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前世安全管理者の異世界ホワイト戦記~死にたくないので安全部隊を作ったら、勘違いで不敗の魔導名将に。夜の放電メンテナンスを求められて困っています【R15】~  作者: トール
第三章:地政学的報酬と、50人の乙女の「ホワイト領地改革」

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第031話:【挿話】大変ですぅぅ、エルザ様が爆発しそうです!

 


 新生ロベルト直轄領、領主本邸の執務室。


 ハーブの香る魔導温風機が室温を最適に保ち、ルディ・フォン・バウムガルトが「ロベルト安全街道」の通行税潤沢ログをスプレッドシート(羊皮紙)にインポートしていた、その時。


 バタンッッ!!! と、重厚なオーク材の扉が乱暴に押し開けられた。


「た、大変ですぅぅぅぅっっっっ!!!!」


 悲鳴のような声を上げて執務室に転がり込んできたのは、つい先日、オルテンシア王国から引き渡された五十人の補償乙女の中から、ルディによって『特異危険物(エルザの魔導砲座補佐)』として配属オンボーディングされたばかりの少女、ルシール(十六歳)であった。


 ミリーが仕立てたお揃いの「極薄の白いシュミーズ」に、作業用の革製エプロンを引っ掛けただけのルシールは、その可愛らしい丸顔を涙と鼻水でぐちゃぐちゃに濡らし、胸元を激しく波打たせていた。


「どうした、ルシール?! 落ち着いて手順通り(KYマニュアルに沿って)報告しろ!」


 ルディはスッと立ち上がり、前世の中堅化学メーカーの「安全管理者」としての鋭い視線を向けた。


 ただごとではない。ルシールの熱信号ヒートマップを【ガス・温度検知ディテクター】で走査すると、彼女自身も極度のパニックによる自律神経の異常対流ストレスを起こしている。


「あ、あの……っ、あのっ! 高台の魔導砲座のシェルターで、エルザ様が……エルザ様が、爆発しそうですぅっ!!」


「――何だと、それは大変だ!!」


 ルディの脳内スプレッドシートが一瞬で真っ赤なアラート(警告灯)で埋め尽くされた。


(最悪だ! 規格外の熱線魔術師エルザの『魔力暴走オーバーヒート』は、現代で言えば『高圧化学プラントのボイラー臨界爆発』と全く同義だ!

 先の農地改革(pH中和二周目)において、土壌コンパクションのエアレーション(地盤破砕)の補助として、エルザの熱魔法を低出力で稼働させていたが、まさか残魔力の管理が甘れてオーバーフローを起こしたのか?!

 もし高台のシェルター内で彼女が魔力自爆(労働災害)を起こせば、ロベルト領の行政センターごと、俺のサボり(有給)ライフの基盤は一瞬で灰燼に帰すぞ!!)


「ミリー、サシャ、冷却用ハーブバームと、中和アース用の導電針を至急準備しろ! ルシール、お前は俺に同行して、緊急の『排熱ベント(強制冷却トリートメント)』のアシスタントを務めるんだ! 走るぞ、手順、ヨシ!!」


「は、はいぃぃっっ!!」


 ルディは、怯えるルシールを引っ張るようにして、執務室を飛び出し、高台の「防爆砲座シェルター」へと全力で急行した。


 防爆砲座シェルター。


 頑強な切り出し木材と、石化魔法でガチガチにコンパクション(硬化)された半地下式の防爆壁で囲まれたその空間は、すでに「サウナの内部」を遥かに凌駕する、息を吸うだけで喉が灼けそうなほどの異常高熱空間と化していた。


 ジュウウウウ……、と、換気用のスリット(排熱排煙設備)から白い蒸気がもうもうと吹き出している。


「あ、熱い……。ルディ様……、私、もう、身体の奥の炉心が、ドロドロに溶けちゃいそうですぅ……っ!」


 シェルターの最奥に設置された、耐熱シーツを敷いたベッドの上。 そこにいたのは、ミリーの仕立てた白いシュミーズを自らの熱気で大きくはだけさせ、極薄の布地一枚の姿でベッドに這いつくばって悶絶しているエルザ・フォン・アーレンスであった。


