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前世安全管理者の異世界ホワイト戦記~死にたくないので安全部隊を作ったら、勘違いで不敗の魔導名将に。夜の放電メンテナンスを求められて困っています【R15】~  作者: トール
第五章:死の森・最前線都市編(極寒のブラック現場とホワイト温泉リゾート)

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第040話:炭焼き寒村の保護と、悪臭ハザード排除の「木炭フィルター」

 


 絶対的ゾーニングによって男兵士たちの視線を物理的にシャットアウトし、完全に独立した「エリアB:女子寮および執務エリア」。


 そこは、外のマイナス十五度という死の猛吹雪が嘘のように、オンドルの熱で室温二十五度に保たれた、常春のパラダイスであった。


 しかし、プロの安全衛生管理者であるルディ・フォン・バウムガルトの脳内スプレッドシートは、この数日、新たな「レッドアラート(危険警報)」を激しく点滅させていた。


「はぁ……っ、ルディ様。昨日もあんなに激しく『夜間操業アース』をしてくださったから……お部屋にまだ、私たちが極上のデトックスで流した甘い汗の匂いが、こもっていますわね……」


 極薄の白いシュミーズ一枚という無防備な姿のテレーゼが、豊かな双丘を揺らしながらルディの腕にすり寄る。


「ええ……。この甘いハーブと汗の匂いを嗅いでいるだけで、私、また自律神経が過反応(漏電)を起こして、ボイラー(炉心)が疼いてしまいますわ……っ」


 エルザもまた、シュミーズの裾から滑らかな太ももを露わにし、蕩けた瞳で熱い吐息を漏らしていた。


(……いかん。いくらオンドルで暖かくても、ここは分厚いコンクリートで密閉された空間だ。ここで毎晩のように二十名以上の美女たちと激しい「安全点検」を繰り返せば、当然こうなる!)


 ルディの【ガス・温度検知ディテクター】は、密室内に充満する「揮発性の有機化合物」――すなわち、極上のマッサージによって滲み出たデトックスの汗や、ハーブバームの過剰な芳香が、換気不足によって高濃度で滞留していることを示していた。


 労働環境における異常な匂いの滞留は、作業員の集中力を削ぎ、頭痛や不快感を誘発する立派な「労働災害(悪臭ハザード)」である。


 外の猛吹雪を避けるため窓を開けて換気することもできず、このままでは特産品(石鹸など)を製造する乙女たちの作業効率が著しく低下してしまう。


(外気を取り入れずに、室内の空気を浄化する「強力な脱臭フィルター」が必要だ。だが、こんな最前線の雪山でどうやって調達する……?)


 ルディが頭を抱えていた、その時だった。


「ルディ様! 前方危険探知パトロール、戻りました!」


 分厚い防犯扉が開き、冷たい雪の冷気をまとった専属斥候のセシルが、撥水ポンチョを脱ぎ捨てながら飛び込んできた。


「ご苦労、セシル。温かいココアを飲んで身体を温めろ。……それで、外のハザード状況はどうだ?」


「それがね、若君」


 セシルはココアのマグカップを両手で包み込みながら、少し深刻な表情で耳を伏せた。


「猛吹雪の向こう、ここから少し離れたオルテンシア側の山あいに、小さな『炭焼きの村』を見つけたの。でも……村人たちはもう凍死寸前だった。オルテンシアの軍に重税で食料も冬の備えも全部奪われて、自分たちが焼いた炭の熱だけで、ボロボロの小屋で身を寄せ合って震えてるんだよ……」


「炭焼きの村、だと……?」


 ルディの目が、一瞬にして安全衛生管理者特有の「冷徹な合理的光」を帯びた。


「木炭……! そうか、木炭の表面にはミクロの無数の孔(多孔質構造)があり、空気中の不純物や匂い分子を強力に吸着する『天然の高性能フィルター』になる! 俺の求めていた最高の脱臭素材じゃないか!」


「えっ……? 若君、あの村を助けるの?」


「助けるんじゃない、我が陣営の安全環境を維持するための『正当なサプライチェーンの買収』だ! オルテンシアの苛政で使い潰されかけているなら、俺が圧倒的なホワイト待遇で村ごと丸抱えしてやる!」


