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GENTLE LIFE  作者: 一聖
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SURPRISE

カモナのリビングに移動。今日ははこのまま夕食をとる事にした。

久しぶりの身内のみ、しゃぶしゃぶだ。秘伝のタレが大活躍。


「ウマウマ。」


こういうのもいいものだと感じられる程、身内を大切にしてる自分に驚く。


「ケーキもあるから。モンブランだよ。」 女性陣の目が光る。


「おいしいわ、カエデちゃん。やっぱりお店を出しなさいな。」


「7歳児に無理言わないで。ところで、闇ギルドの事ききたいのだけど。」


「帝都にあるな。今回、かなりの大物が入り込んでるらしいから、気をつけろ。

 おそらく、ターゲットはおまえだ。」


「ああ、それはもう済んだから大丈夫だよ。聞きたいのは必要悪かどうか。」


「ちょっと待て、済んだとは?もう、遭遇したのか?」


「トラップを仕掛けた時に、すぐ来てくれてバラバラにしてお帰り願ったよ。

 3人組だったね。」


「おまっ・・バラバラって・・ああ、仮想空間か・・。」


「うん、殺してないよ。ギルマスにメッセージ送りたかったし、それに下っ端が

 来てたんじゃない?弱かったよ。」


「情報によると、ギルドのNO1からNO3だ。奇妙な魔法師らしいが?」


「奇妙な魔法師・・はて?」


「まあ、後で映像を見せろ。必要悪か否かだったな。結論から言うと、全く必要

 ない。今時、闇ギルドに暗殺を頼むのは、古参体質のアホな貴族だ。」


「報復の為に僕を狙う位だし、確かにアホだね。」


「カエデが狙われたと2人が知ったら、依頼した貴族は終了だ。というかもう

 終了している。」


「いやな予感・・・。」


「その通りだ、姉上がきれた。たまたま屋敷にいたクロス達とベル達もきれた。

 千人クラスの私兵が壊滅し、あたり一帯更地になったそうだ・・・。」


「・・・みんな、アホなの?」


「おまえが言うなと言いたいところだが、それに関しては私も同感だ。兄上が

 政治的に追い詰める為の罠が、全て無駄になったそうだ。アホとは言え、

 歴史のある大貴族だった為、雷帝が事実を揉み消すのに四苦八苦してる。

 全員、いま屋敷で謹慎中だ。」


「・・・。」言葉がでない。いや、まてよ・・。


「という事は、闇ギルドを更地にしても今は問題なしなのでは?」


「おまえまで・・・。」


「いや、今やれば全て母さん達のせいにできるかなって。」


「カエデちゃん、恐ろしい子・・・。私も行くわ!」


「マリアまで・・・。」


「腹が立っているのは私達も同じよ、姉上達が動けないなら丁度いいから

 直接叩くのよ!」


「ううむ・・それはそうなんだが・・。カエデ、全く証拠を残さずやれるか?」


なんだかんだ、バート叔父さんはマリア先生に激甘だ。


「イド君を使えば。まさか、僕達が帝都に来たとは思わないでしょ。」


「イド君だと、帝都までどれ位かかる?」


「ちょっと待ってね。」


「小梅、イチに連絡して帝都までの時間、聞いてくれる?」


「2時間。」


「「えっ!」」



「まじか・・音速じゃねーか・・。」


「という事は、今から出て更地にしても朝までに戻れるか・・。しかも、その

 スピードだと絶対に我々だとばれない・・。いいだろう、行こう。」


シュリ叔父さんが、ニヤッと笑った。


「では、それぞれ準備して30分後に集合。黒い服を着装してくれ。」


みな準備のため、あわただしく出ていった。


「おもしろくなってきた。」

「うん。」

「カモナ、叔父さん達の部屋を用意して。」

「かしこまりました。」

「小梅、レイさんとリリーさん呼んで。」

「わかった。」


30分後、再び集合。レイさんとリリーさんは、帝都に行けると喜んでる。

夜中だけどね・・。明日、オフにするからよろしく。


「では、帝都に向け出発します。カモナ、よろしく。」

「かしこまりました。」


2時間は有効活用しよう。カモナのリビングに移動、イド君のリビングには

さすがにモニターはついていない。イド君に操縦は任せ、カモナに給仕して

もらいお茶にする。フォンダンショコラと濃いめのコーヒーだ。

女性陣は大喜びだ。暗殺者と僕らの戦闘の映像を見せる。


「こいつらは・・やっぱりNO1からNO3だ。」


「えっ、そうなの?う~ん・・・。」


戦闘が始まる。僕の弾丸が勝手に避けていった所で


「これだ、この魔法だ。」 ああ、マイスナー効果の事か。


