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レイさんに起こされた。おはよう、小梅。
朝食は軽くトースト、ベーコンエッグ、サラダ、コーヒー。なのに、うまい!
皆にダンジョンに行く事を伝え、部屋に戻り着替える。今日はゴーグルが
ある。小梅の分もちゃんと用意した。ゴーグルを首に掛ける姿はキュート。
さあ、行こう!転位!
今日はオアシススタートだ。オアシスを少し見て歩いた。綺麗だな、野営するには
もってこいだよ。階段を降りると森だった。遠くに塔というか遺跡というか
ピラミッドみたいな構造物がある、遺跡アタックだ。森は高温多湿でいかにもと
いう感じなのでパス。小梅に成獣化してもらい、いっきに行こう。なぜか、
ゴークルも巨大化、これが神獣マジックか?光彩(改)発動。
モフハヤ~!あっという間に塔の入り口に着いた。小梅さん、ぱないっす。
光彩(改)を解くと、いきなりやたら手の長いゴーレムが3体でてきた。
2体は小梅が、いや梅ビヨが黒雷と氷槍でKO。1体は僕が。
「デル君。」
「イエス、マスター。」
2発撃ちこむ。炎と水で水蒸気爆発でKO。小梅がなにか持って来た、鍵だ。
全部で3個。もしかすると・・入り口に近づき調べる、あった、鍵穴だ。
しかも10個、なるほどガーディアンゴーレムx10って事ね。いいだろう。
「小梅、好きに動いていいよ。」
「うん。」 あっ、嬉しそう。
「夕霧」
「はい、主。」
デル君に銅貨を追加して。「さあ、いこーか。」
右手に刀、左手に魔導銃。これが本来の僕のスタイルだ。
出てきたゴーレムに斬りかかる、ロックゴーレムより硬い。コアはどこだ?
あった!おでこだ、でてるし・・。デル君で撃ちぬく、ロック弾だ。
崩れ落ちるゴーレム、次!いた、こっちに向かってくる。鞭のようにしなる腕を
かわしコアに突きをくらわす、2体目。3体目は少し、距離がある。デル君を
撃つ、雷弾。よし!動きが止まった、走りこんだ勢いのままコアを斬る。終了。
小梅が鍵を4個持って戻ってきた。さすが梅ビヨ、僕より早いな。
「硬かった。」
「魔法は使わなかったの?」
「爪で倒した。」
「小梅は、すごいねえ。」
鍵を回収して、入り口に戻り鍵をさす。特に順番とかはないようだ。
プシュ~と鳴って扉が開いた。意外に明るいぞ、いかにも罠がありそうな通路が
続く。さっさと上まで行きたいが、あまり飛ばし過ぎるとモニタリングに
ならない。う~む、昼までちゃんと進んで様子を見よう。
罠を注意しながらゆっくり進む。途中、予想通り落とし穴やいろんな罠があった。
これは、斥候がいないと冒険者はつらそう、というかムリゲー。さらに進むと
横の壁が開いてロボットが2体出てきた。ゴーレムではなくロボットだ。
雷弾2発で動きを止める。なんの金属かわかんないけど硬そうだ。
夕霧に魔力を・・。あれ?流れない!あっ、封魔ブレスをつけたままだ。
忘れてた・・。だから、さっきのガーディアンもやたら硬く感じたのか。
思い返してみると、夕霧は妖刀化してない。んっ?とすると、これはけっこういい
負荷トレーニングになるのでは?ボタン先生に提言しよう。などと考えている間に
小梅が爪でたたっ斬る、爪が光ってるよ!というかあれ、刃物だよね。あっさり
2体を斬った小梅が戻ってくる。
「終わった。」
「助かったよ。」 尻尾、ふりふり。
「これ。あと、鉄の塊が落ちてる。」
ドロップか、なんだろ?金属の板だ。とりあえずアイテムボックスに放り込む。
鉄塊の回収も忘れずに。封魔ブレスをはずす、僕のトレーニングのために来てる
わけではない。IA達のストレス発散とモニタリングのバイトだ、効率よく行く。
あのロボット、出てきた瞬間に倒しちゃったけど、どんな攻撃してくるんだろう。
次来たら、確認しよう。
「カモナ。マッピングして。それと、お米を炊いておいて。」
「かしこまりました。」
僕の成長と比例してカモナも成長している。外からの指示も可能になった。
罠に注意しながら進む。途中ところどころに扉がある、罠か宝箱か?