 その絶世の美貌の白首からは、滝のような熱い汗が滴り落ちて豊かな胸の双丘を濡らし、完熟した太ももは興奮と魔力対流のせいで薄紅色に紅潮し、小刻みに痙攣している。

 蕩けきった瞳は虚ろに白目を剥きかけ、口元からは甘い涎がタラリとシーツにこぼれ落ちていた。


「おい、エルザ! 大丈夫か?! ディテクター、走査!」


 ルディが検知魔法を走らせると、エルザの体内の魔力炉は、安全基準値(残魔力30%以上)を完全に無視した「暴走熱対流オーバーヒート」を起こしていた。


 原因は、農地改革での労働負荷ではない。

 ルディから「よくやった、さすがは俺のエルザだ」と日常的に労われ、頭を撫で回されたことによる、彼女の狂信的な「精神的オーバーフロー(恋のオーバーヒート)」が起爆剤となり、魔導回路が致命的な過圧状態に陥っているのだ。


「あ、あぁ……、ルディ、様……っ!

 エルザの……、エルザの、魔力炉の奥底が……、火の粉を吹いて、熱圧ではち切れちゃいそうですぅ……っ!

 お願い……、お願いです、ルディ様の冷たい電気で……私を、アースして、めちゃくちゃに冷やしてくださいぃぃっっ!!」


「よし、緊急ベント(圧力開放)手順を開始する!

 ルシール、お前はそこに直立し、俺の『緊急メンタルヘルスケア(強制排熱アース)』の手順をミリ単位で網膜に焼き付けろ!

 将来、エルザがオーバーヒートした際にお前が『補助冷却装置』として稼働できるよう、今ここで徹底的に『オン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)』を施す!」


「え、あ……、お、OJT……って、なんですかぁっ!?」


 ルシールが涙目で腰を抜かす中、ルディは容赦なく、ミリーからひったくった冷たいハーブバームを自身の両手にたっぷりと塗り広げた。

 そして、ベッドの上でのたうち回るエルザの、熱く煮え滾るような白く豊かな太ももの内側、あの所有の証である『魔力伝導パス(放電痕)』へと、冷たい手のひらを一気に押し当てた。


 ピリピリピリッッ!!! バチバチバチアアン!!!


「いやあぁぁぁぁぅぅぅっっっっ!!!!!???」


 エルザの豊満な肉体が、ベッドの上で激しく弓なりに跳ね上がった。


 ルディの指先から放たれた、緻密にコントロールされた【微弱放電】の青白い静電気波動が、バームを媒介にして彼女の皮膚から神経系へと直接侵入。

 魔導回路をガチガチに締め上げていたコリと魔力対流を、分子レベルで「強制アース(放電・中和)」していく。


「あはぁっっ! 溶ける、ルディ様の、冷たい電気が、私の灼熱の炉心の中に、ドロドロって直接流れ込んできて、脳みそが、強制オフにされちゃうぅぅっっ!!」


 エルザは白目を剥き、全身から極上のデトックスの汗をボトボトとシーツに滴らせながら完全脱力システムシャットダウンの淵へと落ちていった。だが、ルディは手を休めない。


「ルシール、ぼうっとするな! ここからが保全マニュアルの第二工程(OJT)だ。

 お前もベッドへ上がれ。衣服の干渉(放電ロス)を防ぐため、シュミーズの裾を少し捲り上げて、直接肌を密着させて俺の『アース線(伝導体)』になれ!」


「ええっ?! 私、私も、捲るんですかぁっ?!」


 ルディはルシールの細い腰を引き寄せ、彼女のシュミーズをたくし上げて、その白く、まだ開発されていない少女の太ももを、ルディの電撃を帯びた手のひらでギュッと掴んだ。


 ピシッ……!