「成る程な、弾が避ける前に爆発させればダメージが入る。

 しかし、この弾丸は?」


「炸裂弾だよ。ダンジョンからテストを頼まれたやつ。」


「速い!カエデちゃん、弾丸なみね。そして、えぐい。トラウマの為とは言え

 一瞬でダルマじゃない。しかも、とどめの眉間、躊躇ないわね。刀術の

 きれがすごいわ。まだ、刀術習ってないわよね。」 おっと・・。


「神楽で婆ちゃんに少し教えてもらったよ、宝の持ち腐れはいかんって。あとは

 夕霧のおかげ。」


「あの動きは・・。」 しまった、タチバナ流の皆伝がいたんだ。


「あの魔法もなんだ?」 ナイス、バート叔父さん。うやむやにできる。


「ライデンフロスト現象だよ。熱したフライパンに水を入れると弾くやつ。」


「カモナの使っているレイピア・・あれは・・・。」


「雪月花だよ。」


「やはり・・懐かしいな・・。」


「ヘンリエッタ婆ちゃんが、僕を守るようにってカモナに託したそうだよ。」


「そうか・・・。」


「カモナも強いわね。動きがおばあ様そっくりよ、なかなか当たらないのよ。

 レイとリリーも強くなったわね、リリーのあれはトンファーかしら?

 またレアなものを・・。」


「夏月さんからもらったんだって。」


「召喚士のはずだが・・そうか、だからイチとニイが腕を噛みちぎったのか。」


「全員が瞬殺だ。小梅ちゃん、あくびしてるし・・。」


「NO1からNO3って、弱いの?って感じね。」


「あげくの果てに、仮想空間の外で叩き起こして脅してるし。あの3人はもう

 この仕事は無理ね。」 そのつもりでやったからね。


「拳銃が、ものすごく有用な武器に感じるわ。」


「カエデちゃん、あれでカエデ何パーセントかしら?」


「う~ん、夕霧と銃だけだから・・10パーセント位かな・・。封魔ブレスを

 はずしてないし。」


「末恐ろしいわね。」


「さて、闇ギルド更地作戦だが、まず小梅ちゃんが建物のまわりにだけ濃い霧を

 発生させる。そして、私達が乗り込み、問答無用で外に叩きだす。無人になった

 建物にカエデが、イド君の主砲をぶっ放して更地に。作戦とも言えんが、

 所要時間は20分というところだな。」


帝都の闇ギルド本部を20分って、この人達も大概だな。人の事いえんけど・・。


「まもなく指定ポイント上空です。スタンバイ、お願いします。」


バート叔父さんが場所は既につかんでいた。さすバー。

久しぶりの帝都だ、あいかわらずでかいな。レイさんとリリーさんが暗いけど

感動しているようだ。


「今回の締めは、リリーさんだからがんばってね。」


「やめて下さい。緊張でケーキが喉を通らないんです。」3個も食べてたじゃん!


「それじゃあ、ミッションスタートで~す。」皆にインカムを渡している。


「カモナ、屋上に着陸。小梅、霧をお願い。」

「かしこまりました。」

「うん。」


もくもくと煙のように霧が発生。やるな小梅。こんなもんでいいか。


「霧オーケーです。お願いします。」


叔父さん達が屋上から侵入していく。おっ、ボタン先生が仕込み杖だ。本気だ。

刀を使うのかな?シュリ叔父さんは、なぜか黒刀ゴーレムだ・・お気にいり?


「シュリ、貴様!なぜ黒刀ゴーレムなんだあ!フッヒャハハ・・。」


バート叔父さんの笑い声が聞こえる。いいなあ、楽しそうだなあ。

ドッカンドッカンと破壊の音と悲鳴がこだまする。

さて、僕もそろそろスタンバイしよう。甲板にでる、イド君は屋上から側面に

移動済み。


「シノさん。」

「イエス、マイロード。」

「なにもなければ、撃たないけど一応、後詰めっていう感じで。」

「イエス、マイロード。」


僕は腹這いになって、スコープを覗く。

おっ、やってるやってる、相変わらず超強いわ。

バート叔父さん、狭いから小型のチャクラムとハンドチャクラムを使ってる。

ああいうのもあるんだ・・。マリア先生は・・居た。鉄扇を使ってるし、

防御は開いて、閉じて攻撃だ。すげーもう使いこなしてる。さす半。

黒刀ゴーレムは、ぶっ、ぶっははは・・・。やばい、笑い声がインカムに

拾われないようにしないと・・・。黒刀でソードをブレイクしてるよ、

刃こぼれ大丈夫かな?というかアダマンタイトすげー。

ボタン先生は?いた!1階だ。そうか、こういうアジトには地下に脱出用の

通路があるから、それを塞いでるんだ。んっ?なんだ、あの敵の剣?

どっかで見た事あるような・・・。思い出した!ダーインスレイブだ。

確かアンチマジックソードの魔剣だったはず。まずいな、フォローするか。

あれ?ボタン先生がこっち見て笑った?手を出すなって事か。あっ、抜いた。

えっ、えっー!草薙じゃん!魔力が刀を覆ってる。須佐の刀じゃん!

