前へ目次 次へ 7/8 虹 雨が上がるのを 空も待っていたのだと思う だからあんなに鮮やかに 空に綺麗なアーチを描いて 七色と数えるけれど 本当はもっとたくさんの色が 境目なく溶け合っている そんな感じがする 人の心みたいだと思った 悲しみと喜びのあいだに 名前のつかない感情がある 見つけた瞬間 誰かに伝えたくなるのは 美しいものは分けたいから 指を差したそのあいだに 薄くなって消えていった 消えてしまっても あの空の場所には まだ光の記憶が残っている気がした