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GENTLE LIFE  作者: 一聖
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WHITE FANG

午後からは、雪原フロアーのボスとバトルだ。冬用の装備にチェンジし転位。

良かった、晴れてる。


「小梅、お願い。」

「うん。」


成獣化した小梅に乗せてもらい、一気に雪原を駆ける。というか飛んでる。

襲ってきそうなモンスターはデル君で牽制。さすが神獣、あっという間に

ボス部屋と思われる扉の前に来た。

小梅を休ませるため、小休止にティータイム。


「何がでるかな?」

「アイス。」

「アイスゴーレムか・・あり得るね。」


「ラムさん、今日はメインで行くから。」

「は、はい、主人。が、がんばります。」 緊張してる。

「大丈夫だよ、小梅もカモナもいるからフォローはばっちり、リラックスして。」

「は、はい。」

「それじゃ、いこーか。」


扉を開け中に入る、広い洞窟だ。大きいのがいそう・・。


「カモナ、遊撃。小梅は後方でフォロー。」

「かしこまりました。」

「うん。」


ゆっくり先に進んでいく。いた!あれは・・ケルベロスだ。しかも白い。

おかしい、ボスなのに白いからか可愛く見えてしまう。大きいけど。


「グルル・・。」


「来るよ!」


カモナが先行して気を引いてくれてる間に


「ラムさん、X5でいくよ!」

「はい、主人。」


今はパスではなく魔力糸で操るのにだいぶ慣れたし、パスより使い易い。

10枚のチャクラムがホワイトケルベロス・・長いな、ホワケルに襲いかかる。

さすボス、速い。3つ首の1つからブレスが飛んできた。アイスブレスだ。

桜花の剣でブレスを斬る。おお・・斬れた、斬れたけど寒~い!

長期戦はまずいな、こっちの動きが鈍くなる。気温がどんどん下がってる。

ラムさんで傷は付いているが、右の頭がヒールを使って治している。

スピードと左の頭のブレス、右の頭のヒール。真ん中の頭は司令塔と牙か・・。

爪も当たるとやばいな。こいつは例によってレイド用のボスだな。

火系の魔法を使うと、おそらく蒸気で視界が悪くなる。さすがドミニク、鬼畜!