ボタン先生が草薙を一振り、タチバナ流の「一の太刀」だ。ダーインスレイブ

が粉々になり、敵が(たぶんギルマス)壁を突き破って外に吹っ飛ばされた。

こっちに手を振っている、ボタン先生を回収。


「まさかの草薙。」


「内緒よ。」


「っすね。」 これが、刀を封印してる理由か・・。


バート叔父さんの声がインカムから聞こえる。


「撤収だ!証拠的な物も、押さえた。」


みんなを窓から回収して、上空へ上昇。さあ、今日のメインイベントの更地化だ。


「リリーさん、主砲お願い。」


「りょ、りょ、了解しました。」ああ、ド緊張してる。


「カモナ、イド君。フォローしてあげて。」

「「かしこまりました。」」


甲板が開いて主砲が出てくる。うそ~ん・・砲身に龍の彫刻が・・。

こんな所にもあったのか・・とすると・・やばい!

舳までスライドして、砲身を真下に向ける。


「だめだ!主砲の出力を最少にしてえ!」

「イ、イエス、マスター。」 間に合うか・・・。


「ファ、ファイヤー。」 ド緊張、春日部。


ギャオ~ン! それ、砲撃の音じゃないからあ!!

だぁー、やっぱブレスだあー!

建物は完全に消滅、どころが深さ20M以上のクレーターができた。


「「「「封印、決定!!」」」」


「痛い!痛いです!頭が8の字になります。」


「アホかー!どこが主砲だ!ドラゴンブレスじゃねーか!」


「痛いです!背が伸びなくなります。」


「ギャオ~ンてなんだ!ギャオ~ンて!」


「カエデ様、何かがものすごいスピードでこっちに向かってきます。」

「カモナ、わかる?」

「はい、容姿から判断すると、おそらくツバキ様かと・・。」


「「「「えっ!」」」」


「カエデ、逃げろ!」

「全速だ!!」


「はい!イド君、全速前進!に・げ・ろー!」


さすがに少し衝撃がきたよね、これ音速だ・・・。


「ここまでくれば、大丈夫でございます。」


「あー、焦ったわ。」

「さすがに、私もあせったぞ。」

「俺もだ・・・クッ、クッ、ワッハハハ。」叔父さん達が笑いだした。

「あーお腹痛い、こんなに笑ったの久しぶりだわ。」

「私もよ。」


「イド君、操縦お願い。朝に着く位のスピードでいいから。」

「イエス、マスター。」


「カモナ、叔父さん達にお酒とおつまみを。」

「かしこまりました。」


「レイさん、リリーさん。お疲れ様、今日は長かったね。こっちでみんなと

 お酒でも。お子様チームは風呂いくよー。」


みんなで、湯船で腹出してプカプカ浮く。


「いや~、濃い1日だったねえ。」

「うん。」

「はい~。」

「うむ、しかし・・。」


「しかし、なんだいニイ?」

「楽しかったな!」

「そうだね、最高に楽しかった!」 そう言って、僕らは笑った。


いつもより遅くなったが、寝よう。動きすぎたのか、珍しく眠れない。

3人はぐっすりだ、起こさないように僕はブリッジへ向かった。

途中カモナが出てきたので、ミルクティーを頼む。船長席に座りイド君と話す。


「今日が処女航海だったのに、いろいろ飛んでもらって悪かったね。」

「いえ、飛べるとは思ってなかったので楽しいですよ。」

「そう、星は見えるかい?」

「見えますよ。見ますか?」

「見たいな。」

「では、上を見てください。椅子はリクライニングになってますので。」

「本当だ。」


天井が開いた、天窓みたいになってるのか・・・。


「おお・・これは、すごいねえ・・。」


天然のプラレタリウムだね。綺麗だなあ・・。


「旅ができるまで、あと7年くらいか・・はあ、長いなあ。」

「私が言う事ではないかもしれませんが、たまに理由も目的もなく、

 空を飛んだり、海中に潜ったりはできるんじゃないですか?」

「そうだね、まったくそのとおりだ。つきあってくれるかい?」

「イエス、マスター。」


ミルクティーを飲んだら、眠くなってきた。部屋に戻ろう。


「おやすみ、イド君。」

「おやすみなさいませ。」


ニイをそっと持ち上げる、ぐにゃぐにゃだ。胸の上にのせて眠る。

朝起きると、いつものポジションにみんな居た。


「カモナ、あとどれ位で着きそう?」

「もう、着いておりますよ。」

「えっ!そうなの?起こしてくれれば良かったのに。」

「そうしようと思ったのですが、バート様が寝かせておけと。」

「そっか、了解だ。イド君はドックに?」

「はい。」

「じゃあ、今日も1日を始めよう。」

「かしこまりました。」





















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