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川
同じ川に二度と同じ水は流れない
それでも川は川のまま
ずっとそこにある
変わり続けることで
同じでいられる
川はそれを知っていて
哲学者は後から気づいた
上流では細く岩にぶつかりながら流れる
下流では広く静かに海へと向かう
同じ川なのに
場所によって
こんなにも顔がちがう
人もそうかもしれない
子どもの頃の自分と
今の自分とでは
ずいぶんちがう
それでも
わたしはわたしのままで
ここまで流れてきた
川岸に立って水面を見ていると
流れているのが川なのか時間なのか
分からなくなってくる
どちらでもいいか、と思って
また歩き出す




