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飄々とした態度で合流を果たしたレノンバルトではあるが、それも着地するまでの話。
その足先が地に触れるなり、状況を把握するでも説明するでもなく、まず真っ先に彼が向かったのは、姉の下だった。
「怪我はしてない?姉様。」
「……うん。私は大丈夫だよ。」
魔力を消耗したことによる疲労感はあるものの、怪我自体は青年のお陰で一つもない。
取られた手を握り返し、安心させるようにそう微笑めば、「よかった」と僅かに強張っていたレノンバルトの目元も和らいでくれた。
「なら、あとは片付けるだけだね。」
「……?これで、終わりじゃないの?」
「いや、終わりだよ。姉様がやらなきゃいけないことは、これで。」
姉の無事に余裕を取り戻せたのだろう。
いつものように含みのある笑みを浮かべたレノンバルトはそう言って、己の背後を振り返った。
其処には少年が、1人。
目深にフードを被ったまま、地に伏せたまま動かないあの男を静かに見下ろしていた。
「だからね、姉様。」
レノンバルトにその名を呼ばれ、顔を上げたその少年もまた此方を振り返る。
その弾みで外れたフードから零れ落ちたのは、見事なまでに輝く金髪。
そして、向けられた眼差しに宿るのは―――あの色。
「ここからは 僕らに任せて。」
あの男と同じ朱色の瞳だった。