「ふぇええええええええええええええっっっっ!!!???」


 ルシールは、生まれて初めて身体に流し込まれた「ルディの静電気パルス」に、心臓を直接握られたような、凄まじい衝撃を受けた。

 ただの痛い電撃ではない。

 脳髄の神経細胞を優しく、そして容赦なくハッキングし、快感物質を強制的に大放流させる、甘く、痺れるような「癒やしのパルス」。


「あ、はぁ……っ、頭が、お腹の奥が、ビリビリって、心地よい熱いデトックスの汗が、太ももから勝手に溢れてきますぅぅぅっっ!!」


「よく耐えた、ルシール。お前のその健康な肉体は、魔力の伝導率インピーダンスが極めて低い極上の『アース線』だ。

 よし、そのお前の小さな手を、俺の手の上に重ねろ。俺の電流をお前の指先から、エルザの最も強張っている『ツボ(放電痕)』へと、直接伝導アースさせるんだ!」


 ルディは、汗で濡れそぼってカタカタと震えるルシールの小さな手を掴み、それを、エルザのむっちりとした太ももの内側の、あの薄紅色の『放電痕(所有の刻印)』へと押し当てた。

 そして、ルディの指先から放たれた、より強力な【アース放電】が、ルシールの可愛らしい指先を経由して、エルザの経絡へとドクドクと流れ込んでいった。


 バチバチバチバチアアアン!!!


「あ、あはぁぁぁぁっっっ!!!

 ル、ルシールちゃんの、小さな指から……っ、ルディ様の、凄まじい電気が、私の魔力炉の奥を、直接ビリビリって灼きほぐしてぇぇっっ!!

 気持ちいい、気持ちいいです、ルディ様、ルシールちゃん!!」


 エルザは、二重の伝導アースによる極限の弛緩(完全脱力)に達し、身体を激しく痙攣させ、心地よい大量の汗をベッドの上にボタボタと音を立てて噴き出させた。

 その瞬間、彼女の体内に溜まりに溜まっていた「魔力過圧オーバーヒート」が、青白い静電気の火花となって、ルシールとエルザの接触部からシューシューと音を立てて空中にベント(安全放出)され、無害な水蒸気となって消えていく。


 そして、その電流の「伝導体ホース」にされたルシール自身も、ただ事を見ているだけでは済まなかった。


「ふええぇぇぇぇんっっ!!!

 電気が、私のお腹の中を通り抜けて、エルザ様の奥に融けていくたびに……っ!

 私の、私の自律神経が、キュウキュウって、漏電しそうに疼いちゃいますぅぅぅっっ!!

 ル、ルディ様、ルディ様の電気、私にも……っ、私のツボにも、直接……直接アース(マッサージ)してぇぇっっっ!!!」


 ルシールは、薄いシュミーズの裾を自らたくし上げ、涙とよだれで濡れた顔でルディの長衣にしがみつき、太ももの内側から極上のデトックスの汗を滴らせながら、ルディの指先による直結アースを求めて這いつくばった。


 だが。


 その瞬間、極上のリラクゼーションの余韻に浸り、全身をピカピカに冷却(ヘルスケア完了)されたエルザが、シーツの上でくねりと身を起こし、その豊かな乳房を誇らしげに揺らしながら、ルシールを冷たく、しかし優越感に満ちた瞳で見下ろした。


「――おやめなさい、ルシール」


 エルザの、幹部役員(特権階級)としての、圧倒的なマウンティングの教義が口にされた。


「ルディ様の、その偉大なる『極上の直結アース(指先による低周波マッサージ)』を受け、その身の最も凝り固まったツボに、若君の尊い癒やしのパルスを直接注ぎ込まれるのは……。

