまえよ。

さて、お腹一杯になったし次の作戦行動へ。


「タケル兄、華姉。シュリ叔父さんから従魔の件、聞いてる?」


「聞いてるぞ、カエデが少しの間、預かりたいってやつだろう?」


「そうそう、1週間くらいかな。パワーアップするよ。」


「おお、ありがとう。」


「ベル姉、スノさんはどうする?」


「お願いするわ。」


「了解。」


3人は、僕らといっしょにBBQを食べていた。


「3人とも、ちょっと付き合ってくれる。」

「「ガウ。」」

「ワフ。」


3人をフラットハウスまで連れてくる。


「カモナ。」

「かしこまりました。」


カモナにイド君まで、連れて行ってもらってる間に、手紙を残す。

僕もイド君に乗り込む。


「発進!」 リビングで3人に話す。


「これから、ガーネットの森に帰るよ。里帰りだね。ここは普通に人化

 できるからやってごらん。」


ボボンっといって、みんな人化する。


「お久しぶりです、カエデ様。」これはミルさん、タケル兄の従魔。

「カエデ!」と抱き着いてきたのは、華姉の従魔のルフさん。

「・・・。」そしてスノさん。シャイなフェンリルだ。


「みんな、女の子だったんだね。知らなかったよ。1時間くらいで着くから

 ケーキをたべよう。」


「おいしいですね。」

「うまい。」

「・・・。」

「今、私達はもしかして飛んでるんですか?」


「そうだよ。でも3人とも内緒にしてね、いろいろ面倒だから。」


3人を連れてブリッジへ。


「イド君、星を見せて。」

「かしこまりました。」


零さん達がいないので、席は丁度ある。即席プラレタリウムだ。


「きれいですね・・。」

「きれい。」

「・・・。」 スノさんは何も言わないが、目がキラキラしてる。


「そろそろ到着します。」

「早っ!」

「パワーアップしました。20分程短縮しました。」

「ふぇ~。カモナ、ラウさん達の居場所わかる?」

「はい、食堂に居るようです。」


着陸して、3人を食堂に連れていく。


「ラウさん、子供達を連れてきたよ。」


「・・・ミル、ルフ、スノ。お帰り。」


ラウさんは、3人を抱き締めた。3人は恥ずかしそうだけど嬉しそうだ。

メグさんに聞いたんだけど、スノさんは事情があってボックルがエルフの

森から連れてきたそうだ。そして、ラウさんとメグさんが我が子として

育てたそうだ。う~ん、今度エルとボックルにその辺の事を聞くか・・。

スノさんはもう家族同様な訳だし、エルフの動きも気になるしな・・。

とりあえず式が終わってからだ。


「ラウさん、僕は神楽に戻るよ。帰ったら、また送って行くから、

 それまでゆっくりしててね。」


「ありがとうカエデ。感謝する。」


「いいって、いいって。」と手を振り、再びイド君でゴー。


40分後、神楽へ到着。まじ速い。置手紙は回収してBBQ会場へ戻る。


「カエデちゃん、どこ行ってたの?バロンおじい様が呼んでたわよ。」


「ちょいと野暮用。爺ちゃんどこに居るの?」


「母屋のリビングよ、おばあ様もいっしょよ。」


「了解。」


カモナのお礼も言いたいし、丁度いい。母屋のリビングへ向かう。


「失礼しまーす。爺ちゃん、婆ちゃん。久しぶり。」


「おお、カエデちゃん。久しぶりだのう・・見た目はかわらんが中身は

 見違えるようだのう。」


す、するどい・・んっ?爺ちゃん、覇気がない・・・。


「そうねえ、あなたは誰?ってかんじねえ。」


婆ちゃんも鋭いな、それにしても爺ちゃん・・気になるな。えっ!これって

あれだよな・・・。なんで・・・。


「拡張型のテント、ありがとう。もう擬人化もできるよ。カモナ。」


「お久しぶりです。バロン様、ヘンリエッタ様。」と一礼。


あれ?2人がポカンとしてるぞ・・・。


「セバス・・・。」


セバス?2人が涙ぐんでいる・・・どういう事だ?


「爺ちゃん、婆ちゃん、どうしたの?」


「カエデちゃん、セバスはね私達の執事を務めていたの。そして、

 私達をかばって亡くなったの・・・。」


「そういう事があったんだね。そのセバスさんの人格とか能力を

 プログラムしたんだね。」


「そうなの。でも擬人化するのはカエデちゃんが大人になる頃だと思って

 いたから、私達が生きてるうちに会えるとは思っていなかったの。」


「カエデ様のおかげです。わたくしもこんなに早く擬人化するとは思って

 ませんでした。」


「へっ!僕、何かしたっけ?」


「カエデ様の魔力量が、尋常ではないのです。」


「ああ、成る程。カモナはセバスさんの記憶はあるの?」


「はい、ございます。」


「じゃあ、爺ちゃんと婆ちゃんに付いていてあげて。」


「かしこまりました。」


「爺ちゃん、婆ちゃん。僕ちょっと用事ができたから行くよ。明日ね。」


「ええ、ありがとう。カエデちゃん。」


僕は、そのまま清春爺ちゃんの元へ向かった。
















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