PLEASE
昨日は早く寝たので、早起きだ。朝食の前に軽くランニング。
「小梅も行く?」
「成獣化の練習したいから、行く。」
なんて良い子なの小梅。日々の積み重ねだよね。
森を成獣化した小梅と走る。軽いランニングのつもりが、小梅に
負けない様、マジ走り。それはもう本気で。体力も付いてきたな。
「誰かいる!」
「わかるの?小梅はすごいねえ。光学迷彩の魔法だって。
僕も覚えたいんだよ。」
「匂いと音が消せてない、はっきりわかる。」
匂いと音かあ・・。心臓は止めれないしな、鼻と耳がいいのには通用しない。
改良の余地があるな。メモメモっと。
屋敷へ戻り、おいしい朝食をいただき、ペティナイフを持って厨房へ。
「シュリ叔父さん!」
「おう、カエデか、どうした?」
「食材の調達の時、連れてって欲しいんだよ。IAに出番が少ないって
クレーム入れられてて・・。狩りの手伝いをしよう思ってさ。ダンジョンも
大人といっしょなら入れるでしょ。」
「まあ、そうだが・・。カエデのIAは刀だったよな?俺が教えると姉貴に
怒られるな・・。う~ん。」
「実は僕、アイテムボックス使えるんだよ。ポーターできるよ。」
「えっ!まじか?初耳だぞ。動きに変な癖つかなきゃ、大丈夫か・・。正直、
アイテムボックスはすげえ助かる。レイも連れてくんだよな?」
「うん、あと小梅も。」
「ああ、桜の子の・・。それだけいれば浅い階層は問題ないか・・。よし!
わかった。明日、連れてってやる。」
「やったあ!ありがとう!それと、キャンプ飯も教えて欲しくて。」
「テントにキッチン、付いてただろ?」
「立派なのが付いてるけど、やっぱ焚火で作るのは男のロマンでしょ?」
「わかってんじゃねえか、いいぞ。そっちは徹底的に教えてやる。敷地内の
森でもできるしな。」
「じゃあ、キャロルの所で防具を見繕ってくる。」
シュリ叔父さんに出かけるむねを伝え、レイさんと小梅を連れてキャロルの
所へ。もちろん、チャージした魔石も忘れずに。
「いらっしゃいませ。」 笑顔なキャロル。
「チャージが終わったよ。」 クマポシェットごと渡す。
レイさん、残念そうな顔しないで。
中を確認して、キャロルの動きが止まる。
「カエデ様、二次加工まで終わってるんですが?」
「ああ、練習がてらやっておいたよ、まずかった?」
「素晴らしい!カエデ様は錬金術もお使いになるのですね。これで銃2丁では
等価交換になりませんね。」
「だったら、僕とレイさんにハートガード付けてよ。明日、ダンジョンに
行くんだ。」
「わかりました、最高級のものを用意します。」
しばらくして、銃の箱と黒いハートガードを持ってきた。
銃のIAは前回、確認しているので省略。ハートガードは艶消しでカックイイ。
なんでもダークドラゴンの鱗でできていて、リフレクトが付与されてる。
いかすじゃない。
「レイさん、黒いけどいい?」
「一生、一生大事にします。」 重い、重いんだよレイさん!
キャロルにお礼を言って、しばらくチャージができない事を伝える。
(休みたいのだよ、僕は。)
屋敷に戻り、レイさんにポーションの事を確認したら、充分にあるそうで
シュリ叔父さんとレイさんが持ってくれるとのこと。
自室に戻り明日の準備をしながら、小梅に話しかける。
「ほとんど、小梅のおかげだよ。なんか欲しいものない?お礼したいんだ。」
「ない・・・。一度、パパとママに会いたい。」
「そっか・・。寂しいよね。ツムギ婆ちゃんの所か・・よし!バート叔父さん
とシュリ叔父さんに頼んで、一人旅をさせてもらおう。会いにいくよ。」
「うん。」 尻尾ふりふり。可愛いな。
「夕霧。」
「はい、主。」
あれ?大きくなってる。普通と変わらない長さになってるよ。魔力量が増えた?
「明日、ダンジョンに行くよ。初めてだから、あまり深い層には行かないと
思うけど、約束は果たしたよ。」
「ついに・・ついに・・・。」
夕霧が震えだす。こえーんだけど、しかも光ってるし・・・一回も使ってない
のに、なんで妖刀化してんの!!
「落ち着いて、漏れてる漏れてる。まあ、気持ちはわかるけど、僕も久しぶりに
刀を使うから・・・たぎるぞー!」
僕もいっしょに光りだす。すると頭に衝撃が。
「きめーです。まぶしいから、やめれ!」
小梅のとび蹴りだったようだ、雷猫になってから言葉づかいが悪くなった
気が・・。でも、そんなツンの小梅も可愛いからオーケー。
「よし、夕霧、明日がんばろー。」
「おまかせ下さい、主。」