ギャンブル性の高いフロアーだ。扉はスルーしよう。
前からモンスターの気配、見えた!えっ、フェンリル?小さいけど。
「ラムさん。」
「はい、主人。」
「4枚でいってみよう。小梅は後ろを警戒して。」
2枚を飛ばす、時間差でもう2枚。空中に4枚のチャクラムが飛び交う。1匹に
2枚だ。さすがフェンリル、シャドウウルフとは違う、いい動きだ。1匹がかい
くぐって僕に迫る。だが甘い、ラムさんは戻ってくるのだ。もう1匹を片づけた
2枚を合わせ4枚が後ろから襲いかかる。一応、僕も夕霧を構まえておく。
僕にたどり着く前にミニフェンは力尽きた。
「ラムさん、お疲れ。うまくいったね。」
「はい、しかし1匹に抜かれました・・。」
「気にしなくていいよ。4枚は練習をはじめて間もないからね。」
「はい・・。」 ラムさんはまじめだな。
よし、魔石を回収して進もう。マッピングをカモナに頼み、迷路のような道を
進む。途中からロボットとミニフェンの混成部隊がでてくるようになった。
ロボットはだんだん人型に近くなり、剣と吹き矢を使ってくる。ミニフェンも
サイズが大きくなり水魔法を使ってくるようになった。最初のうちはばらばらに
攻撃してきていたが、今は連携もしている。こちらは、はなから小梅と連携してる
ので特に苦戦する事なく、ドロップを回収しつつ進む。飛び道具が増えてきて盾が
必要かなとも思ったが、当たらなければどうという事はない。言っちゃった・・。
「お腹空いた。」
「そうだね、お昼にしよう。」
外に出るのも面倒なので、この塔の中でカモナを出せるところを探す。分かれ道を
適当に右に進むとジャングルを見渡せるテラスに出た。いい眺めだ、ここにする。
「カモナ、結界よろしく。」
「かしこまりました。」
中に入り装備を脱いで、一休み。昼食は昨夜のカレーをもらってきた。残念ながら
アイテムボックスは時間が止まる為、2日目のカレーとはならない。しかし充分に
美味なのでオーケー。飲み物とサラダも用意し、小梅とともにいただきます。
ウマウマ。食休み中、ここまでの考察だ、小梅はお昼寝中。
まず、ジャングル。ショートカットしたので詳細は不明。
「カモナ、ジャングルをズームして映して。」
「かしこまりました。」
なにがいるんだろう?見ているといろいろ見つかる。うへぇ、アニマルモンスター
大集合だ、えぐいっすドミニクさん。これは塔にたどり着くまで、えらい時間が
掛かるのでは?がんばれ、主人公っぽい人。
塔の入り口のガーディアンはリポップしてないみたいだから、倒せばキャンプ地に
なるな。塔の通路は広くないからレイドでのアタックは無理、少数精鋭で挑戦だ。
ロボット&ミニフェンが、だんだん強くなるからいい訓練になる。食料をなんとか
すれば、ここはとても良い。んっ!ジャングルはその為か・・えぐいって言って
ごめんドミニク。ジャングルで食料調達をしつつ、交代で塔に挑戦、宝箱付き。
冒険者のレベルはかなりあがるのでは?あとは、この金属プレートか。まあ、
ボス部屋の鍵だろうな、倒した分だけ手に入るからかなりの枚数になる。
何パーティもアタックする事を考えれば、この枚数も納得だ。
ボスはなんだろう?予想としては、ロボットが進化してアンドロイド、または
ミニフェンが進化してマジフェンといったところだろう。
お腹がだいぶこなれたし、ボスを攻略して本部へ行こう。装備に着替えてデル君に
銅貨を投入にして、夕霧を携え小梅を起こす。あくび小梅もソウキュート。
テラスからボス部屋までは意外に近かった。あのテラスが安全地帯というか、
待機場所だな。扉にスロットが5か所、予想通りカードはボス部屋のキー。ボスは
予想通りかな?装備をもう一度確認してっと。
「行こう、小梅。」
「うん。」
扉を開け中に入ると、灯りがともる。広い・・。先の方に手術台みたいなものが
見え、それを守るかのようにフェンリルが寝そべっている。よく見ると、台の上に
白い人型が寝ている。ボスはまさかの両方・・。まあ、ありえるか・・。今さら
戻るのめんどいし、小梅がすでに成獣化してやる気マンマンだし。
とりあえず、近づこう。
「止まれ!」 おっ!しゃべった!