 ルディは即座に立ち上がり、防寒ハイブリッドダウンベストのジッパーを喉元まで引き上げた。


「セシル、案内しろ! その村の木炭リソースを、村人ごと俺のホワイト企業セーフティネットへと合法的にNTR(引き抜き)してやる!」


 ◇ ◇ ◇


 猛吹雪の中、オルテンシア領の端に位置する炭焼き寒村。


 ボロボロの小屋の中で、村人たちは凍える身体を寄せ合い、死の眠りにつこうとしていた。


「もう……ダメだ。国に炭も食料も奪われ、我らはここで凍え死ぬ運命なのだ……」


 村長が絶望の涙を流した、その時。


「――おい! 生きているか、作業員たち!」


 吹雪を蹴立てて、ピカピカのハイブリッドダウンベストを着込んだバウムガルトの精鋭部隊が、ソリに大量の物資を積んで現れた。


「だ、誰だ!? 帝国側の兵士か……! 殺さないでくれ!」


 怯える村人たちの前に進み出たルディは、冷徹に、しかし有無を言わさぬ慈悲深さで宣言した。


「殺すわけがないだろう、貴重な技術職(職人)を! これを着て、これを飲め!」


 ルディの合図で、ハンスたちが村人全員に「防寒ダウンベスト」を着せかけ、ミリーたちが保温ポットで運んできた「ハサップ基準の熱々ポトフスープ」を次々と振る舞った。


「あ……、温かい……っ! 身体の芯から温まる……っ!」


「この服、羽のように軽いのに、全然寒くないぞ!?」


 村人たちは、突然与えられた異次元の温もりと極上の食事に、大粒の涙を流して貪り食った。


「今日からお前たちの作った炭は、我がバウムガルト陣営がすべて適正価格(好待遇)で買い上げる! 必要な食料と防寒具も、すべて我が社が支給(現物支給)する。オルテンシアのブラックな搾取は今日で終わりだ。……俺のホワイトな傘下に入れ!」


「お、おおおおっ……! 神だ……、吹雪の中から、我らを救う神が現れたのだ……っ!」


「雷神ルディ様万歳!! 俺たち、一生あなた様のために極上の木炭を焼き続けます!!」


 敵国の村人たちは、一瞬にして祖国を捨て、ルディの圧倒的なホワイト待遇(福利厚生)の前に完全なる狂信者へと寝返ったのだった。見事なまでの「合法NTR(企業買収)」の成立である。


 ◇ ◇ ◇


 数日後。


 ルディの「温かいハサップ給食とオンドル環境の提供」という圧倒的な福利厚生(買収工作)により、オルテンシアの炭焼き村は一瞬にしてオルテンシア国を捨て、狂信的なルディ教の信者となってバウムガルト陣営に吸収された。


 そして今日、その村の代表として、村長の二人の娘――うら若き美少女姉妹が、最初の「木炭」を納品するために要塞の女子エリアへと招き入れられていた。


「ル、ルディ様……っ。この度は、凍え死ぬ寸前だった私たち村の者を、あのように暖かく美味しい食事で救っていただき、本当に、本当にありがとうございます……っ!」


「私たちが一生懸命焼いた木炭です……っ。どうか、お納めください!」


 姉のアンナ(十七歳)と妹のベティ(十五歳)。


 粗末な麻の服を着た彼女たちは、ルディの前にひれ伏し、涙を流して感謝を述べていた。


 だが、ルディの視線は、彼女たちの顔や手足にべっとりとこびりついた「真っ黒な炭のすす」に釘付けになっていた。


「契約(雇用)の義務を果たしたまでだ。……だが、お前たち、その真っ黒な身体はどういうことだ」


「え……? あ、あの、私たちは炭焼きですので、どうしても煤が……」


「馬鹿を言うな! 炭の粉塵を肌に付着させたまま放置することは、毛穴の詰まりによる重篤な皮膚炎や、呼吸器疾患(塵肺)を引き起こす重大な『労働災害(粉塵ハザード)』だ! 俺のホワイト現場で、作業員のそんな不安全状態は絶対に許可しない!」


 ルディは、ビクッと肩を震わせる姉妹の手を力強く掴み、立ち上がらせた。


「お前たちに、我が要塞の『初期除染プロセス(5S)』を執行する! 直ちに大浴場へ向かえ!」


「だ、大浴場……ですか!?」


 姉妹が連れて行かれたのは、要塞の地下に新設されたばかりの、エコ給湯システムを利用した「二十四時間温水大浴場」であった。


 オンドルの排熱を利用して雪を溶かし、沸かした湯がとうとうと湯船に注がれ、密室には白い湯気とハーブの香りが立ち込めている。


「さあ、服を脱げ。俺が直々に、お前たちの身体にこびりついた危険物質(粉塵)を洗浄してやる」


「ル、ルディ様自ら、私たちのような汚い村娘の身体を……!? そ、そんな恐れ多いこと……っ!」


「雇用主の義務(安全配慮)だ。遠慮はいらん」


 アンナとベティは、顔を真っ赤にして恥じらいながらも、ルディの圧倒的なオーラと暖かさに逆らうことができず、ボロボロの麻服をゆっくりと脱ぎ捨てた。


 煤に汚れてはいるが、厳しい労働で引き締まった健康的な肢体と、まだ小ぶりながらも形の良い初々しい双丘が、湯気の中に露わになる。


 ルディは、特製の「純石鹸」をたっぷりと泡立て、まずは姉のアンナの背中から優しく、しかし丹念に洗い始めた。


「ひゃぅっ……! ルディ様の手、すごく、暖かくて……っ」


「ただ洗うだけではない。冷えと重労働で凝り固まったお前たちの筋肉に、俺の『微弱放電マッサージ』を流し込んで、疲労物質を強制排除する。――アース、開始だ」


 バチッ……、ピリピリピリ!