デル君で動きを止めて、夕霧で斬ればなんとかなりそうではあるが、ラムさんに

自信をつけてもらいたい。カモナも僕の考えに気付いてるから、牽制に徹して

くれている。小梅は、じっと後ろで見ている。「寒い。」文句いってた。

僕も寒い、お風呂入りたいな・・。


「ラムさん、合体して大きくなれない?」

「えっ?合体?やってみます。」


5枚のチャクラムがくっついて大きくなった。できるじゃん!これなら・・・。


「小梅、ブレスを防いで!カモナ、右のやつのヒールの邪魔して!」

「わかった。」

「かしこまりました。」


デル君に銅貨を入れてっと。


「デル君、塩弾。」

「イエス、マスター。塩であってます?炎でなくて?」

「あってるよ。」


パン、パンと2発、ホワケルの足元に撃つ。足が地面にくっついた。

ブレスは小梅が氷壁で返してるし、ヒール頭はカモナに突っつかれている。


「今だ!ラムさん!」


ビッグチャクラムが、縦に回転してホワケルを真っ二つにする。ポリゴン化して

魔石と1本の剣がドロップした。


「やったね!ラムさん!」

「は、はい。できました。」

「でかいやつ相手の時は、これ使えるね。」

「はい、お役に立てて嬉しいです。」


剣はなにかな?ブラックファングのホワイト版じゃないか、いいなこれ。

ドミニクに交渉してみよう。アリ姉にぴったりな気がする。


「みんなお疲れえ、ドミニクの所へ行こう。」


転位して本部へ。受付嬢にアップルパイを渡し、ドミニクの所へ。


「ドミニク、いる?」


「あら、カエデ。お疲れ様。」


「魔導銃を持ってきたよ。ドミニクって魔力あるの?」


「この世界に対応して、チューンアップされてるようね。」


「じゃ、問題ないね。まず、名前をつけて。」


「了解。あなたの名前はリプリーよ。」


「イエス、マスター。はじめまして、リプリーです。」


「やっぱり、AI的ね。」


「撃つ時はイメージが重要で、例えば炎弾を撃つ時は火とか炎のイメージだね。

 僕は青い炎のイメージで撃ってるよ。」


「成る程、いろいろ試してみるわ。リプリー、実験を手伝ってね。」


「イエス、マスター。もちろんです。」


「ありがとう、カエデ。楽しくなってきたわ。」


「それを作った人と、ライノを交換したんだ。」


「そうなのね、カエデのライノがなくなってしまったのね。」


「大丈夫だよ、2丁あるし。」


「また、作ったら渡すわね。雪原のボスはどうだった?」


「いや~ドミニク、鬼畜!って感じだね。炎系使うと蒸気がでそうで怖くて

 使えないし、寒いしで苦戦したよ。」


「カエデが苦戦とは、歯ごたえのあるボスが、できたのかしら?」


「自分で言うのもなんだけど、冒険者は大苦戦すると思うよ。それでドロップ

 した剣なんだけど、もらえないかな?」


「構わないわよ、本来ドロップ品はカエデの物なんだし。」


「ありがとう、ちょっと従妹にこれを好きそうなう子がいて、プレゼントしよう

 と思ってさ。」


「神楽にいくのだったわね。」


「そうなんだよ。叔父さん達も含め、全員で行くからトラップに殺到すると

 思うんだけど、大丈夫かな?」


「大丈夫よ、なんだったら今日のホワイトケルベロスも投入するから。」


「1週間くらいお願い。日本酒いっぱい買ってくるから。」


「了解。楽しみにしてるわ。」ドミニクの所から直接転位。


「小梅、イチとニイに言って庭に集合かけてくれる。」

「わかった。」


あわただしいが、イド君かカモナで休める。コウヤを送ろう、庭に集合。


「レイさん達はスタンバイよろしく。コウヤを迎えに行って来る。」

「呼べばくる。」

「あっ、そうか。コウヤ行くよ。」シュッっと、人化したコウヤが現れた。


「おお、楽しみじゃな。」


「ささ、乗って乗って。リビングでも洞でもどっちでも大丈夫だから。」


「いまだ信じられんのう・・まあ、龍だしのう・・・。」


「イド君、カモナ。発進!」


「「かしこまりました。」」 音も無く、空へ転位。


「こ、これは高いのう。本当に飛んでおるのう・・・。」


コウヤは、窓に張り付いて外を見ながら感心している。落ち着いたら酒と

おつまみを出してあげよう。あっ、バート叔父さんに報告してなかった・・。

まあ、事後報告という事で。小梅達はリビングで普通にくつろいでいる。

フライト3回目で、慣れたもんである・・。

朝までに戻れば、間に合うだろう。帰りはゆっくり戻ろう。


「コウヤ、お酒とおつまみあるよ。」


「おお、ありがとう。いたれりつくせりじゃのう・・揺れんし、快適じゃ。」


「トップシークレットだけどね。龍神の玉なんてもの世にだせないよ。」


「そりゃそうじゃ。」


「将来、空島に行きたいから、僕には必要だしね。」


「空島か・・。確かにこの船なら行けるかのう。」


「先の話だけどね。」


「そろそろ神楽ですが、宗家に寄らず直接、鈴鹿山でよろしいですか?」

「うん、それで。近々くるし。」

「かしこまりました。」

「もう、着くってさ。洞、いらなかったな・・。」


「そういえば、呑んどるうち着いてしもうたのう。」


「鈴鹿山の上のほうって、万年雪じゃなかった?」


「そうじゃ、その境目に屋敷があるのう。」


「オーケー、行ってみよう。」ゆっくり飛んで、屋敷を探す。


「結界らしきものがあります。」

「あれじゃない?」


「おお、あれじゃあれ。あの結界の手前で降りてくれるか。」


「了解、カモナ。」

「かしこまりました。」


「レイさん達はイド君で待機。休んでて。」


「「わかりました。」」


僕達は船を降り、結界へ。コウヤが手をあてると、ちょうど人が1人通れる

位の穴が開く。


「驚いたな・・・。」

「キレイ・・・。」


そこには花が咲き乱れ、麗らかなな春の日差しが降り注ぐ別世界があった。


「おーい!ユキ、キヨ!わしじゃ、コウヤじゃ。」


コウヤが呼びかけると、スーっと目の前に日本家屋が現れた。


「コウヤ様ー!」と女の子がコウヤに抱き着いた。この子がおそらくキヨだろう。


「久しぶりじゃの、ユキ。」えっ?座敷童じゃないの?