「攻略者か、名乗れ!」 偉そうだな、おい!まあいい。
「僕はカエデ・ガーネット、こっちは小梅だ。」
「2人でここまで来たのか?」
「そうだよ。」
「見た目とは違うという事か・・。よかろう、相手をしてやろう。
起きよ、ゼロ。」
すると白い人型(関節部分が機械むきだし、アンドロイド一歩手前って感じ)が
起き上がる。顔はお面のように表情が全くない。ゼロ君が僕に向かってきた。
速い!しかもシャムールの2刀流。マジフェンは小梅に。こちらも速い!
しかし、小梅も速い。デル君で雷弾をヘッドショット、かわされた!
もしかして、他のロボット達からデータが転送されてる?ここまでのパターンが
わかってるようだ。
「よかろう、ならば戦争だ!」 デル君をしまった。
「夕霧!」
「はい、主。」
「近接戦闘だ!」
「望むところ・・。」 夕霧が喜びに震える。
「行くぞ!」
身体強化をして、瞬歩でいっきにゼロ君の懐へ。横に一閃ボディを掠る。後ろに
飛んだゼロ君が間髪いれずに飛び込んでくる。横と縦の斬撃が時間差で来る。
横の斬撃を伏せてかわす、髪の毛が数本とんだ。縦の斬撃は夕霧で流す、そのまま
首を狙うがはじかれる。その勢いを利用して、もう一撃、まともに入りゼロ君が
ふっとんだ。
「まだ、終わりじゃないだろう?来いよ。」
僕は手招きをする。ゼロ君が少し笑ったような気がした。
ここから先はスピード勝負、はたから見ると僕達は消えているであろう。
やるな!ゼロ君!そろそろ、僕の身体強化の限界がくる、子供ボディでこれ以上
やると死ねるわ。決めさせてもらおう。
「斑鳩流 刀牙裂斬!」 ゼロ君のシャムールを粉々にし、両腕の粉々に。
「斑鳩流 水月!」 胸を一突き。ゼロ君が崩れ落ちる。
「フゥ・・。」 息を吐き出す。
「おつかれ、夕霧。」
「主・・・すごいです。なんすか?斑鳩流って?」
「ヒ・ミ・ツ。」
「・・・・。」
僕とゼロ君がクロックアップしてる頃。
「小娘!行くぞ!」
「小娘じゃない!小梅ビヨンド!」
マジフェンが氷弾を撃ってくる、梅ビヨも負けじと氷弾で相殺。
「やるな、ならばこれはどうだ!」 また、氷弾。
「それは見切った!」 再び氷弾を放つ。
「それは、どうかな。」 マジフェンはにやりと笑う。
氷弾と氷弾がぶつかる瞬間、マジフェンの氷弾が砕けた、散弾だ。
「まずい、よけきれない!」 梅ビヨピンチ。
が、梅ビヨから小梅へ、すなわち子猫に戻る。
「あぶな。」 小梅、心臓ドキドキ。
「なに!」
「今度はこっちの番。」
速攻、梅ビヨに戻り、黒雷を放つ。さすがマジフェン、全て華麗にかわしそのまま
飛びかかってくる。梅ビヨも負けじと飛び出す、2人は交差。ガキィ~ンと爪刃が
ぶつかる。
「やる!」
「おまえもな!」
その時の梅ビヨの心の中。
「む~、なんか五分五分じゃね?どうしよう・・。カエデはっと、あれ?見えない
あっ見えた。あっ消えた。う~む、こっちはこっちでどうにかするしかないか。
よし!あれを試してみよう。」
氷弾を浮かせる、そして回転を加える。
「また氷弾か、芸がないな。」
「うっさい!これでもくらえ!小梅ガン!」
いや、レールガンだからとカエデが見てたら突っ込んだであろう。
「なに!」
小梅ガンはマジフェンを貫き、後ろのゼロ君が横たわっていた台も粉砕した。
「見事!」 と言って、マジフェンは大きな魔石に変わった。
「フゥ~、まじ、ぎりぎりじゃん。」
「小梅も終わったね。」
「よゆう・・・。」 うそ!ぎり。
「小梅はすごいねえ。」 やばい、権じいに稽古してもらおう。
ドロップを回収して次のフロアーの階段を降りる。うへぇ、一面真っ白。
「寒いっ!」
僕達はあわてて、本部へ転位。
「今度は雪原かあ・・・。」