 テレーゼ様やエリーゼ様、そしてこの私エルザといった、ロベルト領の操業(内政・軍事)を背負う『幹部(特権ヒエラルキー)』だけに許された、絶対的な聖域(権利)です。

 オルテンシアから差し出された、ただの末端労働者アシスタントに過ぎない貴女に、そのような大不遜が許されるはずがありませんわ」


「そ、そんな……、う、嘘でしょう……っ」


 ルシールが絶望の瞳で見上げる中、ベッドの脇で安全誘導を行っていた現場警備主任のヒルデも、自らのズボンの上から太ももの『放電痕』を愛おしそうになぞりながら、勝ち誇った笑みを浮かべた。


「エルザの言う通りだ、ルシール。

 お前たち補償乙女に与えられるのは、ルディ様が構築された、この天国のような『ホワイト就業規則(週休二日、三食、フカフカの天幕)』という福利厚生のみ。

 お前たちは、若君の偉大なる『安全の教義』を領民の家庭内へと伝導するための、ただの下請け冷却装置ツールに過ぎない。

 ……誇りなさい、ルシール。若君の手で、お前のアース線としての『魔力伝導率(感応開発)』を高めていただいた。それだけで、お前は一生、このロベルト領で、若君の電流を求めて狂信的に働き続ける、幸福なアース奴隷(労働力)になれたのだから!」


「あ、あぁ……、あはぁ……っ!!」


 ルシールは、その圧倒的な「特権ヒエラルキーの線引き」に、凄まじい背徳感と、絶対的な支配の快感を植え付けられていた。

 直結アース(最高のマッサージ)は決して許されない。

 自分たちに許されるのは、若君の電流を伝導するツール(下請け)として、その手のひらから放たれる「微弱放電」の快感の恩恵を、ただひたすらに、ありがたく受け取ることだけ。


(直接触れていただけない……。

 でも、若君の、あのビリビリする電気の通り道にされるだけで……。

 私はもう、ルディ様の電気なしでは、一秒も生きられない身体にされてしまった……っ!

 ロベルト領の、下請け冷却装置(アース奴隷)として、一生、若君のために、どんなに過酷なお仕事(5S)でも、喜んで、涙を流して尽くし続けますぅぅっっ!!)


「ル、ルディ様万歳……っ!

 私、ルディ様の下請けアースになりますぅっ! 毎日、毎日、デトックスの汗を流して、ルディ様の安全第一のために働きますぅぅっっ!!」


 ルシールは、白いシュミーズをはだけたまま、シーツの上に深く深く、ルディに向けて額を擦り付け、狂信的な帰順を誓うのであった。


「よし! ボイラーの緊急ベント、100%成功!

 新人のルシールのOJT(実地訓練)も手順通りに完了し、補助冷却システムの稼働試験もオール・グリーン(異常なし)だ!」


 ルディは、すっかり心身の熱量を安全放出してぐったりと眠りについたエルザ、そして、ルディの指先の電撃によって初めての極上リラクゼーションを迎え、蕩けた忠犬の貌で平伏するルシールのバイタルを確認し、心の中で大きくガッツポーズをしていた。


(よっしゃああああ! プラント大爆発ハザード(魔力暴走)を100%回避し、ロベルト領の資産保全(ゼロ災)を完全に守りきったぞ!

 しかも、新人のルシールに『緊急時の冷却アシスタント』としての実務教育(OJT)を施したことで、将来エルザがオーバーヒートした際、俺が有給サボりで寝ていても、ルシールが初期消化(一次冷却アース)を回せるセーフティネットが完成した!

 これで、俺の『サボり時間(傀儡ライフの安定度)』はさらに倍増するな!

 いやぁ、やはり教育訓練(OJT)こそが、労働災害を未然に防ぐ最強のツールだ。

 本日も、完全無災害、ヨシ!!)


 ルディは、自身の完璧なサボり有給ガントチャートの進捗に深く満足し、

「ルディ様、ミリーも……ミリーの台所(給炊班)も、アース(お仕置き)の点検をお願いしますぅ……!」と、

 すでにエプロンの下をすっかり心地よい汗で濡らしきったミリーたちに抱きつかれながら、新生ロベルト領の安全で、完璧なホワイト操業を、さらに激しく加速させていくのであった。



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