玄関をくぐると正座をして、三つ指をついている着物を着た女の人がいた。


「久しぶりじゃ、キヨ。」

「おかえりなさい、コウヤ様。」


う~む・・、悩む。見た目だとキヨさんが雪女のはず・・。ぱっつん前髪の子が

座敷童。しかし、名前はユキ・・。1人、唸っていると


「コウヤ様、こちらの童子は?」


「おお、そうであった。こちらはカエデと言ってな、ガーネットから

 送ってもらったのじゃ。」


「それは、ありがとうございます。船嫌いなコウヤ様をよく。」


「お気になさらず。あのう、つかぬ事をお尋ねしますが、キヨさんは雪女です?」


「ホホホ。よく間違えられます。私が座敷童子で、ユキが雪女ですよ。」


僕は膝をついた・・「わらし・・じゃないじゃん・・。」


「なにをしておる?はよ、中に入らんか。」


「ああ・・ごめん。」


居間に通され、お茶を飲む。日本家屋はやっぱ落ち着くなあ。


「僕達は1度ガーネットに戻り、明日あらためて神楽に向かうよ。新しい船に

 乗ってみたいしね。」


「そうか、わしはタチバナの宗家に顔をだせばよいかのう。」


「うん、そうして。」


「どうやって来たか、聞かれるぞい。」


「僕といっしょに来たと言えば、不思議がるとは思うけど納得するよ。」


「そういうもんかのう・・。」


「まあまあ、いずれゆっくり話すから今はそれで。」


「しょうがないのう・・わかったわい。」


「ゆっくり里帰りを楽しんで。ガーネットに戻るなら、また送るから。」


「わかったのじゃ。」


「じゃあ戻るよ。みなさん、また近々お会いしましょう。カモナ、戻ろう。」

「かしこまりました。」


再びイド君に乗り込む。


「レイさん、進路お願い。ここで夕食も宿泊もできるからゆっくり戻ろう。」

「わかりました。」


ばたばたすると、疲れるしね・・。お腹空いたし夕食にしよう。


「イド君、操縦お願い。みんな、夕食にしよう。」


カモナのリビングに集まり、夕食。お子様チームも龍玉のおかげで人化してる。

夕食を食べながら、神楽の事を話す。


「神楽は正直、カオスになるから覚悟しておいて。帝都チームが謹慎をいい事に

 全員、来るようだから。」


「らしいですよね・・・。」


「気が重いよ、両親にクロ兄達にベル姉達。鬼達にコウヤ・・爺ちゃん、

 大丈夫かな?」


「大丈夫じゃないと思います。」


「ガーネットのお二人も来るんですよね?」


「そうなんだよ。カモナのお礼を言いたかったから、丁度いいと言えば

 丁度いいんだけど・・。」


「大精霊に神々も動きそうですよね・・・。」


「やめてよ!フラグ建てるの!収拾つかなくなるよ!サクッと終わらせて

 帰らないと、2人もメイド長にころされるよ。」


「やめて下さい!まじ、冗談に聞こえません!」


「2人はメイド長が、マリア先生のお母さんっていうのは知ってた?」


「あたりまえです。カエデ様、たまにありますけど知らなかった方が

 びっくりです。」


「強いんだってね?」


「メイド隊が全員でかかっても、勝てないくらいには。」


「心強いねえ。」


今日のデザートはチョコパフェだ。カモナと試行錯誤した結果だ。

ソフトクリームが難しかった。


「ウマウマ。」

「おいひー。」

「うむうむ。」

「カエデ様、まじパテシィエ。」 違う、春日部。


「2人は荷物とか、大丈夫?」


「はい、カモナさんの私達の部屋にすでに置いてあります。」


「それはいいね。いざとなったらカモナに入ってイド君でドロンも視野に

 入れておこう。」


「ドロンしてどうするんですか!」


「むしろ、カエデ様がキーマンなんですから、やめて下さい!」


「なんだよ、キーマンって!まじやめて!」


ギャースカ、ギャースカと、それでも楽しく夕食を終え自由時間。

僕は船長席に座り、星空を見ながら考え事。(星きれいだな。)

ベル姉に夏月からもらった「月天弓」を渡して、アリ姉に「ホワイトファング」

を渡して、2人にあげたら絶対、華姉が自分にはないのかとむくれる。

イカルガの元屋敷の武器庫になんかあったかな?たしか、「陰陽の太刀」が

あったな、酒呑はあの手の太刀は使わないから大丈夫だろ。3人に新しい武器

を渡せば、使いたくてうずうずして神居のダンジョンに行くはず。これで少しは

平和になるはず。だめだ、両親もおるやん!ふう・・あきらめよう。

よし、風呂いこう。


「小梅、風呂行くよ。イチとニイも呼んで。」

「わかった。」


んっ?風呂が広くなってる。泳ぎやすいな。イチにつかまって、小梅もニイも

楽しそうだ。目が回んないのかな?僕もジェット推進の練習をしよう。

だいぶ、うまくなった。広いから頭をぶつけずに済むし。なんか風呂っていう

より温水プールになってきたよ・・・。

まっいっか。明日の移動に備えて、寝よ。



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