「あ、あぁぁぁぁっっっ!!? なに、これ……っ! 電気が、お肌の奥まで、ビリビリって……っ!」


 石鹸の泡を媒介にして、ルディの指先から極低周波の電流パルスがアンナの神経系へと流れ込む。


 過酷な労働でガチガチに強張っていた彼女の筋肉が、強制的に弛緩し、脳内に大量のエンドルフィンが分泌されていく。


「次はベティ、お前だ。太ももの内側のリンパの滞留コリを流すぞ」


「あ、はぁぅっ……! だめ、ルディ様、そこは、そんなに奥まで洗われたら、私……お腹の奥が、温かいお湯で満たされるみたいに、勝手にキュウキュウ震えちゃいますぅ……っ!」


 ルディの手のひらが、ベティのむっちりとした太ももの内側から、最もリンパが集中する鼠径部の深奥へと滑り込む。


 黒い煤が洗い流されるたびに、彼女たちの本来の、抜けるように白く美しい柔肌が現れ、それが快感の電撃によって、みるみるうちに淫らな桜色へと上気していく。


「あはぁっ! 溶ける……っ、ルディ様の電気で、泥まみれだった私の身体が、全部、トロトロに溶かされていくぅぅっ……!」


「若君様ぁっ……! 気持ちいい、もっと、もっと奥までバチバチさせてぇぇっ!!」


 姉妹は、広い湯船の縁にしがみつき、自らの意思を完全に手放して、ルディの指先がもたらす極上の「安全点検」に身を委ねた。


 湯気に包まれた密室の大浴場には、炭焼きの娘たちの、人生で初めて知る極限の脱力状態システムシャットダウンによる甘い悲鳴と、水音が響き渡った。


(私たちを汚れから清め、こんなに甘美な癒やしをくださるなんて……!)


 敵国の貧しい村娘から、ルディの「絶対的セーフティネット」に組み込まれた、新たな狂信的な信者の誕生である。


 ◇ ◇ ◇


 翌日。


「ルディ様! 換気ダクトへの『特製木炭フィルター』の設置、完了いたしましたわ!」


 テレーゼが、丸眼鏡を輝かせて報告した。


 炭焼き村から納品された極上の木炭を砕き、通気性の良い麻布に詰めて換気口のすべてに設置したのだ。


 その効果は、まさに「絶大」の一言であった。


 木炭の多孔質構造が、密室内に充満していたデトックスの汗やハーブバームの匂いを完全に吸着・脱臭し、女子エリアの空気は、まるで吹雪の後の晴天のようにクリーンで清浄な状態を取り戻していた。


「よし! ディテクターの数値も正常。悪臭ハザード、完全排除オール・グリーンだ! これで作業効率も元に戻るぞ!」


 ルディが満足げにガッツポーズをキメた、その瞬間。


「まあ……! 空気がこんなに綺麗になるなんて、本当に凄いですわ、ルディ様!」


 エルザが、極薄のシュミーズの胸元をはだけさせ、熱い吐息を漏らしながらルディの背中に豊満な双丘を押し付けてきた。


「匂いが一切残らない(証拠隠滅できる)ということは……」


 テレーゼもまた、丸眼鏡の奥の瞳を艶やかに細め、内股を擦り合わせた。


「これからは『夜間操業』だけでなく、お昼休みの休憩室でも、気兼ねなくルディ様に『昼間の特別点検(極上の放電マッサージ)』をしていただけますわね……」


「「「ルディ様! 今日の昼休みの安全点検、お待ちしておりますぅっ!!」」」


「えっ……? いや、昼休みにそんな重労働(過剰な放電業務)をしたら、俺の腰椎が過労死オーバーワークするんだが……!?」


 悪臭ハザードをロジカルに解決したはずのルディであったが、その完璧なホワイト環境の構築が、結果的にヒロインたちの「おねだりタスク」をさらに過激化・24時間化させてしまうという、最高に理不尽な(しかし読者にはご褒美な)二次災害を引き起こすのであった。


 ――木炭フィルター設置完了。昼夜問わぬ無制限ハーレム操業、稼働ヨシ!




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