↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソード・オブ・ザ・キングダム  作者: 真島とも
第1章 近衛騎士団入団志望編
PR
8/13

第7話 再会と約束

―――スタフィ城 大広間―――


そこはスタフィ城の中心部であり、国王が玉座に座り、シールド王国において全ての情報伝達は、この大広間で行われる。



「アイリス姫の様子はどうだユーヴェル。

また城から抜け出しよったか?」




「その通りです。ですが今回は無断ではありません。僕に申し入れて、城を出ましたから。」





「ほう、貴様ほどの身分はこの儂に申し入れることもなく決めることができるのか。」





「ご冗談を、全ての権限を与えたのは国王様ですよ?僕の判断に不満はありますか?」




「不満ならあるぞユーヴェル!!お前の行動は最近度が過ぎているぞ!!我々に仇をなすようなことがあれば即座に……」

発言したのは「ロイ王子」だった、国王の息子である。




「よせロイ!ユーヴェルの事を扱えるのは儂以外にはおらぬ!!」




「大丈夫ですよ。ロイ王子の疑念は当然です。ですがご安心ください、今(・)回(・)は(・)姫様の後にこっそり護衛をつけていますから。」



教育係のセルティが発言した。

「それは本当だろうなユーヴェル。偽りであれば今度こそ貴様の処分を検討するぞ。」





「それは怖い、ですが今回は本当ですよ?」




「……これ以上の議論は無駄だ。次に進めるぞ、龍の存在についてだが……」――――







―――王都ガード―――


リュウと別れたケンは、王都を探検していた。



「何もかもが見たことの無い世界だ。たまに派手な服装を着た人を見かけるが、父の言っていた貴族という身分なんだろう。」




街は特にサヤ村の住人の様な庶民が多く、貴族の様な上級階級の人は、あまり見かけなかった。




そんなケンの元に、誰かが後ろから目を隠してきた。

「だーれだ!」



女性の明るい声だ。ケンが知っている限り、その声に心当たりのある女性はただ一人。





「その声は、アイリス姫?」




「大正解!また会ったねケン!この前は急に帰らされちゃったけど、今回は大丈夫!!(こっそり兵士つけてきてるし……)」





「それはいいのですが、僕のような人間と関わって良いものでしょうか?」




「もう!あなたはどの道近衛騎士になるんだから問題はないの!それより、王都初めてなんでしょう?私が案内してあげる!!」




アイリス姫に手を引っ張られ、そのまま連れていかれるケン、彼は心なしか、悪い気はしなかった。




――アイリス姫とケンは、王都のお店をいくつも回っていった。


王都でしか食べることの出来ない果物や、デザートをハシゴしていった。


中でも2人が特に目を輝かせたのは、コーンの上にスクープが乗っているシールド王国の名物、「アイスクリーム」だった。



2人は初めて食べるアイスクリームの味に驚愕した。



「すごい!これは産業革命と言っても過言ではないわ!!デザートの歴史が変わる瞬間ね!!」



「本当に美味しい!冷たいから夏の時期には最高の食べ物だ!!」




「ケン、ガッツリ食べすぎて周りにアイスが付いてるわ。」




アイリス姫は指でケンの口周りを拭き取り、そのまま自分の口に入れる。




「なっ!アイリス姫それはさすがに……」




「なによ、美味しいからいいじゃない。それとも欲しかった?じゃあ私のをあげる!!感謝しなさいよ!」




アイスを渡されたケンは、受け取らずにはいられず、そのまま手に取る。



「いいのですか、僕の方が多く食べてることになりますけど。」




「いいよ。私はいつでも食べれるから。


……でも、今こうやって食べるものは普段より美味しいんだよ?だからしっかり味わって。」




ケンは、食べるのをまだかまだかと見てくるアイリス姫に押されて、そのまま食べる。



「美味しい。姫様のおっしゃる通りです。」




「当然です。私の味も含んでいますからね!」




ケンは、そんな彼女を見て、内心照れていた。




――それから、王都の至る所を歩き回り、楽しんでいる彼女を見て、ケンはどこか彼女の笑みに惚れてしまっていた。



何故ならば、彼女は次期「王女」になるお方だからだ。



――そして、2人は見晴らしのいい高台で街を眺める。




「王都って広いね。私たちが散策した場所なんか半分も行ってないよ。」





「人も多いですし、あの中に大罪人でも紛れていたら、とても助けれそうにないですね。」




「……それで?ケンは特別招集、覚悟は決まったの?」




「覚悟……ですか。正直、怖いのです。」




「怖い?失格になって奴隷になる事が?」




「いえ、確かにそれもありますけど、今までの生活から離れる事になるのが、とても怖いんです。


森で生活して、村のみんなと騒いだりしている時間がどこか平和だったんです。



ですが……招集を受けた以上、あの城から伝わる守る責任、未知の外から襲いかかる敵の存在


それらがこれから自分の人生に押し寄せてくるというのが伝わってきて……」




「ケンって意外と考え込むタイプね。

……ねえケン、もし私が守ってと言ったら守り抜いてくれる?」




「そ!それは必ず、死んでも守り抜いてみせます!!」


ケンは恥ずかしながら答えた。




「そっか。なら悩む必要はないでしょ!もう答えは出てるじゃない!!」



「えっ、それはどういう……」




ケンがアイリス姫を見ると、アイリス姫は満面の笑みを浮かべた。



「私を守って、ケン!!私直属の近衛騎士になって、私を守り抜いて!!」



その時だった。

ケンは、アイリス姫の笑顔で頭の中が全て吹き飛んだ。


ただただ彼女の笑顔に、ケンはアイリス姫に完全に惚れてしまっていた。



そして、無意識のうちに彼女の手を握って誓った。



「必ず!!僕はあなたの近衛騎士になります!!あなたの身に、何があっても必ず守り抜いてみせます!!」




アイリス姫はケンの咄嗟の行動に一瞬驚いた。



彼女もまた、どこかケンに惚れたのだろうか。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。